【見学】トイレの知識が学べる博物館 / TOTOミュージアム (福岡県北九州市)

■0470・2024年3月4日~7日 北九州フェリー3泊4日 No6

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我が国の衛生陶器シェア第1位の衛生陶器大手メーカー/TOTOの本社がある福岡県北九州市小倉で、衛生陶器の知識や歴史を学べる「TOTOミュージアム」を見学しました。

福岡県北九州市の小倉駅に到着しました。

小倉には、我が国の衛生陶器シェア第1位の衛生陶器大手メーカー「TOTO」の本社があり、衛生陶器の知識や歴史を学べるTOTOミュージアムがあります。

TOTOミュージアムへ行ってみましょう。

小倉駅からTOTOミュージアムへは、2.3km/徒歩33分ほど。
路線バスもあるのですが、健康の為にぶらぶら歩いていくことにしました。

北九州小倉界隈を散策の記事は、☝コチラ。
ご覧頂けましたら幸いです。

北九州市の福智山(標高900m)の山腹に源流を発し、小倉南区から小倉北区を北上し響灘へ注ぐ延長22.4kmの二級河川、紫川を渡ります。

小倉城です。
422年前の1602年に細川忠興公が築城した名城なんですよ。

紫川に沿って歩き‥

TOTOミュージアムに着きました。

福岡県北九州市小倉に本社があるTOTO株式会社の博物館です。
本社敷地内に歴代商品・資料などを保存し、一般公開することを目的としたTOTO歴史資料館とショールームなどを集約し、2015年(H27年)8月28日にリニューアルオープンしました。

TOTOミュージアムの場所は、☝コチラ。

建物1階はTOTOのショールーム。
ミュージアムは2階にあります。

=無料ロッカー=
無料のロッカーがあり、大きな荷物を持っていても安心です。

横幅の広いロッカーもあり、手ぶらで見学ができました。

・展示フロア
わぁー、英国の美術館みたいだ。←(行ったことないけど)
このフロアの中央に鎮座しているのが‥

国産初の腰掛式水洗便器

まだ下水道もない時代、衛生陶器という大きくて複雑な陶磁器商品の製造は、困難を極めましたが、試行錯誤の末、1914年(大正4年)に国産初の腰掛式水洗便器が誕生しました。

展示品は、当時の写真を元に復元制作されたものです。

腰掛式サイホンゼット便器 C38

1927年(昭和2年)に日本で初めて商品化されたサイホンゼット式の腰掛便器です。
昭和初期の代表的な高級便器として帝国議会議事堂(現:国会議事堂)など、著名な建物に多く採用されました。

ウォッシュレットG TCF400・TCF401

1980年(昭和55年)に販売された初代ウォッシュレットです。
それまで日本には、温水でおしりを洗うという習慣がありませんでしたが、この温水洗浄便座の登場により、日本人の生活様式やトイレの設備環境を一変させました。

※ウォシュレットは、TOTOの登録商標です。

こちらには、陶磁器が展示されています。
便器やウォッシュレットなどの水回り商品で有名なTOTOですが、その前身は1904年(明治37年)に設立された日本陶器合名会社(現.ノリタケ)です。

1917年(大正6年)に日本陶器から分社された東洋陶器株式会社(現.TOTO)でも食器の製造.販売を行い、日本有数の陶磁器メーカーとして多くの食器を世に送り出しましたが、1970年(昭和45年)に食器事業の歴史に幕を閉じました。

こちらのティーセットは1948年(S23年)に東洋陶器で作られたもの。
TOTOのコーポーレートカラーである瑠璃色の釉が施されています。

・ライブラリー
TOTOの歴史やトイレ、公衆衛生についての関連書籍を閲覧できるコーナー。
水まわりに関する児童図書から専門書、TOTO出版の建築・デザインに関する書籍などがありました。

・トイレバイク NEO
燃料はガソリンでなく、排泄物から出るバイオガスで走るバイクです。
運転席が便器になっていますが、ここで用を足して走るそうではないみたい (笑)。
実際に公道を走行して、北九州から東京まで走破したというから驚きですね。

こちらのコーナーでは‥
TOTO創立者・大倉和親。
TOTOの母体となる森村組の創立者・森村市左衛門。
TOTO五代目社長として良品主義を貫いた江副孫右衛門。
TOTOの礎を築いた先人の想いと、先人たちから受け継がれてきた熱い想いを紹介しています。

