■0091・2021年11月15-19日 クィーンコーラル8奄美沖縄.4泊5日-6

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鹿児島から奄美群島.徳之島へフェリーで向かうのは、マルエーフェリーかマリックスラインが運航する鹿児島-奄美-沖縄航路の大型フェリーで行くのが一般的ですが、もうひとつ喜界島を経由して奄美へ向かうサブ的な航路があります。
この航路、沖縄航路の船より小さく時間もかかるのですが、これがなかなか味のある船旅が楽しめるのです。
そこで、奄美海運/フェリーあまみに船し、鹿児島→平土野(徳之島)へ18時間50分の船旅に挑みました。
本記事は、鹿児島出航から錦江湾を出るまでの航海の様子です。
奄美海運/鹿児島-喜界-奄美航路

➡コチラから続いております。
鹿児島本港北埠頭フェリーターミナルです。
こちらからは、奄美海運(鹿児島-喜界島-名瀬-古仁屋-平土野)が発着しております。

鹿児島本港北埠頭フェリーターミナルへは、鹿児島駅から1.2km/徒歩15分ほどです。
地図で見ると、市電/水族館電停が一番近いようですね。
②は銭湯/かごっま温泉でお風呂に入れます。
③はディスカウントスーパー/ニシムタ、お弁当・総菜・お酒などが買え、薬局もあります。
①は桜島フェリーターミナルです。
鹿児島本港北埠頭フェリーターミナルの位置は、☝コチラ。

これから向かうのは、奄美群島の徳之島です。
鹿児島→喜界島→奄美大島/名瀬・古仁屋経由で、徳之島/平土野へ18時間50分の航海に挑みます。
=フェリーあまみ・航海スケジュール=
鹿児島.17:30
▼
喜界島/湾.4:30-5:00
▼
奄美大島/名瀬.7:00-7:30
▼
奄美大島/古仁屋.9:40-10:00
▼
徳之島/平土野.12:20


乗船券を購入。
①鹿児島→平土野2等運賃 11,420円
②寝台料金B 1,500円
③燃料油価格変動調整金 840円
①+②+③=13,760円となるのですが‥
奄美群島振興交付金:奄美鹿児島交流割引-2,300円が適用されて、11,460円の支払いとなりました。
鹿児島本港では、クレジットカードが利用可能です。
空席があれば、予約なしで乗船できますが、予約した方が確実ですね。
ご予約は、奄美海運へどうぞ。
さて、乗船開始まで時間があるので‥

北埠頭の周辺をぶらぶらしていると‥
おぉ!
令和3年11月20日から鹿児島-奄美群島-那覇航路に就航する新造船‥
マリックスライン/クイーンコーラルクロス(7,914t)が係留されていますよ。

8,000トン級の大型フェリー/クイーンコーラルクロスの奥に、小さな貨客フェリーが停泊しているのが見えますね。

ズームしてみましょう。
これから乗船する、奄美海運/フェリーあまみです。
フェリーあまみに乗船

では、乗船しましょう。
沖縄奄美群島に就航する船舶は、船本体から張り出したギャングウェイ(旅客乗降タラップ)から乗降するのが大きな特徴なんです。

えっと、今夜の城となる2等洋室E-3号室は‥
あっ、ここですね。

=2等洋室=
8名定員.2段ベッドの寝台で、相部屋となっております。

私の城はコチラ。
下段です。


寝台内には、寝台灯・コンセント・網小棚・洋服掛けが装備。
備品は、角枕・毛布・ハンガーが置かれています。
カーテンを閉めるとプライベートな空間となります。
このこじんまり感が引きこもるには最適ですね。
鹿児島-喜界-奄美航路 (鹿児島→船中泊→)

そろそろ出航の時間です。
出航の儀(単に眺めるだけ)に参列する為、遊歩甲板に出ました。

あちらにはフェリーあまみの姉妹船、奄美海運/フェリーきかい(2,552t)が停泊しています。
本日は休航日です。

あっ!
鹿児島-種子島航路に就航する、コスモライン/プリンセスわかさ(1,864t)が、種子島から戻って来ましたよ。

ピィー
船長総指揮のもと、甲板部員が笛で出航の合図を出すと‥
ホーサーがビットから外されました。
・ホーサー‥係留用ロープ
・ビット‥係留用鉄杭

ゴゴゴゴォー
鹿児島→徳之島/平土野 589km/18時間50分の船旅が始まりました。

エンジン出力全開!
アイアイサー
機関室では機関長総指揮の元、機関部員のキビキビとした働きをしているのが黒煙を見てわかりますね。
ファンネルから放される重油臭がいい香りに感じるようになったら、貴方も船ヲタの仲間入りだ。

