■0193・2022年9月5-9日.北海道函館4泊5日-6

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北海道函館にやって来ました。
我が国初の男子修道院.トラピスト修道院に行ってみましょう。
※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。

道南いさりび鉄道の渡島当別駅。
トラピスト修道院を模した今の駅舎は、昭和63年7月に改築されたものです。
渡島当別郵便局を併設しています。

渡島当別観光案内を見て、トラピスト修道院へのルートを確認。

=岡本商店=
駅前の商店です。
手荷物預かり100円と張り紙がありました。

=当別駅前バス停=
木古内・函館駅からの路線バスもあるんですよ

本数は少ないですね。
🚌当別駅前バス停時刻表(函館バス)

トラピスト修道院へは、渡島当別駅から1.6km/徒歩22分ほどです。
では、歩きましょう。

=中田商店=
渡島当別駅の近くにある商店で、レンタサイクルをやっているみたい。
4時間まで500円。
4時間以上1,000円とありました。
🚲渡島当別駅前で「貸し自転車」のお知らせ (道南いさりび鉄道)

コスモスが美しい。
ポプラの並木道・ローマへの道

いさりび鉄道の踏切を渡り、坂を登っていくとポプラの並木道があります。

並木道の奥にトラピスト修道院が見えていますね。

なぬっ!
やっ、奴がいるのか。
北海道はヒグマの生息地です。

ムクゲの花が咲いてるよ。

=ローマへの道=
トラピスト修道院へ続く800mほどの並木道です。

この並木道、植栽されたのは昭和35年頃なんだとか。
トラピスト修道院

渡島当別駅から徒歩22分。
トラピスト修道院に着きました。
当別リタ教会

=カトリック当別リタ教会=
売店横にある教会です。
毎日曜日午前 8:45 からミサが行われ、 どなたでも参加できるそう。
内部には、フランスで中世に制作された十二使徒の貴重なステンドグラスがあります。

この先は、沈黙な時間が流れる厳粛な雰囲気の空間。
静かに入りましょう。
ゲート・大修道院・資料室

ゲートです。
トラピスチヌ修道院の正式名称は「厳律シトー会 灯台の聖母トラピスト大修道院」と言い、通称.天使園として親しまれております。

ゲートから先は入れません。
固く閉ざされた門の奥、修道院では修道士が外界との接触を絶ち、厳しい戒律のもと、沈黙を守りながら神に祈りを捧げ、自給自足のために働く「祈り、働け」の生活を送っています。
事前申し込みをすると内部見学できますが、女人禁制なので男性のみだそうです。

=トラピスト大修道院=
中に入れませんが、門の間から修道院を見ることができます。
まるで、ヨーロッパにいるみたい。←(行ったことないけど)

門の左右には、小さな資料室があります。

=聖堂の内部=
夜課・朝の祈り・三時課・六時課・九時課・晩の祈り・寝る前の祈り と、1日計7回‥
ここで祈りをささげます。
凛した空気が張り詰めているようです。

童謡/赤とんぼで知られる詩人/三木露風。
修道志願者に俳句や作文などを教える文学講師として、大正9年から13年まで、トラピスト修道院に赴任しました、
童謡/赤とんぼは露風が赴任中、赤とんぼが乱舞する修道院の風景に、子どもの頃の郷愁を重ねあわせて作詞したそうです。

冬のトラピスト修道院。
雪に包まれた静寂な世界です。

=トラピスト製品の歴史=
明治30年から始まったバターの製造。
一時は味噌・醤油の製造販売も行ったようですが、売れ行きが芳しくなく、やめてしまったようです。

=トラピスト修道院の一日=
午前3時30分起床!
ミサ・祈り・読書・労働などが行われ‥
午後8時就寝。
このような生活スケジュールとなっております。

キリストの弟子として一般社会から身を引き、修道士は「祈りながら働き、働きながら祈る」という毎日を送り、暮しています。

68年前‥
1954年(昭和29年)のトラピスト修道院。
トラピスト修道院は明治29 年、フランス・オランダ・イタリア・カナダから総勢9 人の修道士たちがこの地を訪れ、日本初の男子修道院として創設されました。
現在の赤レンガの建物は最初の修道院が焼失したため、明治41年に建てられたものです。
トラピスチヌ修道院

