【散策】伊豆の踊り子の舞台、天城山隧道(旧天城トンネル)を散策

■0083・2021年11月5-6日 東海バス伊豆半島1泊2日-6

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小説の舞台になった天城峠‥
伊豆の山中にひっそりと佇む天城山隧道(旧天城トンネル)を散策してみました。

只今、東海バス全線フリーきっぷを使って、伊豆半島を一周中。

天城山隧道(旧天城トンネル)への行き方

河津七滝の散策を終えて、路線バスで天城峠にやって来ました。

天城峠バス停の位置は☝コチラ。

これから、天城山隧道(旧天城トンネル)を散策しにいきましょう。
あまり公になっていませんが、天城峠バス停から登山道があるんです。

こちらは、昭和45年に竣工された国道414号/新天城トンネルです。
開通時は天城トンネル有料道路として有料でしたが、平成12年3月18日から無料となっています。

新天城トンネルの左脇から登山道に入り、0.3km/徒歩15分ほど歩きます。

新天城トンネルから旧天城トンネルへ直登するので、急な登り坂です。
急で狭い階段を登り‥

ハァハァハァ‥
登りが続きます。

足元がよくないので、歩きやすい靴で来られることをオススメします。

天城峠バス停から13分。
旧天城トンネル北口園地に着きました。

ここには駐車場があり、車の場合は国道414号線から旧道(ダート道)を走って来ることができます。

旧天城トンネル北口園地の位置は☝コチラ。

北口園地には、トイレがあります。

天城山隧道(旧天城トンネル)

=天城山隧道(旧天城トンネル)=
明治38年に完成した静岡県伊豆市と賀茂郡河津町を結ぶ国道414号旧道のトンネルです。

川端康成の小説「伊豆の踊子」。
松本清張の小説「天城越え」で有名なトンネルですね。

アーチや側面などすべて切り石で建造された日本初の石造道路トンネルでもあるんです。

旧天城トンネルの名で有名なこのトンネル‥
正式名称は「天城山隧道」と言い、銘板にも記されております。

中に入りました。
全長455mあり、徒歩だと抜けるのに10分ほどかかります。

坑内に照明がありますが、暗いです。

トンネル内の高さ4.2m(有効高:3.5m)。
幅員は3.50メートルと狭く、車両のすれ違いは不可能ですが、新天城トンネル開通以前はここをバスが通ったというのですから驚きです。

天井の曲面も精巧に石が組まれていますね。

石は伊豆半島北部/大仁町吉田地区の吉田石が使われています。

石を精巧に組んでいて、今から121年前当時の工事技術が高いことを実感します。
天城山隧道の建設は明治33年から始まり、5年の歳月をかけて明治38年に完成しました。

出口が近づいて来ました。

南口(河津側)に出ました。
トンネル内は舗装路ですが、外は未舗装のダート道です。

河津側から天城山トンネルを見てみましょう。
伊豆市側と同じ造りとなっていますね。

陸の孤島であった南伊豆の人々の熱い思いによって、当時としては巨費の総工費10万3,060円を投じて建設されました。
このトンネルの開通によって、難所の天城峠越えは解消。
北伊豆と南伊豆の距離が一挙に解消しました。

旧天城隧道として、平成10年に国の登録有形文化財に登録。
その後、平成13年に「天城山隧道」の名称で国の重要文化財(建造物)に指定されました。

重要文化財の指定にともない、登録有形文化財としての登録は抹消されたそうです。

では、戻りましょう。
再び、暗いトンネルを歩きます。

北口園地(伊豆市側)に戻りました。

かつての難所、天城峠へは徒歩25分ほどで行けるそうです。

では、バス停へ戻りましょう。

登って来た道を下ります。
足元が良くないので、注意して歩きましょう。

急な斜面を下り、途中には砂防ダムがあります。

国道414号線が見えてきました。
ここは、新天城トンネルの真上なんです。

40分強で天城峠バス停に戻りました。

ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。