【船旅】新航路開設《祝》東京九州フェリー/はまゆう 乗船記(船内編)

■0107・2021年11月15-19日 クィーンコーラル8奄美沖縄.4泊5日-22

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北九州から横須賀へ980km/20時間50分の船旅‥
この記事は、東京九州フェリー(新門司-横須賀)の就航船/はまゆうの船内レポートです。

※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。

東京九州フェリー/はまゆうに乗船し、新門司→横須賀980km/20時間50分の船旅に挑んでおります。

東京九州フェリーの就航船・はまゆう/それいゆは全長220mの巨大船です。
実は、全長200m超の巨大船は航行に関して色々と制約があるので、国内長距離航路の大半の船舶は全長200m未満が多い中、横須賀-新門司980kmの距離を21時間で結ぶ為、スピードが出しやすい巨大船で運航しています。
ちなみに国内フェリーでの巨大船は、東京九州フェリー以外、新日本海フェリー/すずらん・すいせん・あかしあ・はまなすだけなのです。

= はまゆう =
船種‥フェリー
総トン数‥15,400t
全長‥222.5m
型幅‥25m
航海区域‥限定近海
船籍‥日本 北海道小樽
所有‥新日本海フェリー(株)
運用‥東京九州フェリー(株)
建造所‥三菱重工業長崎造船所
就航‥令和3年3月5日 新日本海フェリー臨時就航・令和3年7月1日 正式就航。

恒例の船内視察を始めます。
はまゆうの船客区画は4F~6Fの3層です。

4Fから見ていきましょう。

画像黒枠は、ツーリストA船室。
赤枠は、ツーリストS船室。
青枠は、ステートA(ウィズペット)のエリアです。
わかりやすくする為、筆者が枠を書き入れました。

船体右舷やや後方から乗船し、突き当たりを右へ長い通路を進んでいくと‥

エントランスです。

=案内所・売店=
案内所では、ご案内や等級変更などを承っております。
最近の新造船は合理化で、案内所と売店が併設されることが多くなりましたね。

売店を見てみましょう。
関東と九州のお土産品が揃っています。

〈関東土産〉
・横須賀海軍カレー‥410-590円
・葉山牛カレー‥1,300円
・よこすか海軍カレーチップス400円
・よこすか海軍カレーせんべい‥546円
・しらすチップ/海苔‥各560円
・しらすしぐれ‥670円
・横須賀関口牧場のミルククッキー‥540円
・海軍カレー柿ピー‥880円
・永谷園神奈川限定茶漬け‥650円
・とろ煮まぐろ‥820円
・神奈川県産あかもく‥550円
・黒船来航ショコラ‥570円
・横濱ロマンスケッチ菓子‥250円
・横濱バターサンド‥600円
・さかくら総本家.海軍羊羹‥2,000円

〈九州土産〉
・ごはんのり明太子味‥480円
・めんたいのり3袋‥270円
・めんべいチップス‥200円
・めんたいマヨネーズ‥540円
・ぱらぱらめんたい‥400円
・博多鶏めし‥540円
・博多鯛めし‥540円
・めんべい各種‥140-1,080円
・くろがね羊羹各種‥290-1,150円
・ふく茶漬け‥540円
・柿の種明太子‥540円
・お多福の瓦そば‥1,080円
・博多あまおう菓子‥650円
・博多豆せんべい‥540円
・門司港レトロバタークッキー‥1,080円


お菓子も色々売っています。
ロングセラー商品が多いですね。

▼各110円
・いかの姿フライ/チリ味・ロッテのど飴・果汁グミ・中野の都こんぶ・ブルボン米ごのみ

▼各120円
・チップスターうすしお・アルフォート

▼各130円
・ポテロング・チップスターバターしょうゆ・柿ピー・プリッツ旨サラダ・まるごとあたりめ

▼各150円
・チョコパン・クリームパン・おぐらパン

▼各160円
・じゃがりこサラダ/チーズ・森永ダースミルク/ビター・ロッテパイの実・チョコポッキー
・極細チョコポッキー・ロッテトッポ

▼各170円
・甘栗むいちゃいました

▼各190円
・とんがりコーンあっさり塩/焼きとうもろこし・鶏のささみくんせい黒胡椒/うす塩・森永小枝

▼各200円
・堅パン各種

▼各230円
・辛子明太子大型揚げせん・たけのこの里・きのこの山

▼各310円
・サクマドロップ・くろがね羊羹(柚子/小倉/抹茶/銘菓)

