■0307・2023年1月20日-1月24日..大分&青森.4泊5日-21

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青函航路に就航し、25年間活躍して来た青函フェリー/あさかぜ5号が新造船/はやぶさⅡにバトンを託し引退します。
そこで惜別乗船として、青森→函館を乗船しました。
本記事は、あさかぜ5号/航海編です。
※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。
※記事中の価格等は、2023年1月取材時のものです。

青函航路に就航する青函フェリー/あさかぜ5号が引退する情報を入手した筆者。
これは乗りに行かなくては‥
青森へ向かいました。
▼目次
青森またなかおんせん→フェリーターミナル

ここは、青森県青森駅近くの青森まちなかおんせんです。
ひと風呂浴びて、青森の地場料理を堪能しました。

これから、青森港へ向かいます。
港へは、古川(青森まちなかおんせん)から3.2km/徒歩40分ほどなのですが‥

1月の青森‥
雪で道路は真っ白です。
歩いていくのは億劫なので、古川バス停から‥

路線バスに乗りました。
夜7時、この時間だと青森港へ行く路線バスはないので、青森市営バスW53系統.野木和団地行きで新田と言うバス停へ向かいます。
🚌青森市市企業局交通部:W53系統.野木和団地行
古川.19:04→新田.19:12
¥運賃 200円

青森港フェリーターミナルへは‥
古川からだと、青森市営バス/W53・W54系統のバスで新田で下車するのが近いです。
🚍古川バス停の時刻表←②油川・後潟方面 沖舘新田線をご覧下さい。
🚍日中帯なら青森港へは、青森駅・新青森駅から青森市内の観光スポットを一巡するねぶたん号で行くことができますよ。
ねぶたん号(青森観光バス)←時刻表/運賃。

古川から8分。
新田で下車。
ここから雪が積もる道を歩きます。

新田バス停から青森港フェリーターミナル(青函フェリー)へは、750m/徒歩10分ほどです。
青森港フェリーターミナル (青函フェリー)

青森港フェリーターミナルに着きました。
このターミナルは、青森県フェリー埠頭公社が運営しています。
青森港フェリーターミナルの位置は、☝コチラ。

青森-函館の青函航路は、津軽海峡フェリーと青函フェリーの2社が競合しています。
今回は、青函フェリーに乗りますよ。

青函フェリーには‥
・はやぶさ
・3号はやぶさ
・あさかぜ21
・あさかぜ5号
上記4隻が就航しています。
これから乗る20:30出航13便は、お目当てのあさかぜ5号です。

公式サイトでネット予約できます。
WEB予約割が適用され、通常期片道運賃2,200円が1,600円となりました。

ターミナルには、ミニねぶたを展示。
題名「火牛の計 木曾義仲」ねぶた制作者:板垣 大地氏です。

24時間オープンの青函フェリーターミナル。
待合室はターミナル2階にあります。

待合室利用の注意。
これは、FTBしにくい内容だな。
FTBとは?
俗に言う駅寝・野宿を意味する、STB=StaTion Bivouac/ステーション・ビバークから来た言葉で、FTBはFerryTerminal Bivouac・フェリーターミナル・ビバークと言います。

待合室の椅子は仕切りがあって、横になれないようになっていますね。

こんな強者もいるのか!
床にシートを敷いてのFTBも禁止です。

フェリーターミナル隣りには、24時間営業のファミリーマートがあります。
船内にはカップ麺と清涼飲料水の自販機しかないので、こちらで買い出ししておくと良いでしょう。
引退する青函フェリー/あさかぜ5号 (青森→函館)

これから乗船する、青函フェリー/あさかぜ5号です。
平成10年(1998年)4月、北日本海運㈱のRORO船(貨物フェリー)として青函航路に就航。
2000年10月に一般旅客定期航路事業に事業変更した為、旅客設備を設ける改造を施し、今日まで活躍してきましたが‥

あさかぜ5号の後継船となる新造船/はやぶさⅡ・2023年4月4日デビューが決定!
地元函館で建造される3,000トン級フェリーです。

新造船の就航に伴い、青函航路で25年活躍したあさかぜ5号は、2023年3月25日青森8:10出航便をもって引退します。
= あさかぜ5号 =
船種‥フェリー
総トン数‥1,958t
全長‥102m
全幅‥15.8m
航海区域‥沿海
所有/運用‥青函フェリー㈱
船籍‥日本.北海道函館
建造所‥ヤマニシ
就航‥1998年4月
あさかぜ5号/3時間50分の船旅

乗船口。
青函フェリーは青森・函館共にボーディングブリッジはなく、車と同じランプから乗船します。
では、乗船しましょう。
🚢青函フェリー:あさかぜ5号.函館行
青森.20:30→函館.0:20
2等室

= 2等室 =
今夜の城です。
船室は大部屋雑魚寝の2等オンリー。
これぞ船旅の基本です。
富裕層も平民も格差がありません。←(富裕層は青函フェリーに乗らないと思うのだが‥)

席は早い者勝ちの自由席です。
今夜の寝床を確保。
※青函フェリーでは貸毛布はありません。
青森出航の儀 (単に眺めるだけ)

間もなく出航時間です。
神聖なる出航の儀(単に眺めるだけ)に参列しようと、遊歩甲板に出ました。
寒いよ~

20:30
ホーサーがビットから外されました。
・ホーサー‥係留用ロープ
・ビット‥係留用鉄杭

あさかぜ5号出航!
ゴゴゴゴォー

前進で離岸成功。
パチパチパチ‥

青森→函館 113km/3時間50分の船旅が始まりました。

青森よ。
さらばじゃ。←(明日の午前中に戻って来るけど)

