【散策】津軽海峡を一望!立待岬を散策 (北海道函館市)

■0371・2023年9月6日~8日.北海道函館2泊3日-5/13

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北の岬に咲く浜茄子の~♪
紅白で歌われた森昌子さんの曲で舞台となった立待岬。
函館市電/谷地頭電停から1時間弱の散策をしてみました。

※記事中の価格等は、2023年9月現在のものです。

ここは北海道函館市。
函館市電/宝来.谷地頭線の終点、谷地頭電停です。

函館市電/谷地頭電停の場所は、☝コチラ。

函館市電の記事は、☝コチラ。
ご覧頂けましたら幸いです。

谷地頭電停から1.1km/17分ほど歩いて、立待岬を散策します。

では、歩きましょう。

函館市のマンホールは‥
五稜郭跡(国特別史跡)と旧函館区公会堂(国指定重要文化財)のコラボデザイン。
カラーバージョンや他にも色々なデザインマンホールがあります。

懐かしい形の消火栓。
雪が積もっても埋もれないので、まだまだ現役です。

立待岬へ続く市道。
車一台分程度が通れる狭い道なので、車両は立待岬方面への一方通行となっています。

立待岬への市道は3月25日~11月13日となり、冬季通行止だそうです。

=育児の墓=
明治初年、函館に槇山淳道なる医者の主唱で杉山嘉七などが資金を出し合い、窮民の子や捨て子の面倒を見る「育児講」なるものをつくりました。
このお墓は、当時の育児講で養育中に亡くなった子供たちのお墓と言われており、立待岬へ向かう市道沿いにある墓地の隅っこにひっそりと佇んでおります。

黙祷‥

=石川啄木一族の墓=
函館山の南端にある立待岬へ向かう坂の途中に、岩手県渋民村(現.盛岡市)出身の歌人/石川啄木と妻/節子、一族が眠るお墓があります。


啄木は明治40年に函館の青柳町に居を構えた経緯があり、滞在が132日と言う短い期間でありながらも「俺が死ぬときは函館で‥」と言うほど函館を愛したそうです。
大火に見舞われ函館を離れた啄木は、東京で明治45年に26歳の若さで他界。
東京で他界した啄木の遺骨は函館に移され、啄木の儀弟にあたる宮崎郁雨・当時の函館図書館長/岡田健蔵氏の手によってこの場所に墓が建立されました。

墓碑には、歌集/一握の砂に収められた「東海の小島の礒の白砂に / われ泣きぬれて / 蟹とたはむる」が刻まれています。

黙祷‥

お墓からは、啄木が函館滞在中に愛した大森浜が一望。
啄木とその一族は、津軽海峡の潮騒を聞きながら永遠の眠りについています。

石川啄木の墓の場所は、☝コチラ。

ハァハァハァ‥
だらだらとした坂道を登りきると‥

おぉー!
函館市街地から津軽海峡と下北半島が一望ですぞ。

パノラマモードでカシャ。

撮影技術が未熟で恐縮ですが、空も海も輝かしいブルーで染まっています。
GoogleMapによると、ここは函館ブルーが見られる景勝地なんだとか。

今から72年前の昭和26年(1951年)、この敷地に北海道立水族館の誘致運動があったのですが、室蘭市に奪われてしまったそう。
一帯は、はまなす公園として整備されています。

振り返って、左の方角を眺めると‥
函館の市街地が一望!

ズームしてみましょう。
大森浜と函館の市街地の中に聳える五稜郭タワーが見えます。

鋭い山容の北海道駒ヶ岳(1,131m)もズーム。

=与謝野晶子・寛の歌碑=
昭和31年、市立函館図書館の創設者であり館長でもあった岡田健蔵の十三回忌が行われ、その際に彼の雅号にちなんだ図書裡会が結成されました。
翌32年、同会は棒二森屋百貨店の援助を得て、岡田健蔵を顕彰する意味も込め、昭和6年に来函した与謝野寛・晶子の歌碑を建立。
晶子の短歌中に岡田先生とあるのが、健蔵氏のことです。
また寛の作品として、健蔵の親友である宮崎郁雨の名前が読み込まれた短歌が選ばれました。

振り返ると函館山が一望!

