【宿泊】会津東山温泉 いろりの宿「元湯 有馬屋」宿泊記 (福島県会津若松市)

■0363・2023年6月24日~26日.2泊3日-05

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福島県会津若松の奥座敷、会津東山温泉。
老舗温泉旅館「元湯 有馬屋」で、囲炉裏料理と源泉かけ流しの湯を堪能しました。

※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。
※記事中の価格等は、2023年6月のものです。

皆様、こんにちは。
ここは、JR東日本.磐越西線/会津若松駅 (福島県会津若松市)です。

これから、東山温泉へ向かいましょう。

会津若松駅から東山温泉へのアクセスは‥
会津バス まちなか周遊バス/ハイカラさん・あかべえ で行くことができます。

=東山温泉駅=
駅と言いますが、会津バスのバスのりばです。
観光協会を併設しています。

駅(バスのりば)の待合室。
ベンチが昭和チックですね。

東山温泉駅(東山温泉観光協会)から、今宵の宿となる元湯 有馬屋へは‥
170m/徒歩3分ほどです。

= 向瀧 =
歴史ある老舗の建物は登録有形文化財で、会津藩士の保養所だったお宿なんだとか。

= 東山温泉街のケヤキ =
樹齢は不詳ですが、大正期には立っていたそう。
会津若松市の自然景観指定緑地に指定されています。

= 東山温泉 =
会津の奥座敷・東山温泉は、奈良時代にあたる天平年間(729~749年)に、行基菩薩が発見したと伝えられています。
1,200年以上の歴史を誇り、奥羽三楽郷の一つに数えられる名湯です。

東山温泉を流れる湯川は、会津布引山や背あぶり山を水源としている阿賀野川水系の一級河川です。

= 足湯 =
4月中旬~11月末ぐらいまで、利用できます。

さて、画像右側に「誠」の字と新撰組副長/土方歳三氏の絵があります。
土方氏は東山温泉に通い、療養につとめたのだとか‥

土方氏の絵の下に‥
土方歳三湯治の岩風呂と言われた、東山温泉発祥の源泉跡があります。

= 残念坂 =
昔はこの道が本道で、温泉を楽しんだ遊浴客は、後ろ髪を引かれる思いでこの坂を上がって家路に就くのですが、足取りが重くなり、「残念 ざんねん」と聞こえるようだったそうです。

今宵の宿、会津東山温泉/湯元 有馬屋に着きました。

利用する宿泊プランは、囲炉裏料理のプラン。
楽天トラベルで予約しました。

= 会津東山温泉/元湯 有馬屋 =
【郷土料理(囲炉裏)ふくしまプライド】
和室8畳2名1室‥1泊2食1名.11,000円(税/サ込)。
※入湯税別途‥1泊150円。

会津東山温泉/元湯 有馬屋の場所は、☝コチラ。

客室

=すいせんの間=
落ち着いた佇まいの和室/角部屋です。

※バス・トイレはありません。

障子を開けると‥
湯川の清流を望むことができます。
こちらは、上流方向の眺め。

※景観は客室によって異なります。

湯川.下流方向の眺めもご覧頂けます。

夏になると正面ふたつの橋の間に大きな櫓が組まれ「東山盆踊り」が開催されていました。
昭和19年に疎開して来た子供達の為に始まったこの盆踊りは、会津の夏の風物詩として親しまれてきました。
コロナ禍からここ数年、開催されない状態が続いていたのですが‥
令和6年8月1日~4日、5年ぶりに復活開催されたそうです。

夜の眺め。
ライトアップされ、幻想的な湯川です。

寛ぎのスペース。

窓の鍵は、このタイプ。
知っている方は、昭和の人間です。

客室の洗面台は小さくて、お湯が出ない昭和のタイプ。

2畳の次の間。
冷蔵庫とグラスがありました。

お茶菓子は‥
昭和30年創業、地元.会津若松市日新町の老舗菓子舗.庄助製菓/宝の山
サクサク食感がやみつきになるサブレです。

枕元に置く灯り。
生け花は造花でなく、本物の花ですよ。

①お部屋は喫煙可能。
②浴衣・バスタオル・旅館名入りタオルを用意。
③金庫とテレビ。
④レトロな姿見。
⑤古い宿だけど、空調は個別タイプ。
⑥クローゼットには、ハンガー5本。

ご案内は、☝コチラ。
館内でWi-Fiつながります。

館内設備 (ロビー・談話室・売店)

