■0340・2023年5月15日~19日.4泊5日-7
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乗り物系・温泉・登山などの旅と食事系のブログ、シクタン.comと申します。
阪神-沖縄航路で活躍したマルエーフェリー/琉球エキスプレス。
引退後、韓国済州航路で活躍していると聞きつけ、乗船してきました。
本記事は、南海高速/アリオンチェジュ(鹿洞-済州)の乗船記/船内編です。
※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。
※記事中の価格等は、2023年5月現在のものです。
※レートは2023年5月15日現在.100円=₩983-で表記しております。
▼目次
南海高速/アリオンチェジュ号
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阪神-奄美-沖縄航路に就航していた、マルエーフェリー/琉球エキスプレス(6,266t)。
日本の宮城県石巻にある造船所/ヤマニシで、2003年に建造された貨客フェリーです。
阪神と奄美/沖縄を結ぶ定期航路就航船として活躍してきましたが、船舶の老朽化と同航路の旅客事業撤退に伴い2017年10月に引退しまして‥
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=南海高速/アリオンチェジュ=
韓国に売船され、アリオンチェジュと改名。
それまで運航していたNAMHAE GOSOK CAR FERRY NO.7(旧四国フェリー/3代目神戸丸)の後継船となります。
➡南海高速公式サイト(韓国語)。
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琉球エキスプレス改め、アリオンチェジュ‥
韓国南部、全羅南道高興郡.鹿洞と済州島を結ぶ航路(所要3時間40分)に就航しました。
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日本で活躍した船舶が韓国で活躍していると聞きつけた筆者。
はるばる全羅南道高興郡の鹿洞新港にやって来ました。
=アリオンチェジュ=
船種‥フェリー
総トン数‥6,266t
全長‥145.6m
全幅‥22.0m
所有/運用‥南海高速㈱
船籍‥韓国.
建造所‥ヤマニシ
就航‥2003年(日本/マルエーフェリー)
2017年(韓国/南海高速)
それでは、アリオンチェジュの船内を見てみましょう。
4F
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乗船しますよ。
4階の高さへ階段をあがります。
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階段はキツイと言う方‥
車両甲板から4階へあがる、エスカレーターがあります。
※航海中は閉鎖されます。
エントランスホール・案内所
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乗船すると4階です。
エントランスホールにはソファとテーブルが置かれています。
琉球エキスプレス時代はテーブル前に高級感ある椅子が置かれていましたが、今は椅子が撤去され立食いスペースとなりました。
床の素材はそのままですね。
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=案内所=
等級変更やご案内などを承っております。
軽食コーナー・売店
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案内所の向かいには飲食スペースがあります。
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軽食コーナーと売店。
琉球エキスプレス時代は供食施設がなく、冷凍食品の自販機対応でしたが、自販機は撤去。
軽食コーナーが新設されました。
軽食コーナーメニュー
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軽食コーナーのメニューは、☝ご覧の通り。
A.シクサリュ(食事類)
1・コムタン‥₩9,000- ←(牛肉内蔵スープ)
2・チャドゥルユッケジャン‥₩10,000- ←(牛バラ辛スープ)
3・チャドゥルポッソッテンジャン‥₩10,000-←(牛バラ韓国味噌汁)
4・キムチチゲ‥₩9,000-
5・カレーパプ‥₩9,000- ←(カレーライス)
6・チャジャンパプ‥₩9,000- ←(黒味噌ソースの飯料理)
7・ラミョン‥₩5,000-←(ラーメン)
8・ヘムルラミョン‥₩5,500- ←(海鮮ラーメン)
9・チャムチフェトッパブ‥₩13,000- ←(まぐろ刺身丼)
10・コマクビピンパッ‥₩13,000- ←(灰貝のビビンバ)
B.アンジュリュ(つまみ類)
11・チョッパル‥₩20,000- ←(豚足煮込み)
12・オリフンジェ‥₩20,000- ←(鴨肉の燻製)
13・ピョニュク‥₩25,000-←(茹で豚)
C.ジュル(酒類)
14・ソジュ‥₩4,000- ←(韓国焼酎)
15・メクチュ‥₩4,000- ←(ビール)
16・マッコリ‥₩4,000-
17・ポックプンチャ‥₩12,000- ←(野イチゴ酒)
D.チャ・ウムニョ(茶・飲料)
18・ミックスコーヒー‥₩1,000-
19・アメリカンコーヒー‥₩3,000- ←(韓国麦芽発酵飲料)
20・アイスアメリカンコーヒー‥₩4,000-
21・コグマラテ‥₩5,000- ←(サツマイモのラテ)
22・ハンラポンジュス‥₩5,000- ←(済州みかんジュース)
23・タルギジュス‥₩5,000- ←(イチゴジュース)
24・マンゴジュス‥₩5,000- ←(マンゴージュース)
25・ネンユジャチャ‥₩5,000- ←(冷柚子茶)
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軽食コーナーのコムタン定食。
コムタンは、牛肉や内臓を使ったさっぱり風味のスープです。
=コムタン定食/₩9,000-=
①コムタン
②白菜キムチ
③野菜ナムル
④オモク(練り物)
⑤人参キムチ
⑥米飯
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売店の冷蔵庫と電子レンジ。
ガザツなのが韓国らしい。
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お菓子類。
