【歩旅】尾瀬アヤメ平トレッキング (群馬県利根郡片品村)

■0396・2023年10月26日~27日.尾瀬1泊2日-2

ご訪問下さいまして、誠にありがとうございます。
乗り物系・温泉・登山などの旅食事系のブログ、シクタン.comと申します。

群馬/福島/新潟県にまたがる尾瀬国立公園‥
雲上の楽園と言われるアヤメ平をトレッキングし、約18km歩きました。

関越交通/尾瀬方面行きの路線バスに乗って、沼田駅から1時間25分‥

東京-尾瀬の記事は、☝コチラ。
ご覧頂けましたら幸いです。

尾瀬戸倉に到着。
以前はこの広場に関越交通尾瀬戸倉案内所があり、鳩待峠行のマイクロバスに乗り継げたのですが‥

今は200mほど離れた第1駐車場に移転しております。

バス広場のトイレ。
昔からある古い建物のトイレですが‥

リフォームされて、綺麗です。

=片品渓谷=
ここに戸倉ダムの建設が予定されていましたが、中止になりました。

※戸倉ダム
主に埼玉県、東京都の水道用水と、利根川水系の洪水調節のため、総貯水量9,200万立方メートルの重力式ダムとして計画されました。
しかし、平成8年に周辺でクマタカの営巣が確認され、工事が約5年間中断し、その後は平成20年度の完成を見込んでいたが、平成15年12月、事業費を負担していた埼玉県が事業からの撤退を表明し、東京都なども追随、中止が決まりました。

鳩待峠行バスの乗車券を購入。
運賃は1,000円です。

¥関越交通(戸倉→鳩待峠) 1,000円。
※翌2024年は1,300円に運賃改定されました。

尾瀬戸倉→鳩待峠は大型バスが通行できない狭隘路を走るので、マイクロバス又は乗合タクシーで移動します。

マイクロバスはダイヤ運行。
乗合タクシーは随時運行です。
乗車券はバス・タクシー共通で、係員が案内してくれます。

🚐尾瀬観光タクシー:尾瀬鳩待峠行
戸倉.9:40→鳩待峠.10:04

戸倉第一駐車場の場所は、☝コチラ。


戸倉から狭い山道を走ること25分。
標高1,590mの尾瀬鳩待峠に着きました。

尾瀬鳩待峠の場所は、☝コチラ。

=峠の自販機=
ソフトドリンク500mlペット‥各250円
ソフトドリンクペット(小)‥各200円
いろはす水500ml‥200円
缶コーヒー‥200~250円

鳩待峠の売店休憩所は老朽化の為、建て替え工事中。

宿泊ができる鳩待山荘も、古い建物が解体されて新築されるみたいです。

休憩所の裏に公衆トイレがあります。
施設維持管理の為、100円程度のチップをお願いしております。

天気が良いと鳩待峠から尾瀬のシンボル、至仏山/標高2,228mが見えますよ。

こちらは、尾瀬ヶ原への登山口。
大半の方は、こちらへ進んでいくのですが‥

筆者はアヤメ平へ向かいますよ。

出典・山と高原地図

本日の登山行程です。
尾瀬国立公園、鳩待峠から中原山/標高1,969mへ標高差379mを登り、アヤメ平・富士見峠を経て尾瀬戸倉へ下山する18.3kmのコースです。

🏔尾瀬中原山登山/18.3km
鳩待峠
:3km
横田代
:1.3km
中原山
:1.0km
アヤメ平
:0.8km
富士見田代
:0.2km
富士見峠
:7.0km
富士見下
:2.8km
戸倉スキー場
:2.2km
尾瀬戸倉