それでは、館内を見てみましょう。
玄関を入ると帳場(フロント)があります。

=ロビー=
重厚感あるソファで、居眠りしちゃいそう。
我が家のリビングみたい。

=談話室=
古民家風の落ち着いた内装。
囲炉裏を囲みながらご歓談頂けるスペースです。

=売店スペース=
目を惹いたのは、会津漆器の金虫茶たくセット/1万円!
職人の精錬された技術で作り上げた逸品です。

200年以上の歴史を持つ菓子舗 / 松本家

文政二年(1819年)創業!
東山温泉で204年の歴史を誇る老舗菓子舗、松本家の羊羹を有馬屋で購入可能。
店舗では、月替りでオススメ羊羹が10%引きで買える特典があります。

松本家の場所は、☝コチラ。
有馬屋から27m/徒歩1分と激近なのです。

館内設備 (展示品・囲炉裏宴会場・洗面室・トイレ)

高級そうな会津塗と漆器(非売品)を展示。
上部の額には‥

会津の偉人‥
野口英世博士が恩師である小林栄先生にあてた、直筆の手紙が展示されていました。

建物内は隅々まで清掃手入れがなされ、とても綺麗です。
古い建物なので、バリアフリーには対応しておりません。

館内には、さり気なく会津の民芸品や生け花が飾られています。

囲炉裏のある宴会場。
プランによっては、こちらで囲炉裏料理を楽しめます。

有馬屋の客室には、バス/トイレがありません。
男女別のトイレ・お湯の出る洗面室は共用となり、ドライヤーを設置。

天然温泉の浴室

=温泉浴室=
浴室は階段を下った半地下にあり、内湯のみです。

菅の湯と呼ばれた有馬屋敷地内源泉から引湯された源泉かけ流しの湯は、塩素消毒や循環濾過をしていません。
泉質は、硫酸塩泉です。

さぁ、待ちに待った夕食のお時間がきましたよ。
卓上にはご馳走が並んでいます。

※平日ビジネスプランは囲炉裏でないそうです。

湯あがりのビールはうまいね。
メニューの日本酒は、酒処会津の地酒を用意。

🍺瓶ビール‥786円

=一の膳=
身体にやさしい料理が並んでいますね。

一の膳は‥
野菜が中心のヘルシーな構成。
棒鱈は会津の郷土料理なんです。

囲炉裏の炭火を使ってじっくりと焼く岩魚と田楽。
こりゃ、風情あっていいね。

・会津の郷土料理/田楽。
東山温泉の入口に会津藩の処刑場があった奴郎ヶ前と言う地には、数軒の田楽屋さんがあります。
刑場に向かう罪人をぶびんに思った茶屋のお秀と言うお婆さんが、末期の水ならず、味噌をつけて焼いた餅を与えたのが始まりで、これが名物になったのだとか。

・岩魚塩焼き。
炭火でじっくりと焼いた岩魚は、頭からガブっといっちゃいましょう。
しそ巻きは、宮城県鳴子地方の郷土料理として有名ですが、会津でも食べられています。

海から遠い会津地方だけど‥
今は磐越道(高速道路)で太平洋/いわき・日本海/新潟からと両海域から短時間で海産物を輸送できるようになり、美味しいお刺身を頂けます。

・お造り(ハマチ/烏賊/甘海老)

がっつりと肉!
焼けて来ると、香ばしい匂いが食欲を増進させる。

・牛肉の陶板焼き

蕎麦処としても有名な会津地方。
昼と夜の寒暖差が大きく、澄んだ空気の気候は蕎麦の生育に適しているんです。

・蕎麦

〆です。
米がキラキラ輝いているよ。

・米飯
・お吸い物
・漬物

こちらのお宿では、地元で採れた会津米コシヒカリを提供していました。

デザートですよ。
いやぁ、食った.食った。
こりゃ、満足です。

・抹茶アイスクリーム
・ほうじ茶

朝食は和食膳。
朝もつやつやのご飯なので、たくさん食べておこう。

・焼き魚.檸檬添え
・笹かまぼこ&山葵漬け
・ポテトサラダ&プチトマト
・たらこ
・味付け海苔
・ほうれん草お浸し
・温泉たまご
・米飯
・味噌汁
・香物

開湯1,200年以上を誇る、会津東山温泉/元湯 有馬屋。
歴史を感じる木造和風建築の建物で、渓流沿いの落ち着いた佇まい。
囲炉裏料理と源泉かけ流しの湯を堪能し、これで1万円とはお値段もお手頃でした。

ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。