【散策/離島】長崎県五島列島/奈留島をレンタル電気自動車でドライブ

■0061・2021年9月27日-10月2日 長崎5泊6日-20

ご訪問下さいまして、誠にありがとうございます。
乗り物系・温泉・登山などの旅食事系のブログ、シクタン.comと申します。

長崎県五島列島の奈留島にやって来ました。
環境にやさしいEV車をレンタルして、島の見どころをドライブしてみました。

奈留島

福江からフェリーで40分。
奈留島に到着しました。

奈留島は五島列島の中心よりやや下に位置する小さな島です。
複雑に入り組んだ地形が天然の良港を作り出し、昔から漁業の島として栄えてきました。

奈留島の位置は、☝️コチラです。

☝画面をクリック+ドラッグすると拡大します。

島内を観光できるのは、日没までの半日です。
下記を巡りますよ。

①奈留ターミナル
②奥居旅館
③江上天主堂
④野首のダム(ノコビ浦の防風提)
⑤池塚ビーチロック
⑥小田河原展望台
⑦城岳展望台
⑧奈留千畳敷
⑨ユーミン歌碑
⑩夕日を見たところ

奈留島レンタカー

効率よく観光しようと、レンタカーを借ります。

お世話になるのは奈留島港レンタカーです。
博多港に案内書がありました。

奈留島港レンタカーの位置は☝コチラ。
奈留島ターミナル内野母商船窓口が受付となります。
係の方が親切で、桟橋に出迎えに来て下さりました。

奈留島での相棒はコチラ。
1人乗りEV車’コムス’です。

終日(電池がきれるまで) 2,000円で乗り放題!
電気自動車なので、ガソリン代もかかりません。

奈留島シクタン丸と命名しましょう。
今日の夕方までですが、よろしく頼みますよ。

12:42
では、出発!

12:45
=奥居旅館=
今宵の宿です。
シクタン丸だと、港から3分ほどで着きました。
チェックインだけ済ませておきましょう。

トヨタの超小型EV車/コムスです。
かわいいデザインをしていますね。

後ろから見てみると、荷台は中型のスーツケースが置けるほどのスペースになっています。

トヨタ.コムス

運転席はいたってシンプル。
ハンドル・ウインカー・レンジチェンジレバー・ライトとワイパースイッチ・サイドブレーキがあるだけです。
レンジは、R・N・Dのみで、オートマチックと言うか電気自動車なので変速はありません。
Pレンジがないので、停車時はサイドブレーキをかけないと大変なことになるので、注意しましょう。

原付みたいなナンバーですが、普通運転免許が必要です。

13:15
加速はまぁまぁ‥
40~50kmほどの速度で走れますが、登り坂は弱いです。
こりゃ、原付バイクの方が速いですな。

島唯一のトンネル、遠命寺トンネルが見えてきました。

世界文化遺産・江上天主堂

13:20
=江上天主堂=
世界文化遺産「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の一つ江上集落の構成要素として登録されました。

江上天主堂の歴史は、明治14年3月に潜伏キリシタンの4家族が洗礼を受けたことにはじまり、そのころ江上地区には教会がなかったため、信徒の家でミサがおこなわれていましたが、明治39年に簡素な教会が建てられました。

今の教会は、大正7年3月に完成しました。
わが国における木造の教会のうち、完成度の高い作品として歴史的価値に優れ、小規模ながら教会建築の名工鉄川与助の代表作としても重要であり、平成20年6月9日、国の重要文化財に指定されました。

教会建物の構造は、湿気を避けるために床を高くし、柱には手描きの木目模様、窓には花を描いた透明ガラスを工夫していることなどが特徴です。
内部は本格的な立面構成の三廊式になっており、リブ・ヴォールト天井(蝙蝠天井)の美しい曲線が、人々の祈りの空間をあたたかく包んでいます。

大正の時代は40~50戸の信者が住んでいた江上集落。
かつては、集落に学校がありました。
この学校があった土地は‥

学校が廃校となり、更地となっています。

旧学校敷地の森の中に、ひっそりと江上天主堂が建っています。
大正6年、信徒たちはタブの木を伐りはらって敷地を造成。
建築資金はすべて、キビナゴの地引網で得た収入などを出しあい、各地で教会建築をしていた鉄川与助に設計施工を依頼し、大正7年3月に教会を完成させたそうです。

江上集落の海岸。
キビナゴ漁で賑わったそうですが、今は閑散としております。

江上天主堂の位置は、☝️コチラ。

野首のダム (ノコビ浦の防風堤)

13:56
=野首のダム=
自称.世界一のダムです。
グーグルマップでは、ノコビ浦の防風堤と記されており、遠命寺トンネル掘削で排出された土砂を高く積んでできたそうです。

☝画面をクリック+ドラッグすると、拡大します。

下からパノラマモードでカシャ。
ダムサイドから登れるそうですが、ヘビがでるそうです。

野首のダムは海を見下ろす高台にあって、防風堤として集落を守っております。

野首のダム (ノコビ浦の防風提)の位置は、☝️コチラ。

ビーチロック

画面をクリック+ドラッグすると、拡大します。

14:03
=ビーチロック=
ビーチロックとは?
砂や礫が可溶性の珪酸と炭酸石灰質物で堅くセメント化されて、幾層にもかたまったものだそうです。

ビーチロックのある大串池塚(ラグーン)海岸です。
静かな湾内にある石の海岸となっています。

どれがビーチロックなのか?
探してみると‥

おっ!
こちらのようですね。
ビーチロックの中からは、縄文時代前期の曽畑式土器が発見されたそうです。

=奈留島に生育するハマジンチョウ=
長崎県指定、我が国第一級のハマジンチョウの群落がビーチロックの近くにあります。

群生地が海岸ではなく海跡湖の岸に80mにわたる群落をなしており、環境の高い自然度とのことなので、見にいってみたら‥

ありゃりゃ。
草木が生い茂って道を塞いでいますよ。
先へ進むのは無理ですね。
残念!