かつて、鉄道連絡船の青函連絡船で名を馳せた青函航路。
青函連絡船は廃止されましたが、2社の民間フェリーが定期航路を守っています。
= 航海予定 =
青森県/青森港.20:30
↓
青森湾/大島.21:16頃
↓
平館海峡.21:48頃
↓
津軽海峡/大間.23:06頃
↓
北海道/函館港.0:20

青森湾を航行。
青森の街灯りが小さくなっていきます。
うぅぅ~ 寒いよ~

この船室は筆者ひとりだけ。
自分で消灯して、就寝。
背中にエンジンの振動が伝わってくます。
津軽海峡 深夜の航海


22:41
出航から2時間11分。
青森県下北半島沖を航行中。
さぁ、これから津軽海峡の核心部へと入りますよ。
冬は大時化になる事が珍しくない津軽海峡ですが‥

おっ!
今夜は波高0.9mと、静かな海況ですね。
揺れがなく快適な船旅です。


23:10
津軽海峡を航行中。
北海道函館の街灯りが遠くに見えてきました。
函館着岸の儀 (単に眺めるだけ)

0:00
青森から3時間30分。
函館湾に入りますよ。
画像右側は函館山です。

函館の夜景を眺めながら航行すると‥

着岸地点となる、函館港北埠頭が見えてきました。
神聖なる接岸の儀(単に眺めるだけ)に参列しましょう。

沖合で回頭して‥

後進で着岸態勢にはいりました。

ゆっくりと船体が岸壁に近づいていきます。

ホーサーがビットにつながれました。

あぁ~
筆者にとって、あさかぜ5号最後の船旅が終わっちゃうよ~

着岸完了。
パチパチパチ‥

パノラマモードでカシャ。

では、名残惜しいですが下船しましょう。
車と同じスタンランプから下船します。
青函フェリー函館フェリーターミナル

=青函フェリー函館ターミナル=
函館のターミナルも24時間オープンです。
寒いので、中に入りましょう。

= 1階ロビー =
乗船受付窓口・待合室・自販機コーナーが集約されています。
おぉー
中は暖かいよ。

= 自販機コーナー =
カップ麺・パン/菓子類・清涼飲料水・たばこの自販機を設置。
ターミナルには食堂/売店がありません。

カップ麺はカップヌードル/210円を筆頭に、日清食品の商品を販売。
あさかぜ5号船内の自販機より10円高いな。

= パン・菓子の自販機 =
・カップカレーメシ 240円
・いちごパン 150円
・おぐらパン 150円
・クリームパン 150円
・デニッシュチョコ 150円
・デニッシュメープルキャラメル 150円
・カラムーチョ 110円
・POTETOじゃがいも心地 110円
・スナックポテトのり塩 110円
・SLOWBAR各種 各100円
・アルフォート各種 各110円

清涼飲料水の自販機は‥
・缶コーヒー各種 130~160円
・ペットボトル飲料各種 120~180円
・缶飲料各種 130~210円と、言ったところですね。

アルコール自販機はないけど、タバコの自販機はありましたよ。
船内でタバコの購入できないので、ここで買っておきましょう。

= 洗面室 =
ペットボトル用の蛇口があったよ。
これは珍しい。

= トイレ =
男女別で個室はウォッシュレット完備。
清潔なトイレです。

= 多目的トイレ =
お体の不自由なお客様も安心してご利用頂けます。
青函フェリーの船舶は新造船が就航すると、全船バリアフリー対応船となります。

北海道.函館に着いたばかりですが‥
函館.4:30出航の青函フェリー/はやぶさに乗って、青森へ戻ります。

待合室で船を待っていると‥
偶然にも、石川さゆりさんが津軽海峡冬景色♪を熱唱。
この地にピッタリの歌だ。
あさかぜ5号の船内
あさかぜ5号の船内は、☝の記事にまとめました。
ご覧頂けたら幸いです。
引退後のあさかぜ21

さて、青函航路で25年活躍し、引退したあさかぜ5号はどうなったのでしょうか?
青函フェリー公式ツイッターによると、2023年5月23日、海外へ向けて旅だったそうです。

Marin Trafficで検索してみると‥
ややっ!
ヨーロッパ南東端、ギリシャにいましたよ。
船名が、IONIAN EXPRESSとなっていますね。

色々とぐぐっていくと‥
FERRY SHIPPING NEWSと言う海外サイトで、こんな記事を発見!
Googleで翻訳してみると‥
2023年6月30日
= ケルキララインズのイオニアエクスプレスがギリシャに到着 =
2023年6月22日、ケルキララインのイオニアエクスプレス(元あさかぜ5号)がギリシャに到着。
船は5月23日函館港(日本)を出港しました。
彼女は1998年から青森-函館線に就航しています。
船は必要な修理とアップグレードの為にアラサキス造船所に送られました。
写真・ボイジャー(クリトリス・チャザラス)

あさかぜ5号はギリシャの海運会社/Kerkya Linesに売船され、IONIAN EXPRESS(モンゴル船籍)に改名されたようです。
2023年7月29日の時点では、ギリシャ南部ペラマのアラサキス造船所で整備中のようでした。


ギリシャのKerkyaLinesは、イオニア諸島北部の離島航路を運航する海運会社です。
IONIAN EXPRESS(旧あさかぜ5号)は、ペラマでの整備を終えた後、画像地図海域で第二の船生を送ることになりそうですね。
青函航路で25年間活躍した青函フェリー/あさかぜ5号。
RORO船(貨物フェリー)としてデビューし、後に簡素な旅客設備を設けた旅客フェリーに改造されたので、貨物船に乗せてもらっていると言う気分になりました。
引退後はギリシャへ旅立ち、KerkyaLines/IONIAN EXPRESSとなり、ギリシャイオニア諸島北部の離島航路に就航するみたいです。
第二の船生のご安航をお祈り申しあげます。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。