TOTO創立者・大倉和親

TOTO初代社長/大倉和親氏。

大倉和親は欧米視察の際、水洗便器を使用した欧米の快適で衛生的な生活文化を普及させたいと製陶研究所を設立し、国産第1号となる腰掛式水洗便器C4を誕生させました。
日本陶器合名会社(現.ノリタケ)から分社した東洋陶器株式会社(現:TOTO株式会社)の初代社長に就任し、良品主義を貫く技術者的資質をもつ実業家として、近代国家の建設に貢献しました。

特別展示室

こちらは、特別展示室。
企画展やTOTOギャラリー・間 北九州巡回展を行い、時期によって展示内容が変わります。

水まわりの変遷

・水まわりの変貌コーナー
はるか昔~江戸から明治~大正から昭和の初め~戦後から高度成長期~昭和から平成~未来へ~という流れで日本の水まわりの歴史を紹介するコーナーです。

川屋 (縄文~弥生時代のトイレ)
当時は、川や湖などにかけ渡した桟橋から用をたしたと考えられており、このような構造のトイレを川屋と呼ぶことが’厠’の語源なったと言われて言われています。

樋箱 (奈良~平安時代のトイレ)
貴族の間で使われた樋箱と呼ばれるおまる式の便器です。

非水洗和式便所 (他社製品)
昭和の時代まで見られた汲み取り式トイレ(ボットントイレ)。
排泄物は便器下のタンクに収容され、匂いがあがってこないのと落下防止のため、使わないときは便器に蓋をしていました。
右奥にあるのはチリ紙で、後にトイレットペーパーが普及されるようになり、近年では見られなくなりました。

和式大便器 C1
水洗化された和式トイレです。
昭和の時代にタイムスリップしたみたい。

腰掛式洗い落し便器 C14
このあたりになると、見慣れたトイレですね。
トイレの水洗化が進み、公団住宅で腰掛式便器が採用されるようになると、一般住宅でも腰掛式便器が主流となっていきました。

腰掛式タンク密結形サイホンゼット便器
便器にお尻洗浄装置(ウォッシュレット)が取り付けられた洋式トイレ。
ボットントイレの時代が信じられないくらいにトイレは進化しました。

現代のトイレ
ウォッシュレットが一体化され、便器とは思えないデザインが特徴的ですね。
自動で蓋の開閉や、水が流れるなどトイレの進化はとまることがありません。

水まわりの商品の進化

TOTO製品の進化を、大便器・小便器・パブリックトイレ・バスルーム・水栓金具・キッチン・洗面所のカテゴリーごとに紹介するコーナーです。

大便器の歴史

・歴代の和式便器
一番左の便器は草花染付角型大便器(他社品)。
明治時代初期のもので、それまで木製だった便器は耐久性を高めるために陶器製となり、当時は木製を模した角型で表面に絵柄を施していました。

・歴代の洋式便器
昭和初期の水洗便器は小型の洗落とし式が主流でした。
それまで和式便器が主流だった我が国に、日本住宅公団が公団住宅に腰掛式水洗便器を1960年(昭和35年)に採用。
1970年代(昭和40年代)後半には腰掛式便器の出荷が和風水洗便器を上回ったのだそうです。

こちらでは、便器の水の使用量の推移が展示されています。

1955年(昭和30年)登場の腰掛式タンク密結形サイフォンゼット便器C150E では、20Lの水量を必要としていたのが‥

2012年(平成24年)登場のウォッシュレット一体形便器CES9876(ネオレストRH2W)では水量が3.8Lと、ハイブリッドエコロジーシステムの進化により、5ぶんの1の水量で流せるようになりました。

便座・温水洗浄便座(ウォッシュレット)の歴史

・歴代の便座とウォッシュレット(温水洗浄便座)
TOTOでは温水洗浄便座の開発にあたり、社員男女300人以上の肛門の位置のデータを収集したそうです。
企業魂を感じますね。

小便器の歴史

・歴代の男性用小便器
小便器も木製だったものが腐食を避けるため陶器製へと変わり、水洗式朝顔形、大形ストール小便器、節水タイプ、清掃性に優れた小便器と開発が進められました。