ビーチロックとハマジンチョウ群落の位置は、☝️コチラ。

山の中を走っていると‥

あっ!
何かいますよ。

ズームしてみましょう。
かわいいネコちゃんがいますね。
奈留島には、尻尾が短いネコが多く生息しているんです。

小田河原展望台

14:46
=小田河原展望台=
島の西海岸の山の上にある展望台です。

小田河原展望台からは隣の久賀島や奈留瀬戸の眺望がすばらしいです。

南の方角‥
入り組んでいる奈留島の海岸線が一望です。

南西の方角を眺めると‥
対岸に久賀島が見えます。
見える久賀島の左端の辺りに世界遺産に登録された’五輪教会’があります。

西です。
左の陸地は久賀島。
右の陸地は半島状に伸びた奈留島の一部です。

ここは、夕陽鑑賞の名所でもあるんですよ。

奈留島は小さな島ですが、起伏が多く豊かな自然の山林が多いです。

小田河原展望台の位置は、☝️コチラ。

宿輪の淡水貝化石含有層

画面をクリックすると、拡大します。

=宿輪の淡水化石含有層=
島の西海岸に位置しています。
ここにはかつて巨大な淡水湖があったとされています。

ここの地層からは、淡水湖に生息するタニシや二枚貝の化石が発見されたそうです。

城岳展望所

15:15
さて、次は城岳展望所に行きますよ。
あの山の塔がある山頂近くまで、奈留シクタン丸で登ります。

画面をクリック+ドラッグすると、拡大します。

15:31
=城岳展望所=
島の中ほどにある標高189mの山です。
中世期にこの土地の豪族であった奈留氏がこの山に質素な城を構えたことから城岳と呼ばれるになったそうです。

展望台に行ってみましょう。
駐車場から3分ほど遊歩道の階段をあがります。

展望台にあがると、ドーンと北の展望が開けます。
入り江が手前の方まで入り組んでおり、奈留島の複雑に入り組んでいることがわかりますね。

視線を左へずらして、西の方角です。
対岸には久賀島が見えます。

画像をクリック+ドラッグすると、拡大します。

西→北をパノラマモードでカシャ。

南の方角です。
山影に隠れていますが、奈留島港の一部が見えます。

画面をクリック+ドラッグすると、拡大します。

東→南の眺めをパノラマモードでカシャ。

16:05
山を下って海岸線へ。
正面には先ほど行った城岳が望めます。

城岳展望所の位置は、☝️コチラ。

奈留千畳敷

画面をクリック+ドラッグすると、拡大します。

16:20
=舅ヶ島海水浴場=
島の南東部にある海水浴場です。
この海水浴場には、景勝地である千畳敷があります。

=千畳敷=
奈留島の絶景ポイントのひとつです。
海岸と小島と岩礁が一体化して、見事な景観を作り出していますね。

陸とつながった島の裾の真っ平な部分が千畳敷。
たしかに畳千枚ほど敷ける広さを誇っています。

千畳敷は断崖絶壁の上にあります。

千畳敷の位置は、☝️コチラ。

奈留ターミナル

16:49
=奈留ターミナル=
野母商船/博多航路・九州商船/長崎航路・五島旅客船/五島内航路などフェリーや島内路線バスの発着場所となり、島の交通機関の要となっております。

=館内の待合室=
待合室の右側には、観光案内所・奈留レンタカーがあり、左側には、野母商船・九州商船・五島旅客船の窓口。
野母商船の窓口は奈留島港レンタカーの受付も兼ねております。

※奈留島には、奈留島港レンタカーと奈留レンタカー、2社のレンタカー屋さんがあります。

☝画像をクリック+ドラッグすると、拡大します。

=島内路線バス案内=
奈留ターミナルから島内各地へ向かう路線バスがあります。
奈留島バスの通称で奈留島に本社を置く丸濱産業と言うバス・タクシー事業者が運行しており、奈留ターミナルから奈留島内に4系統路線を張り廻らせています。

奈留島バスの路線図

☝画像をクリック+ドラッグすると、拡大します。

世界遺産/江上公会堂に行くのは、大串線です。
時刻表を見ると、九州商船12:25着のフェリーに12:35発のバスが接続しています。

☝奈留ターミナルの位置はコチラ。

ユーミンの歌碑

17:07
=ユーミンの歌碑=
奈留高等学校敷地内にあります。
奈留高校校が分校であった時代、自分たちの校歌が欲しいという想いから、奈留高校の女子生徒が送った一通の手紙を読んだユーミンこと荒井由実(松任谷由実)さんが作詞・作曲して下さった曲「瞳を閉じて」の歌碑です。

ユーミン直筆の歌詞が石碑に刻まれています。
誕生した名曲は、現在、奈留高校の愛唱歌となっているそうです。

奈留島の夕日

天気が良いので夕日を見ようと、島の西海岸にやってきました。
奈留島の夕日スポットは小田河原展望台なのですが、行く時間がないので学校から近いこの位置へ。

たまたま見つけたポイントですが、夕日を眺めるのに良さそうな防波堤がありました。

久賀島にゆっくりと落ちる夕日。
これは感動モノだ。

18:09
今宵の宿に着き、奈留島シクタン丸とはここでお別れ。
走行距離は41.5kmでした。

キーをつけたままここに置いておくと、レンタカー屋さんが取りに来ると言うのが、離島らしいですね。

本編は、ここまででございます。

ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。