値段表記がありませんね。
かっぱえびせんの韓国版、セウカンと言うスナック菓子は₩2,500-でした。
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アイスもあるよ。
救命胴衣着用法・避難経路図
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=救命胴衣着用法=
これは重要です。
よく見ておきましょう。
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=救命脱出経路図=
船の図面をそのまま掲示したような立派なもので、これも重要です。
避難経路の確認を行っておきましょう。
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4階前部、上級船室の区画。
手前右のドアは、韓国の物流を支えるトラック運転手様専用ルームです。
2等客室
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=2等客室=
琉球エキスプレス時代は1等和室だったお部屋です。
2等寝台
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=2等寝台=
琉球エキスプレス時代、1等洋室だった客室。
2段ベットです。
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2等寝台には、専用の洗面台があります。
1等室
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=1等室=
アリオンチェジュの最上級船室。
ツインベッド・応接セットを備えたシティホテル並みの船室となります。
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1等室には客室内に専用のシャワールーム・トイレ・洗面台がありますよ。
3等客室
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=3等客室=
船旅の基本とも言える相部屋の和室です。
自由席なので、早いもの勝ちとなります。
琉球エキスプレス時代は2等室でした。
運賃表
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ちなみにアリオンチェジュの運賃は、☝コチラ。
掲載の運賃は2024年1月のもので、時期によって変動があります。
ペットゾーン
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=ペットゾーン=
ペット様用の区画です。
日本と同様、韓国のフェリー会社もペット様用設備を充実させています。
洗面室&トイレ
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=洗面室=
シンプルな洗面室ですね。
かつては2泊3日の長距離航路に就航していたので、必需設備でした。
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=トイレ=
以前と変わらず、ウォッシュレットはありませんね。
5F
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5階に上がってみましょう。
5F 3等客室
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5階は後部に3等船室があるだけでした。
外部甲板
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4階に戻って、外部甲板(左舷)です。
琉球エキスプレスを運航していたマルエーフェリーの旧社名時代、大島運輸のこだわりだった木製甲板が健在でした。‥
木のぬくもりが感じられていいですね。
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ガラス窓をぶち抜いて設置された換気扇。
甲板にはチゲの匂いが漂っていますよ。
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こちらは右舷。
テーブルとベンチが設置され、潮風にあたりながらご歓談をお楽しみ頂けます。
琉球エキスプレス時代はなにもなく、床にゴロ寝する人がいたとか‥
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救命イカダの操作方法。
説明書きは韓国語と英語の二か国語表記。
これも重要ですよ。
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救命イカダを下ろす滑車。
韓国セウォル号は、コレがペンキで塗りかためられて、緊急時に滑車が正常に作動しなかったとか。
この船は大丈夫そうだ。
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何か琉球エキスプレス時代の面影があるかと探しましたが‥
日本語表記の遺物はこの表記版だけでした。
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=アリオンチェジュのファンネル=
琉球エキスプレス時代はファンネルカバーにマルにAが入ったマルエーフェリーのマークが描かれていましたが、ファンネルカバーが取り外されました。
今はファンネル直に南海高速の社章が描かれています。
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外部甲板後部からは、航跡を眺めながら黄昏ることが可能。(笑)
南海高速/アリオンチェジュ乗船記/航海編
南海高速/アリオンチェジュの乗船記航海編は、☝コチラ。
かつては阪神-奄美-沖縄航路に就航していた琉球エキスプレスが韓国へ売船されて、済州航路で活躍することになったアリオンチェジュ号。
シャワールームがなくなって軽食コーナーが新設された点以外は、琉球エキスプレス時代の設備がそのまま使われていました。
韓国ではセウォル沈没事故を受け、旅客船運航業務年数基準を30年から25年に引き下げられたので、アリオンチェジュが韓国で活躍できるのは2028年までとなります。
乗るなら今のうちですよ。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。