ビデ・特殊便器

こちらはビデと特殊便器。

左から‥
衛星器具/ビデ・和式腰掛便器・女性用小便器・筒形小便器・力士用腰掛便器・幼児用腰掛便器が展示されています。

・衛生器具/ビデ
局部や足を洗うために使われる衛生器具18世紀のフランスで誕生した衛生器具です。
蛇口の付いている壁側を向いて使用する姿から仔馬を意味するフランス語でビデ(bidet)と呼ばれるようになったそうです。

・和風腰掛便器
通常は和式便器と同じようにしゃがんで使用するのですが、便座を取り付けると腰掛けて使用することができます。

・女性用小便器
女性も立って小便ができる台付サイフォンゼット小便器/サニスタンド。
女性はお尻を便器に向けて使用します。
便器に肌を触れることなく楽に用が足せる優れものでしたが、不評で普及には至らなかったんだとか。

・筒形小便器
和風建築と調和するように筒形にデザインされた小便器。
当時のカタログでは「小川に放尿した楽しい気分に浸ることができる」とアピールされたそうです。

・力士用腰掛便器
両国国技館が建てられた時に開発された便器で、100kgを超える体重にも耐えられるように、便座を厚くしたり、便器を固定する穴数を増やすなど頑丈につくられています。

・幼児用腰掛便器
トイレを使い慣れていない小さなこどもたちをサポートできるよう、またぎやすい幅、座りやすい高さに設計されています。

バスルームの歴史

こちらでは、お風呂の歴史を展示していますね。

・迎賓館赤坂離宮の浴室
明治時代の由緒ある建物である赤坂迎賓館では、国賓の宿泊、外交活動の場としてふさわしい場として1974年(昭和 年)改修のとき、陶器製バス、特注で制作された木製カバーで覆った便器とビデなどネオ.バロック様式の建物に合わせたバスルームは全てTOTOの部品が使用されました。

・日本初のユニットバス
TOTOが開発した我が国初のユニットバスルーム(建築設備技術遺産)です。
1964年(昭和39年)に施工されたホテルニューオータニで現存したユニットバスで、東京オリンピック開催に間に合わせるため、国内最大規模の客室数に短期完成に貢献しました。

・現代のユニットバス
手すりの設置、段差をなくすバリアフリー化など安全性が重視されるようになり、保温性に優れた浴槽や節水シャワーなど環境に配慮したシステムバスルームが普及していきました。

キッチンの歴史

・キッチンの歴史
公団住宅用に大量生産可能なステンレス流し台が登場したのが1958年(昭和33年)。
1970年代(昭和45年~)には海外生産のシステムキッチンが輸入され、近年はシンクや水栓が進化し、より使いやすいシステムキッチンとなりました。

洗面器・洗面化粧台・水栓器具の歴史

・洗面器/洗面化粧台の歴史
洗面化粧台の登場は1966年(昭和41年)で、公団住宅向けに開発されました。
後の1970年代(昭和45年~)には、ファッション性をプラスし、インテリアの要素を取り入れた洗面化粧台が登場し、進化が進んでいます。

こちらには、歴代の壁掛洗面器が展示されています。
衛生陶器の研究が始まった大正時代、腰掛便器と共に壁掛洗面器が開発。
水道の整備に伴い、普及していきました。

・たん吐付洗面器 L90TV3
洗面器にたん吐き用機能を設け、1925年から1942年にかけて販売。
今は、たん吐き機能のついた洗面台は見られなくなりました。

・水栓器具の歴史
水道の蛇口と言ったほうがなじみ深い水栓器具。
年代別に歴代の水栓器具を展示していました。

グローバルギャラリー
創立当時から海外市場を視野に入れるTOTO。
こちらでは、アメリカ・中国・アジア・オセアニア・欧州など、世界で販売している商品をエリア別に展示紹介しています。

・ミュージアムの公共トイレ
実際に使えるトイレです。
清潔ですごくきれいでしたよ。

見学を終え、ミュージアムの前にある貴船町バス停にやってきました。
路線バスで小倉駅に向かいましょう。

おっ、キタキタ‥

🚌西鉄バス:砂津行
貴船町.11:43→小倉駅BC.11:57
■運賃200円

貴船町から14分。
小倉駅に戻りました。

《 関連リンク集 》
TOTO株式会社
TOTOミュージアム
貴船町バス停
小倉駅
小倉城
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【散策】北九州市小倉界隈を散策 (福岡県北九州市)

ご覧くださいまして、誠にありがとうございました。