【船旅】快適フェリーに変貌した青函フェリー/はやぶさ 乗船記 (函館→青森/船内編)

■0310・2023年1月20日-1月24日..大分&青森.4泊5日-24

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青函連絡船は廃止されましたが、青函航路には民間のフェリーが今も就航しています。
青函フェリー/はやぶさに乗って、函館から青森へ移動中。
この記事は、はやぶさの船内視察編です。

※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。
※記事中の価格等は、2023年1月取材時のものです。

青函フェリー/はやぶさ
平成26年(2014年)就航の青函フェリー最新鋭船舶です。
これまでの青函フェリーはRORO船(貨物フェリー)を改造した簡素な旅客設備でしたが、3,000トンクラスに船舶が大型化と共に居住性が格段に向上し、貨物輸送と旅客輸送を両立しました。

※2023年4月14日・新造船/はやぶさⅡが就航するので、以後は最新鋭船でなくなります。

[拡大] 出典・青函フェリー株式会社

= はやぶさ =
総トン数‥2,949t
全長‥114.85 m
型幅‥19.00 m
船種‥フェリー
航海区域‥沿海
船籍‥日本/函館
所有/運用者‥青函フェリー㈱
建造所‥函館どっく室蘭製作所
就航‥2014年3月28日
旅客定員‥300名

はやぶさの船客区画は、1F~2Fの2層となっております。
では、恒例の船内視察を始めましょう。

函館から徒歩乗船の場合、車両と同じスタンランプから乗船し‥

車両甲板を通り抜けて、狭い急な階段を上がります。

急な階段が不安なお客様には、エレベーターがあるのでご安心下さい。

おぉ!
これは立派なエントランスホールだ。
先ほど乗って来たあさかぜ5号と比べると、別世界だ。

青函フェリー/あさかぜ5号の船内記事は、☝コチラ。
ご覧頂けたら幸いです。

2層吹き抜けのホール。
これまで簡易的な旅客設備だった青函フェリー船舶の常識を一新させました。
もう、RORO船とは言わせませんよ。

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= 船内のご案内=
車両甲板・1Fと2Fが旅客設備です。

ホールにはコンセントがあるカウンター席があり、PC作業などに没頭できます。

青函フェリーには旅客掛の乗組員はおらず、案内所はありません。
緊急時は、左の電話で乗組員様に連絡できます。

右にあるのは船舶用衛星公衆電話。
海上では、携帯電話がつながりにくい海域があるので、公衆電話が設置されました。

= 青森タクシー直通電話 =
青森下船の場合、青森タクシーの予約配車が可能です。

🚖青函フェリー利用者限定のお得なタクシー定額料金プラン。
これまで青森側だけでしたが、2022年11月5日から函館側(相互交通)も新設されました。
詳しくは➡青函フェリーdeお気軽タクシー

= 船内モニター =
船舶の現在地がわかるようになっております。

青函フェリー無料Wi-Fi。
一部海域によってはつながらないこともあります。

= 救命胴衣着用法 =
これは重要です。
よく見ておきましょう。

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= 救命消防設備配置および脱出経路図 =
これも重要です。
避難経路を確認がてら、船内を見てまわりましょう。

ホールには、車いすでもゆとりのあるスペースを設けました。
小テーブルのある座席と車いす置き場があります。

はやぶさのバリアフリー設備は、交通エコモ財団の助成で設置。
平成25年度助成対象施設となりました。

= 自販機コーナー =
カップ麺と清涼飲料水の自販機を設置。
はやぶさには、食堂/売店がありません。

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清涼飲料水の自販機は‥
・缶コーヒー各種 130円
・ペットボトル飲料各種 130~160円
・缶飲料各種 130~210円

おっ!
はやぶさにも、マウンテンデュー/130円がありますね。

※船内でアルコール類の販売はありません。

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= パン・菓子の自販機 =
・デニッシュチョコ 150円
・カフェオレパン 150円
・アルフォートミニチョコレート 130円
・かるじゃが 110円
・カラムーチョ 110円
・湖池屋POTETOじゃがいも心地 110円
・湖池屋The海老 160円
・コメッコホタテ味 110円
・プリッツ旨サラダ 130円
・たけのこの里 210円
・SOYJOY 130円
・えびカリ 130円
・カロリーメイト 210円
・じゃがチョコミルク仕立て 160円
・ロッテパイの実 150円
・Puccaチョコレート 110円
・ロアンヌバニラ 250円