▼各320円
・ジャッキーカルパス

▼各1,150円
・くろがね羊羹5本セット‥1,150円

▼価格不明
・揚げピーナッツ/おつまみチーズ

アルコールとソフトドリンクも多彩だ。

〈アルコール類〉
▼各130円
・のんある気分地中海レモン350ml

▼各160円・
アサヒドライゼロ350ml

▼各170円
・氷結無糖レモン・氷結グレープフルーツ・氷結果汁もも・ほろ酔い白いサワー・ほろ酔いカシスオレンジ.各350ml

▼各180円
・本麒麟・レモンサワー檸檬堂.各350ml

▼各200円
・トリスハイボール350ml・白角水割250ml

▼各230円
・ワンカップ吉乃川180ml‥230円

▼各240円
・角ハイボール濃いめ角ハイボール.各350ml・ワンカップ清酒180ml

▼各250円
・本麒麟500ml

▼各270円
・アサヒスーパードライ350ml‥270円

▼280円
・さらりとした梅酒180ml

▼各290円
・エビスビール350ml

▼各350円
・アサヒスーパードライ500ml

▼各370円
・エビスビール500ml

▼各1,480円
巨峰葡萄酒/白/赤/ロゼ.各300ml

〈清涼飲料水〉
▼各120円
・大阿蘇牛乳・いろはす天然水

▼各130円
・ジョージアアイスティ・オロナミンC・アイシースパーク/レモン・やさしい麦茶

▼各160円
・ミニッツメイドオレンジ/カシスグレープ‥各160円・カナダドライジンジャエール・コカコーラ・ポカリスエット・綾鷹茶葉のあまみ・サントリー烏龍茶・カルピスウォーター・小岩井りんご/小岩井みかん・午後の紅茶レモンティー/ミルクティー

▼各170円
・クラストボスブラック・リポビタンD

▼各180円
・クラフト抹茶ラテ・クラフトボスラテ

▼各190円
・コメダコーヒーブラック・特茶伊右エ門

▼各200円
・コメダコーヒーカフェラテ

▼210円
・ウコンの力

瓶のお酒と、多種多様のアイスクリーム・氷もあるよ。
品名と値段がボヤけてしまって、記載できません。
ご了承願います。

エレベーターがあり、この裏側が‥

エントランスホールです。
3層吹き抜けフロアの中央には、シースルーエレベーターが設置されています。

同じSHKグループの新日本海フェリー・阪九フェリーの船舶の内装を手本にしています。

ホール中央に大型テレビと小さなステージが設置され、ちょっとしたイベントが開催できるようになっています。

ステージ前を囲むように、テレビやイベントを鑑賞できる観覧席が設けられています。

3層吹き抜けのアトリウム。
ゴージャスですね。

船の中とは思えないきらびやかな空間。
ピアノもあります。

=情報コーナー=
巨大液晶パネルで、船内のことがわかります。

船内では、無料Wi-Fiがつながります。

※つながらない海域もあります。

エントランスホールの両サイドにはテーブル席があり、ご歓談ができます。

=自販機コーナー=
カップ麺‥200~250円
缶ビール350ml‥270円
缶ビール500ml‥350円
発泡酒350ml‥200円
缶チューハイ350ml‥170円
コーヒー・お茶・ジュース類‥120~160円
‥と、言ったところですね。