コスモライン/プリンセスわかさは接岸が完了したようです。
我々フェリーあまみは、ゆっくりと離岸していきます。

船体を180度回頭する態勢に入りました。
おぉ!
新造船.クイーンコーラルクロスの全貌が見えてきましたよ。

マリックスラインの新造船、クイーンコーラルクロス。
カシャカシャと撮影しまくる筆者。
あぁ、忙し.忙し‥

回頭完了。
あっ!
入港して来た白い船は‥

ズームしてみましょう。
鹿児島-屋久島航路に就航する、折田汽船/フェリー屋久島2(3,392t)が、屋久島から戻って来ました。

鹿児島-奄美-那覇の主幹航路が発着する鹿児島新港を眺めます。
鹿児島から徳之島へは、あちらの主幹航路(鹿児島-奄美-那覇)を使うのが一般的で、8,000t級大型フェリーで15時間です。
しかし、筆者はわざわざ小さい船で遠回りをし、18時間50分と時間をかけて行くんです。
結果論を申しますと、鹿児島→平土野を全区間通しで乗った珍客は私だけでした。
そして、停泊しているフェリーをズームすると‥

マリックスライン/クイーンコーラル8 (4,945t)が停泊しています。
鹿児島-奄美群島-那覇の主幹航路で22年2ヶ月活躍してきた英雄ですが、新造船クイーンコーラルクロスが就航するのに伴い、明日鹿児島を出航する那覇往復が最終航海となります。
筆者は明後日、徳之島から那覇行最終航海便に乗船する予定です。

鹿児島よ。
さらばじゃ。

赤く染まった夕暮れの風景。
美しい。

お月様と桜島。
すばらしい景観だ。

すっかり闇に包まれ、夜の航海が始まりました。

月夜に照らされる錦江湾が美しい。
静かな夜です。

鹿児島のニシムタで仕入れた食材で、夕食にしましょう。
カツオに鶏のタタキ。
〆いわしのにぎり寿司。
阿蘇名水で作った豆腐。
鹿児島県伊佐市の大口酒造醸造の芋焼酎/伊佐錦など、南九州にちなんだ食材を揃えました。
では、頂きまーす。
■阿蘇名水絹とうふ‥131円
■ほたてクリームコロッケ‥107円
■かつおたたき刺身‥270円
■〆いわしにぎり寿司‥360円
■鶏のタタキ‥106円
■菜の花サラダ‥108円
■伊佐錦‥192円
■キリン一番搾り‥280円
■純水氷‥150円

鹿児島出航から2時間。
フェリーあまみは錦江湾(鹿児島湾)を出ます。

左舷には、本土最南端/佐多岬灯台の灯りが小さく見えました。
これから外洋に出ますよ。

鹿児島出航から3時間49分。
フェリーあまみは、屋久島と口永良部島沖を航行中。

甲板に出てみると‥
左舷に屋久島が見えましたよ。
今日は波1mと穏やかな海況にプラスして、フィンスタビライザー(横揺防止装置)装着船なので、動揺はほとんど感じられません。

やることもないし、寝ますか‥
就寝。

鹿児島→喜界は、377km/11時間。
第一寄港地の喜界島港外には、早朝4時20分と定刻より10分早い到着予定です。
冒頭でお話ししましたが、鹿児島から奄美群島.徳之島へフェリーで向かうのは、8000t級大型フェリーが就航するマルエーフェリーかマリックスラインの鹿児島-奄美-沖縄航路を利用した方が早いです。 ~対して、奄美海運/喜界航路は3000t級中型フェリーで運航され時間もかかります。 この航路の良いところは、沖縄航路より利用客が少ないのでゆったりとしており、のんびりと船旅を楽しみたい方向けと言えましょう。 海況が良ければ揺れが少ない快適な船旅を楽しめますが、外洋に出るので時化ると揺れます。 のりば近くのディスカウントスーパー/ニシムタには薬局があるので、酔い止めの購入が可能です。 のりばにはお店がありません。 船内の食堂では、夕食時のみ丼物を中心とした軽食を提供していますが、営業時間は短いです。 翌朝の営業はないので、ニシムタなどで食材を購入してからの乗船をオススメします。
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コチラ☟へ続きます。
奄美海運/フェリーあまみ乗船記 (船内編)
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