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カップ麺はカップヌードル/210円を筆頭に、日清食品の商品を販売。

1Fの後方右舷側‥
パントリー/給湯コーナー ・ 軽食カウンターコーナー・バリアフリー椅子席が集約されています。

= パントリー/給湯コーナー =
電子レンジ・給湯器・水道シンクを設置。
他船にあった冷水器と無料紙コップがなくなってしまったのは、残念なところです。

= 軽食カウンターコーナー =
津軽海峡を眺めながら、お食事がとれるスペースです。
窓と窓の間にコンセントがあり、こちらでもPC作業ができます。

= バリアフリー椅子席 =
ゆったりとした、ベンチ状座席と大型テレビを設置。
後方には、車いす置場があります。

= ドライバー室 =
我が国の物流を守るトラック運転手様用の客室です。
12名定員の部屋が2室用意されており、A室はトラックドライバー様専用。
B室は空きがあれば一般旅客も利用可能となっております。

ドライバー室は階段式2段ベッドとなっております。

シーツが敷いてあって、2等寝台と変わらないですね。
これは快適そう。

= 喫煙室 =
船内及び甲板は禁煙です。
喫煙は指定された場所でお願い申しあげます。

= シャワー室 =
男女別シャワールームがあり、無料です。
アメニティは用意されていないので、各自でご用意願います。

木目と白を基調とした洗面室。
綺麗ですね。

個室はウォシュレット付き。
就航から8年が経過していますが、念入りな清掃で清潔です。

= 多機能トイレ =
はやぶさは、バリアフリー対応船です。

1Fホールから前部への通路。
2等室・2等女性専用室・ステートルームがある区画です。

= 2等室 A・B =
船旅の基本とも言える、大部屋雑魚寝の和室でA・B室は男女共用。
自由席なので、早いもの勝ちとなります。

= 女性専用2等室 =
他船にはない、女性のお客様専用の2等室です。
こちらなら相部屋でも安心ですね。

授乳・着替えのできる安心スペースもあります。

※この日、女性のお客様のご乗船はありませんでした。

= ステートルーム =
2等モノクラスである他の3隻と違うところは、はやぶさには個室の上級船室/ステートルームが設けられたことです。

ステートルームは、1Fと2Fに各2室ずつ設けられています。

[拡大] 出典・青函フェリー株式会社

下級船客の筆者はステートルームに入る資格がないので、パンフレットで見てみましょう。

1Fの2室は、ベッド2台にソファがある2名定員のツインルーム。
2Fの2室は、2段ベッド+洋間の洋室と2段ベッド+座敷の和洋室が1室ずつあり、共に4名定員。

料金は共にルームチャージ1室6,500円となっており、おひとり様利用でも定員での利用でも料金は同じとお得な設定になっております。

次は、2Fに上がってみましょう。

エントランスホールからのY字階段。
吹き抜けになっていて、解放感があります。

2Fホール。
吹き抜け上の開放的な空間です。

= 2等室 C =
2Fの後方右舷側に2等和室が1室、男女共用のC室があります。

2Fの後方左舷側です。
津軽海峡を眺められるテーブル席と‥

= 2等椅子席 =
他船にはない、リクライニングシートの椅子席があります。

足もと、広~い。
こりゃ、楽ちん。

= 遊歩甲板 =
ベンチが用意されていて、暖かい季節は潮風を浴びながら快適な船旅を満喫できます。
今の時期(1月)は冷凍庫にいるみたいで激寒!

3,000トンクラスに大型化され、快適フェリーに変貌した青函フェリー/はやぶさ。
エンジン1基だったこれまでの船舶に対し、はやぶさはエンジンを2基搭載!
パワーアップされたことにより、荒天時でも余裕あるより安全な操船ができるようになったとか。

青函フェリー/はやぶさ (航海編)

青函フェリー/はやぶさ(航海編)の記事は、☝コチラ。
ご覧頂けたら幸いです。

これまで貨物フェリーに乗っているだった青函フェリー。
2014年就航のはやぶさは、旅客設備を向上させ居住性が良くする改革を実現。
経済性を求めるなら2等室。
リッチな船旅をしたいなら、ルームチャージのステートを選べます。
シャワー室もあって快適な船旅ができました。
青函フェリーでは、はやぶさの旅客設備と同等の新造船/はやぶさⅡが2023年4月に就航予定です。

ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。