尾瀬の総合サイト
尾瀬保護財団

鳩待峠→アヤメ平→富士見峠

10:24
アヤメ平の登山口。
大半の登山者が尾瀬ヶ原に向かう中、こちらはひっそりとしています。

登山届を出しておこう。

ここから、自然保護区域に入ります。
外来の種子が入らないように、靴底をゴシゴシしていきましょう。

鳩待峠からは、だらだらとした登りです。
ダケカンバやオオシラビソの樹林を歩きます。

10:54
鳩待峠から1.2km/30分‥
富士見峠へ5.7km地点を通過。

所々に木道が整備され、歩きやすい登山道です。

11:19
鳩待峠から2.3km/55分‥
富士見峠へ4.3km地点を通過。

おぉ!
樹林帯を抜けて景色が開けましたよ。

11:32
鳩待峠から3.0km/1時間8分。
横田代/標高1,860mです。

尾瀬ヶ原とは違った雰囲気を持つ横田代
人が少なく、とても静かです。

11:40
横田代にはベンチがあります。
ここで、20分ほど休憩。

横田代からの眺めがまた良いんです。
左に綺麗な三角形をした山(白枠)が見えますね。

ズームしてみましょう。
尾瀬の笠ヶ岳/標高2,057mです。

正面にはドーン!と、至仏山(標高2,228m)の山容が望めます。

北の方角を眺めながら‥

ズームしてみましょう。

奥の平たい山は、平ヶ岳/標高2,141mで、日本百名山の一座でもあります。
手前右側に、景鶴山/標高2,004mを望み、ここからは見えませんが、景鶴山の下に尾瀬ヶ原があります。

すばらしい眺めだ。
パノラマモードでカシャ。

目指す中原山が見えてきました。

眼下には、チラッと尾瀬ヶ原が一望。

おっ!
霜だよ。

厳しい冬が近づいています。

12:14
鳩待峠から4.1kmの地点、中田代の湿原です。
ここから富士見峠へ2.2km。
さぁ、頑張って登りましょう。

中田代からは、南方向群馬県側の山々が一望です。
白枠の辺りをズームすると‥

日本百名山の一座、上州武尊山が一望!

中田代の全容をパノラマモードでカシャ。

ハァハァハァ‥
そろそろ、山頂のはずなんですが‥

12:20
着きました。
中原山(標高1,969m)の山頂です。
今日歩くコースの最高地点となります。

登頂の証。
三角点に触っていきましょう。

中原山の山頂は樹林に覆われていて、眺望はありません。
次へ進みましょう。

おっ!
またまた湿原が見えてきましたよ。

おぉー!
すばらしい絶景だ。

標高1,690mのアヤメ平に着きました。
鳩待峠と富士見峠の間の道の北側はなだらかな斜面となっており、中原山の直ぐ東側にアヤメ平は位置するため、展望は素晴らしく、東側には燧ヶ岳が見渡せます。

湿原と池塘のコントラストが見事です。
西側の奥に見える山は至仏山

一段と空が近く感じられ、取り囲むものが無いアヤメ平は”天上の楽園”と呼ばれています。

12:36
アヤメ平のベンチに着きました。

荒廃した昭和40年代のアヤメ平です。
この時代にNHKで唱歌「夏の思い出」が放送されるや否や尾瀬に人が押し寄せ、アヤメ平も例外ではありませんでした。

当時は現在のようなマナーも定着しておらず、人々は湿原を歩き回ったり、レジャーシート敷いたり、若者の中にはフォークダンスを始めてしまう不届き者もいた為、湿原は荒れ果ててしまいました。
現在ではこれが、尾瀬自然破壊の象徴になっています。