飲酒運転撲滅の観点から、アルコール類の販売は14:30~21:30は販売中止となります。

=給湯コーナー=
カップ麺調理に欠かせないアイテムです。

残念ながら、電子レンジと冷水器は設置されませんでした。

=喫煙所=
船内は個室を含めて禁煙です。
喫煙は船内各所にある喫煙所でお願いします。

=コインロッカー=
相部屋の場合、荷物が心配な方はここに預けて置けば安心です。
100円硬貨が必要で使用後に返却されます。

=貴重品ロッカー=
財布などの貴重品は自分で守りましょう。

=衛星公衆電話=
NTTドコモが提供する、ワイドスターⅡと言う衛星携帯電話サービスを利用した公衆電話です。

船旅の救世主‥
G○RO袋とAEDは、エントランスにスタンバイ。

記念撮影コーナーと乗船記念スタンプです。

=現在地案内=
船舶の現在地が画面でわかります。

横須賀のハイキングマップや小倉/門司周辺の観光案内が置かれていました。

=船内サービスのご案内=
大浴場・レストラン・案内所・ショップ等の営業時間が一括でわかるようになっています。

=救命胴衣着用方法=
==
両方共に重要です。
緊急時に慌てないよう、よく読んでおきましょう。

=長距離大型トラックドライバー専用ルーム=
我が国の物流を守るドライバー様専用区画となり、一般船客は入れません。

=アミューズボックス=
カラオケを歌ったり、ビデオを観て、みんなで盛り上がれる個室空間です。
1時間1,000円でご利用頂けます。

=ペットルーム=
ペットルームからは、外部デッキドッグフィールドに出ることができ、ペット様が運動できるようになっています。

=ステートルームA ウィズペット=
ペット様とご一緒に滞在できる1等船室相当のツインルーム(シャワー/トイレ付)です。

乗船口とドックフィールドに近い位置にあるので、ペット様にストレスを感じさせず移動できます。フェリーはペット連れの旅でも、安心して楽しむことができる乗り物なんですよ。。

=洗面室=
広くて綺麗です。

=コインランドリー=
船上で洗濯ができます。

・洗濯機‥200円
・乾燥機30分‥100円
・洗剤‥50円です。

=トイレ=
男性用は小便器が並び、個室はウォシュレットがついて清潔です。

=多目的トイレ=
広くてゆとりあるトイレです。

=バリアフリー浴室=
体の不自由なお客様も、さっぱりすることができます。

はまゆうのバリアフリー設備は、公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団より助成を受けて設置されました。

=ツーリストA=
はまゆうには、大部屋雑魚寝の船室は設定されず、こちらが2等寝台に相当する最もエコノミーな船室となりました。
階段式2段ベッドとなっております。

この等級が基本運賃となり、期間によって変動します。
¥基本運賃 12,000~18,000円

次は、5Fに上がってみましょう。

=5階案内図=
長い船体ですが、こうして見ると、船客区画が前方に集約されているのがわかりますね。

赤枠は、ツーリストS船室。
青枠は、ステートA客室です。

吹き抜けにある、エレベーター‥
船の中にシースルーエレベーターがあるとは、ひと昔前は考えられませんでしたね。

=5Fホール=
シンプルな広い空間です。
フェリーあるあるのゲームコーナー・マッサージ椅子コーナーは、はまゆうには設置されませんでした。

=右舷プロムナード=
大海原を望みながら、お寛ぎになれます。
仕切られた席もあり、OA作業に良さそうなんですが、コンセントがありません。

右舷には、丸いベンチとカウンター席があります。
太平洋を眺めることができ、コンセントとUSBポートがあります。

=レストラン/うらら=
はまゆうのメインダイニング・レストランです。
営業時間は、朝8:00~・昼12:00~・夕18:00~ 各1時間しかありません。

飲食設備はレストランのみとなります。
食い逸れないように注意しましょう。

レストランには、海が見えるカウンター席もありますよ。

▲出典・東京九州フェリー株式会社

レストランはバイキングでなく、オーター方式です。

朝食は、和定食・洋定食/各920円・カレー/600円・お粥/400円を用意。

昼食メニューは、三浦半島からまぐろや鹿児島産とんかつなどなど‥
寄港地付近の食を手ごろな値段で提供しております。

▲出典・東京九州フェリー株式会社

そして、夕食メニュー。
クルーズのディナーに相応しいグレード高い料理ばかりです。
みんな、美味しそう!

私個人的に外せないのは、ビーフシチューセット/1,300円。
新日本海フェリーと同じ物なのです。
その他にも色々ありますよ。

はまゆうには軽食コーナーがないので、出航時に夜食の営業を行っております。

お弁当の注文も承ります。
レストランで食べれる時間は限られているので、自分の好きな時間に客室(個室)やプロムナードでお弁当を食べるのもいいですね。

春夏秋限定の船上バーベキューメニューもありますよ。

=バーベキューガーデン=
東京九州フェリーでは船上バーベキューのサービスを行っており、海風にあたりながらバーベキューが楽しめるのです。

=キッズルーム=
長い船旅でもお子様は飽きません。

※コロナ対策で使用中止となっていました。

▲出典・東京九州フェリー株式会社

=ツーリストS=
特2等船室に相当し、お一人でも 快適に船旅を過ごせるシングルルームとなっております。
窓はありません。

個室利用は、運賃(ツーリストA)+ルームチャージ料金となります。
¥ルームチャージ料金 6,000~7,200円

★客室設備/シングル個室
テレビ・キルトケット・枕・シーツ

=フォワードサロン/白南風=
5階前方にあるサロンルームで、寛ぎながら船の前方の景色を眺めることができます。

フォワードサロンからの眺め‥
太平洋の大海原が一望です。

まだまだ、ありますよ。
それでは、6Fに上がってみましょう。

6Fは、上級船室中心のエリアです。

青枠は、ステートルームA。
紫枠は、デラックスルームAが配置されています。

ゴージャスな空間‥
クイーンエリザベス号もこんな感じなんだろうな。←(妄想です)