=トラピスチヌ修道院=
トラピスト修道院から37kmほど離れた函館市内の湯川に、女性修道院/トラピスチヌ修道院があります。
〈関連記事〉
トラピスチヌ修道院を訪問し、日常の喧噪から離れる (4トラベル旅行記)
ルルドの洞窟

トラピスト修道院にもルルドの洞窟があります。
行ってみましょう。

ルルドの洞窟は、修道院裏手の小高い丘の上にあります。

分岐。
右は階段で、距離が短い。
左は坂道で、距離が長い。
どちらでもルルドの洞窟に行けます。

階段を行こう。

ハァハァハァ‥
丸山登山口。
今回は時間の都合で行けません。

=ルルドの洞窟=
ルルドの洞窟はその昔、南フランスの田舎で暮らす少女、ベルナデッタ・スビルーの前に聖母が現れ、心身の病を治癒する泉の場所についてお告げしたとして知られる伝説の地で「ルルドの聖母」とも呼ばれる世界的にも有名なカトリックの巡礼地です。
それがトラピスト修道院でも再現されています。

洞窟のマリア様。
祈りましょう。
コロナに感染せず、こうして健康で旅ができることに感謝して‥
アーメン。

ルルドの洞窟の脇に展望台があります。

小高い丘の上にある展望台からは、北海道の大自然と津軽海峡が一望です。

あっ!
あの船は‥

ズームしてみましょう。
青函フェリー/あさかぜ21が青森へ向けて航海しています。
あの船で函館に着きました。

展望台の下の道は、坂道経由の道です。

距離が短い階段を下ります。


=トラピスト製酪工場=
中世から続くフランスのシトー会修道院の伝統製法による発酵バターやクッキー・ジャム・バター飴を製造。
商品は、直営売店・函館ベイエリアの土産店・函館駅売店・空港売店などで販売しています。
周辺には、甘い匂いが漂っていますよ。

歴史ある酪農建物。
創設当時、この地は石倉野と呼ばれていたほど岩石の多い荒地を開拓し、農耕・牧畜・酪農に力を入れ、トラピスト乳製品として知られる数々の製品が誕生しました。

ゲート前に戻りました。
日常の喧噪から離れ、心が安らかになったと感じます。

ポプラ並木を上から眺めます。
下へ下りましょう。
ソフトクリームと名物のクッキーは売店で

=売店=
ソフトクリームは中央の入口。
バター・クッキー・ジャムなどは左の入口から入ります。

直営店限定!
トラピストバターを使った濃厚クリーミーなソフトクリームは、コーンとカップが選べます。
コーンにもトラピストバターが使われているのですよ。
また、名物のクッキーが添えられているので、おトク感がありますね。
あぁ、早くしないと溶けちゃうよ。
■ソフトクリーム‥450円

名物のクッキーとバター飴を購入。
■トラピストクッキー‥513円
修道士の手によって作り出された自家製発酵バター(トラピストバター)を使ったトラピストクッキー。
昭和11年の製造開始以来、変わらぬ美味しさで函館土産として多くの人に愛されてきいます。
■バター飴ミックス(修道院売店限定品)‥540円
通常の白い飴とサンと呼ばれる2種類のバター飴。
サンとは、白いバター飴作りに失敗したものを修道士が口にしたところ、これが大変美味しく太陽の色をしているので、SUN=サンと名付けられたそうな。

清潔な聖なるトイレ。

やばっ!
列車の時間まであと16分しかない。
急いで戻らないと‥

9:32
ハァハァハァ‥
急ぎ足で、渡島当別駅に戻りました。
ギリギリ、セーフ!
=まとめ= 厳律シトー会 灯台の聖母トラピスト大修道院は、明治29年に開設された我が国初の男子修道院です。 公共交通機関で行くなら、函館から道南いさりび鉄道.木古内行きで渡島当別駅で下車。 上磯行き列車は渡島当別へ行かず、木古内行きは本数が少なくなるのでダイヤは要チェックです。 渡島当別駅から1.6kmほど、ゆるやかな坂道を20分強歩きます。 渡島当別駅から大聖堂➡ルルドの洞窟➡売店と回って駅に戻るとだいたい2時間くらいでした。 ちょっとのんびりしてたら、列車の時間ギリギリとなってしまい、危うく2時間待ちとなるところでした。 自然の中にあり四季折々の風景に溶け込んだトラピスト修道院‥ 日常の喧噪から離れ、心が安らかになったと感じました。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。