前画像の今(2023年)の様子。

湿原回復活動から半世紀以上が経過した今日‥
復元田が点々とある中、荒れ果てたアヤメ平は昔の姿を取り戻しつつあります。

昭和41年から群馬県による湿原回復作業が始められ、昭和44年からは東京電力も湿原回復活動に乗り出し、今も湿原回復作業が地道に続けられています。

自然を破壊することは簡単なことです。
しかし、元に戻すには長い歳月が必要なのです。

燧ヶ岳を眺めながらアヤメ平を進みます。

=燧ヶ岳=
標高2,356m。
日本百名山のひとつで、東北地方(福島県)以北の最高峰です。

この山脈は分水嶺となっており、右の斜面の水は利根川を経て太平洋へ。
左の斜面の水は、只見川・阿賀野川を経て日本海へ注ぎます。

振り返ってみると‥
群馬県片品側に笹原が広がっています。
この斜面上にアヤメ平はあります。

片品側の展望の良い尾根道を歩きます。
この後、この斜面の下を歩いて下山しますよ。

奥の方をズームすると‥

片品村の集落が見えました。

群馬県側/南の方角を眺めると‥

あっ!
あの山は‥

ズームしてみましょう。
関東地方以北の最高峰、日光白根山/標高2,578mです。

ここの木道は滑り止めとしてラバーが貼られています。
木道って濡れると滑りやすくなるんです。
これなら安心して歩けますね。

アヤメ平の先にある小さな湿原を進み‥

富士見峠上の分岐に着きました。

左に進むと尾瀬ヶ原。
直進すると、富士見峠(小屋跡)を経て戸倉へ下山できます。

富士見田代(標高1,890m)に着きました。

池塘の先にちょこんと頭をだした燧ヶ岳‥
このこじんまり感ある景色が好きなんです。

富士見田代にはベンチがあります。
ここで20分ほど休憩。

富士見田代をひと下りすると‥

13:26
富士見峠/標高1,883mに着きました。

富士見峠→富士見下→戸倉

富士見峠は、かつては尾瀬ヶ原へのメインルートとして賑わった登山口です。

鳩待峠への車道が開通すると利用者は激減。
今はひっそりとしています。

富士見小屋跡です。

2018年10月4日・筆者撮影

数年前まで富士見小屋の建物が残っていたのですが、朽ち果てた廃墟になってしまい、解体撤去されました。

富士見小屋は平成27年10月21日をもって閉館。
82年の歴史に幕を閉じました。

富士見峠の公衆トイレ。
尾瀬ヶ原→アヤメ平→鳩待峠へのコースはトイレがありません。
富士見峠に寄り道すればご覧のトイレがあるのですが、閉鎖されていました。

13:30
富士見峠から富士見下へ7km、林道(一般車通行禁止)がつながっています。
では、富士見峠→尾瀬戸倉/標高約1,050mへ11.9km/標高差883mを下りましょう。

ひと下りすると‥

先ほど歩いて来た稜線が下から一望できます。

ここには牧場があったそうです。

単調な林道が続きます。

案内板が無いのですが、左に小屋があるのが見えたところで林道から脇道に入ります。

はい、この小屋(雨量測量所)です。
林道を直進するより、この小屋の前を通った方が近道なのです。

近道を5分ほど進むと‥

あっ!
車道が見えてきましたよ。

14:38
富士見峠から1時間8分。
富士見下に着きました。

鳩待峠へ車道が開通する前、尾瀬ヶ原の入口は富士見下で、かつては路線バスがあったのですが、利用客の減少でバス路線は廃止されてしまいました。

富士見下にも公衆トイレがあるのですが、こちらも閉鎖されていました。

戸倉から富士見下への約5kmは、一般車通行可です。
トイレの下の空地(画像)と車道終点に駐車可能です。

硫黄沢を渡ります。

おっ!
スキー場が見えてきましたよ。

15:05
富士見峠から9.7km/1時間35分。
スノーパーク尾瀬戸倉です。

水上・鳩待峠からの道と合流します。

秋たけなわ‥
紅葉が美しい。

15:37
尾瀬鳩待峠から18.3km。
富士見峠から12km/2時間7分。←(ハイペースです)

尾瀬戸倉に到着。
コール!です。

尾瀬ぷらり館に着きました。
こちらには、ネイチャーセンターと尾瀬戸倉温泉/戸倉の湯があります。

尾瀬戸倉温泉の泉質は、ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉またはアルカリ性単純温泉。
泉温が38度と低いので、沸かしています。

※戸倉の湯‥600円。

尾瀬ぷらり館/戸倉の湯の場所は、☝コチラ。

今宵の宿‥
尾瀬戸倉温泉/ペンションゆきみちに着きました。

ペンションゆきみちの宿泊記は、☝コチラ。 作成中

〈関連リンク〉
関越交通
尾瀬観光タクシー
・鳩待峠マイクロバス又は乗合タクシー
尾瀬国立公園
尾瀬保護財団
鳩待山荘
スノーパーク尾瀬戸倉
尾瀬ぷらり館
ペンションゆきみち

ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。