函館山は周囲約9kmの陸繋島で、展望台のある御殿山を筆頭に 薬師山 ・汐見山 ・八幡山 ・水元山 ・鞍掛山 ・地蔵山 ・入江山 ・エゾダテ山 ・観音山 ・牛の背山 ・千畳敷から成る13の山々の総称です。

約100万年前の海底火山の噴出物が土台になり、その後の噴火による隆起・沈下を繰り返して大きな島として出現。
海流や風雨で削られて孤島になり、流出した土砂が堆積して砂州ができ、約5000年前に渡島半島と陸続きの陸繋島となり、立待岬もその一部となります。

大半はロープウェイで登る函館山ですが、ハイキングコースが整備されているんです。

函館山散策コース (函館市)

立待岬の尖端部。
天気が良いと、青森県下北半島が一望!
夜になると、津軽海峡上のイカ釣り漁船に漁火が見られます。

パノラマモードでカシャ。

画像で津軽海峡の奥方向は太平洋・右方向は日本海へ。
平館海峡の奥は青森湾へ至ります。

あっ!
沖合に津軽海峡を航行するフェリーを発見!

ズームしてみましょう。

ぼやけて恐縮ですが、ファンネルの形状から見ると、新日本海フェリー/らいらっくorゆうかり(新潟-秋田-苫小牧)ですね。
苫小牧に着くのは16:30頃。
ご安航をお祈り申しあげます。

=立待岬の碑=
北の岬に咲く浜茄子(はまなす)の~♪
森昌子さんが1982年にリリースし、第33回NHK紅白歌合戦で披露された曲「立待岬」が頭を過ってきました。

さて、歌詞にあるはまなすは北海道花なんだとか。
夏になると立待岬一帯には、はまなすの花が咲き誇り、観光客を楽しませるそうです。

津軽海峡に突き出た海抜30mの断崖絶壁。
この一帯の岩石は五稜郭築城の際、石垣の一部に使われたそう。
サスペンスドラマに出てきそうな光景だ。

=売店/はまなす=
焼とうもろこし・焼きじゃが・ほたて串焼き・つぶ貝などを提供していると聞いてきたのですが‥
夏季のみの営業で残念!

=砂山影二の歌碑=
函館で創刊された文芸誌/銀の壺の同人として活躍した歌人/砂山影二。
石川啄木を深く崇拝していた影二の作品は啄木の影響がみられ、人生に懐疑的であった影二は、大正12年に青函連絡船から身を投じ、20歳の若さで帰らぬ人となりました。
歌碑には「坊ちゃんの歌集」の前文が刻まれています。

歩きなので、来た道を戻ります。
この道、車両は登り一方通行なので、車の場合、別の道を通って市内へ戻ることになるみたい。

13の峰から成る函館山の最高峰、御殿山(334m)を眺めます。
御殿山は夜景などで多くの観光客が押し寄せる観光スポットで、ロープウェイやバスで登頂が可能。
山頂には、渡島総合振興局・檜山振興局管内のテレビ放送及びFMラジオ放送の基幹送信所でである函館山テレビ・FM放送所のアンテナが聳えています。

=谷地頭温泉=
函館山の東麓にある天然温泉の温浴施設です。
昭和28年に開業した函館市営.谷地頭温泉が前身で、平成25年に民営化。
公衆浴場の風情が漂うかつての建物はリニューアルされ、近代的な温浴施設となりました。

・営業時間 6:00~22:00 (最終入館21:00)
・定休日 毎月第2火曜日
・利用料金 大人460円・子供(7~12歳)140円・幼児(3~6歳)70円・乳幼児(3歳未満)無料。

谷地頭温泉の場所は、☝コチラ。
函館市電/谷地頭電停から300m/徒歩4分ほど。
駐車場完備です。

=市中屋=
谷地頭電停の前、函館八幡宮の表参道にある和菓子屋さんです。
かすれた看板が店の歴史を物語っていますね。

さっと巡って1時間弱‥
函館市電/谷地頭電停に戻りました。

= 関連リンク集 =
函館山散策コース (函館市)
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【鉄旅】函館市電1日乗車券を使って函館ぶらり (北海道函館市)

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