=6Fホール=
最上階のホールです。

ここでは、船長主催のカクテルパーティーやダンスパーティーが‥←(すいません、行われません)

船内には、絵画が飾られ芸術鑑賞ができます。
目の保養をしましょう。

=大浴場/内湯=
これぞ、フェリー旅の醍醐味!
太平洋を望む展望風呂となっており、サウナもあります。

※浴室内は無人であることを確認して撮影しております。

露天風呂もあるんですよ。
フェリーの露天風呂は新日本海フェリーが元祖で、同じSHKグループの阪九フェリーと共に東京九州フェリーにも採用されました。

安全上、背の高いガラス柵がありますが、露天風呂からは大海原を眺めることができます。

=脱衣所=
ロッカーは100円玉返却方式のロッカーとドライヤーがあります。
100円玉を忘れずに持っていきましょう。

=シャワー室=
大浴場閉鎖及び休止中の時間帯でも、ご利用になれます。

6Fスクリーンルームでは、プラネタリウム鑑賞(時間制)と映画の上映が行われます。

=スクリーンルーム=
中はこんな感じ。
大型スクリーンには映画と天井にはプラネタリウムが映し出され、お席はビーズクッションとなっており、ゆったりお寛ぎ頂けます。

=スポーツルーム=
なんと!船内で海を眺めながらエクササイズができるんです。
まるで、クルーズ客船みたい!

=6Fオープンデッキ=
広々とした開放感あるデッキです。
深夜・荒天・強風時は閉鎖されます。

6F前方は、富裕層向け上級船室のエリアです。

私のような下級船客は立ち入りが許されないので、東京九州フェリー公式サイトの画像で見てみましょう。

▲出典・東京九州フェリー株式会社

=ステートルームA=
1等船室に相当し、全室窓があるので海を眺められます。
ツインルームですが、ソファベッドがあるので定員4名となっており、シャワーブース・トイレを完備しています。

¥ルームチャージ料金 32,000~38,400円

★客室設備/ツイン和洋室
シャワーブース・トイレ・ロッカー・浴衣・フェイスタオル、スリッパ、ポット・
茶器セット・ハンドソープ・ティッシュ・歯ブラシ

=デラックスルームA=
こちらは特等に相当する、はまゆう最上級船室です。

この画像は、以前はまゆうが新日本海フェリーに臨時就航した時、乗船した時のものです。
このお部屋1人利用だと、新日本海フェリーでは閑散期だと30,000円ほどで利用できるのですが、東京九州フェリーは運賃込み60,000円!
私の財力では、とても無理です。

シティホテル並みの高級感ある内装のツインルームで、バス・トイレとプライベートデッキがついた贅沢な船旅を楽しめる空間です。

¥ルームチャージ料金 48,000~57,600円

★客室設備/ツインルーム
バス・洗浄機付トイレ・洗面台・テレビ・クローゼット・冷蔵庫・専用デッキ・
浴衣・バスタオル・フェイスタオル・スリッパ・ポット・コーヒー・紅茶・
緑茶・茶器セット・ドライヤー・ハンドソープ・シャンプー・リンス・歯ブラシ・ティッシュ

太平洋を航行する、東京九州フェリー/はまゆう。
これで、船内視察は終了です。

= まとめ =
15,000t級大型フェリーのはまゆう‥
2等寝台に値するツーリストAから特等クラスに匹敵するデラックスルームまで、4クラスの船室を選ぶことができ、露天風呂・サウナ・トレーニングルームなど設備は充実しています。

さて、大きな船ですが、悪い海況下では揺れます。
船が揺れて船酔いされる方が続出したと、他のお方のブログなどにもあげられていますね。
フィンスタビライザーと言う動揺防止装置はついています。
これは横揺れには効き目があるのですが、縦揺れには効力がありません。
船が波の抵抗を受ける向かい波の中を航行する場合、揺れを覚悟しなくてはなりません。

ちなみに、筆者は、エスエス製薬/アネロンを服用する場合があります。
大時化で揺れたおがさわら丸で、薬を服用して横になったまま船の動きにあわせて体を動かし、体を揺れに慣らし、ひと眠りしたら酔いませんでした。

なお、船内で酔い止め薬は販売されておりませんので、ご注意下さい。

ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。