■0254・2022年11月14日-11月18日..神戸/宮崎/大分/大阪.4泊5日-10

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昭和38年から昭和59年にかけ3,447両が製造され、我が国の経済成長に貢献した103系通勤形電車。
大半が新型電車に置き換わった中、JR西日本/和田岬線では、2022年11月の時点で103系が活躍していたので乗ってみました。
※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。
山陽本線(姫路→兵庫)

ここは、兵庫県のJR姫路駅です。

姫路から990円のきっぷを購入。
¥JR西日本(姫路→兵庫) 990円

普通とあるけど、実態は快速列車。
山陽本線中距離列車は普通でも加古川から東、快速運転をするのです。
東日本で言ったら、東海道線普通列車が快速運転をして、京浜東北線がこまめに停まるのと同じような感じ。
②快速798T.米原行
姫路.15:31→兵庫.16:30
[乗]JR西日本:クモハ222-2057

無課金列車でも転換式クロスシートが多い関西地区。
ロングシート王国、東日本在住の筆者にとっては、羨ましい環境だ。

あっ!
明石海峡大橋が見えてきましたよ。

須磨に停車。
なんと!駅前はビーチ。
須磨海水浴場が目と鼻の先にある駅です。

複々線の山陽本線。
右側を新快速がぶち抜いていきます。
JR西日本/和田岬線 (山陽本線支線)

姫路から1時間。
兵庫で下車。
ここから乗る電車は‥
国鉄時代からの生き残り、103系通勤形電車

はい、懐かしい国電型電車が走る和田岬線です。
国鉄の時代から活躍するこの電車。
もう先がないと思い、乗りに来ました。
③普通535M.和田岬行
兵庫.16:40→和田岬.16:43
[乗]JR西日本:モハ102-545

和田岬線は、鉄道建設を目的とした資材輸送のために明治21年に敷設された山陽本線の支線です。
Hゴムに囲まれた幕式方向幕。
希少価値が高いので‥
カシャ。

ここはモハに乗って、モーター音を楽しみましょう。
※モハ‥主にJRで使われる略号で、モは中間電動車・ハは普通車を表します。

通勤型ロングシートの車内。
103系は、我が国の経済成長に貢献した電車なのです。

集中式冷房ダクト。
天井も撮影しておこう。
カシャ。

扇風機。
ガードの隙間が半端なく大きく、指入れたらケガすること間違いない。

スピーカーボックス。
あまり音が良くないゆえに、やたらと大きい。

青いモケットの座席。
昔の国鉄車はみんなコレだった。
連結面の窓も今の電車では見られなくなりましたね。

針金の網棚。
このタイプの前はホントの網だったので、これが登場した当時は斬新だった。

日よけ幕。
戸袋のあるところは、このフックに引っ掛ける。
これも希少価値が高いので‥
カシャ。

ドア。
ガラガラガラと、今の電車よりも開閉音が大きい。

=103系通勤形電車。=
国鉄通勤形電車として、昭和38年3月から昭和59年1月までの21年間に3,447両が製造され、国電の愛称で、東京大阪の首都圏を中心に活躍しました。
東日本からは姿を消し、西日本でわずかに残っている貴重な電車です。
このR1編成は、昭和48年(1973年)に落成され、バーミリオンオレンジ色で大阪環状線で活躍した後、スカイブルーに塗り替えられ和田岬線で生き残ってきました。
実はこの時点(2022年11月15日現在)では、和田岬線103系の引退を知らなかったのですが‥

ついに、予想が現実に‥
2023年3月18日をもって、103系R1編成の引退が決定となりました。
引退した103系の後継は、207系X編成が運用されるとのことです。
103系よ。
お疲れ様でした。
JR和田岬駅

兵庫から4分。
あっという間に、終点の和田岬に到着。

和田岬線の終点。
何もありません。
都会にありながら、ローカル色が漂うのは、神奈川県横浜市の鶴見線に似ていますね。

和田岬線は、朝夕のラッシュ時に通勤客を対象とした列車が走行するのみで、日中の列車の運行が全くない路線となっています。
通勤客を乗せた電車は、すぐに兵庫に向けて折り返していきました。

明治23年(1890年)7月8日に開業したJR和田岬駅。
単式ホーム1面1線の無人駅です。
今は駅舎がありませんが‥

昔は、1943年完成の木造平屋建て駅舎がありました。
2009年8月に解体された後‥

跡地はファミリーマートJR和田岬駅前店になりました。

懐かしの1枚‥
和田旋回橋と言う兵庫運河を渡る橋長15.5mの橋梁であり、船が航行する時は橋が90度旋回する可動橋です。
日本最古かつ最初の鉄道可動橋でしたが、現在は回転機構がすべて撤去され固定されています。
和田旋回橋の位置は、☝コチラ。

都会にありながらも、哀愁感漂う終着駅。
駅全景を撮影。
カシャ。
JR和田岬駅の位置は、☝コチラ。
神戸市電と神戸市営地下鉄

かつて、中之島停留場 – 高松停留場間を結んでいた神戸市電/和田線が和田岬を通っていました。
この市電/和田線は昭和46年(昭和46年)3月14日をもって全線廃止となり‥

2001年7月に神戸市営地下鉄/海岸線が開業。
地下鉄の開業によって多くの利用客が和田岬線から移ると予測したのですが、実態は予想を大きく下回り、累積赤字は約830億円!
そこで、地下鉄海岸線の利用促進を図る狙いなのか?
神戸市は競合関係となるJR和田岬線の廃線を求めているんだとか。

地下鉄の和田岬から240円のきっぷを購入。
¥神戸市交通局(和田岬→三宮・花時計前) 240円

電車が来ました。
乗りましょう。
④神戸市交通局:海岸線.三宮・花時計前行
和田岬.16:56→三宮・花時計前.17:04
[乗]神戸市交通局:5108

和田岬から8分で三宮・花時計前に到着。
神戸市役所辺りの地下にある駅です。
昭和の時代、都市圏で活躍した103系。 2022年11月の時点で残るのは和田岬線や播但線など、ごくわずかの地域だけとなり、和田岬線で運用されたR1編成は、改造が少なかったので、国鉄時代の姿を残す貴重な電車です。 乗った日の時点では、和田岬線の103系が引退することを知らなかったのですが、2022年のダイヤ改正をもって引退が現実となってしまったので、この日に乗っておいて良かったと思いました。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。