■0070・2021年10月21-22日 箱根宮ノ下温泉1泊2日-1
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乗り物系・温泉・登山などの旅と食事系のブログ、シクタン.comと申します。
思いつきでぶらりと、箱根1泊2日の旅に出ました。
ノスタルジックな箱根宮ノ下の界隈を散策してみましょう。
▼目次
横浜→小田原・JRより安く行ける相鉄+小田急

箱根の温泉に行くだけ1泊2日の旅‥
旅のスタートは、横浜駅です。
さて、これから向かうのは箱根で、東海道線で行くのが一般的なのですが‥
JR横浜駅でなく、相鉄横浜駅に入ります。
その訳は、横浜→小田原の運賃はJRだと990円。
JRより時間かかりますが、横浜→海老名→小田原と相鉄+小田急を乗り継ぐと、ICカード運賃776円と、214円安く行けるんです。


▲画像をクリック+ドラッグすると、画像拡大します。
相鉄の快速電車に乗り、海老名乗り換えで小田急.快速急行電車で小田原へ向かいました。
🚋相鉄:快速.海老名行
横浜.11:39→海老名.12:11
🚋小田急:快急.小田原行
海老名.12:28→小田原.13:11

小田原に着きました。
ここで箱根登山電車に乗り換えます。
小田原-箱根湯本は小田急電鉄と思われがちなんですが、実は箱根登山鉄道なんです。
箱根登山電車

以前、小田原-箱根湯本には、強羅からの登山電車が運行されていましたが、平成18年3月18日から小田急車で運行されています。
🚋箱根登山:箱根湯本行
小田原.13:25→箱根湯本.13:43

13:44
小田原から18分。
箱根湯本に到着。


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平成22年5月24日「第61回 全国植樹祭」などにご出席のため,神奈川県入りされていた天皇・皇后両陛下(現上皇・上皇后陛下)がご滞在先の箱根湯本から強羅まで箱根登山鉄道に乗車され、お召し列車が運行された記念碑があります。


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箱根登山鉄道は大正8年に開通。
その歴史・文化・土木的価値が認められ、平成19度近代産業遺産認定されました。
箱根登山鉄道は同社とゆかりの深いスイス・レーティッシュ鉄道と姉妹提携を結んでおり、提携から4年目の1982年、レーティッシュ鉄道から金色のカウベルが寄贈されました。

平成29年に登場した新型車両/3100形アグレラ号に乗りましょう。
🚋箱根登山:強羅行
箱根湯本.13:51→宮ノ下.14:18

箱根湯本を発車しました。
すぐに80パーミルの急勾配を登ります。
※80パーミル‥1,000mの距離で高低差80mの事を意味します。

沿線のハイライト。
早川橋梁(出山の鉄橋)全長61mを渡り‥

出山信号場に停車。
谷底に先ほど渡った、早川橋梁(出山の鉄橋)が見えていますよ。

ズームしてみましょう。
早川橋梁(出山の鉄橋)は大正6年に開通。
東海道線天竜川鉄橋のトラスを払い下げられたものだそうです。

出山信号所はスイッチバックです。
電車は進行方向を変えて、左の勾配へ進みます。

大平台を発車。
2回目のスイッチバックで、ここでも列車の進行方向が変わります。

上大平台信号所に停車。
登山電車はスイッチバックを繰り返しながら、ぐんぐんと標高を上げていきます。

上大平台信号所は、3回目のスイッチバックとなります。
進行方向を変えて左の線路へ入り、さらに勾配を上がります。

箱根湯本から27分。
標高436mの宮ノ下に到着。
小田原から標高差422mを登って来ました。

あっ!
新型と長老の電車が並びましたよ。

先頭は昭和31年製・後ろ2両は昭和25年製の電車。
あぁ、こっちに乗りたかったな。
ノスタルジックな宮ノ下を散策

=宮ノ下ノスタルジック散策路の案内板=
宮ノ下には郵便局や銀行など、明治・大正期の建物が点在し、外国人観光客が多く訪れたことから、和洋扱う骨董屋さんやモダンな寄木細工の揃うお土産物屋さんが軒を連ね、ノスタルジックな気分に浸れます。

☝地図のような感じで、ぶらぶらと歩いてみました。

宮ノ下駅から続く駅前坂。
古い建物がリノベーションされ、カフェが増えました。

=NARAYA CAFE=
昔あった奈良屋旅館がやっているそうで、足湯に浸かってコーヒー飲んでる方がいました。

駅前坂から左の道に入り‥


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線路に沿って歩きます。
線路端には、80パーミルの勾配を示す標識があります。
これは、箱根登山電車ならではの急勾配で、一般の電車では走ることができないのですよ。

宮ノ下駐車場屋上から宮ノ下温泉の街並みを眺めます。

明治11年創業の嶋写真館。
4代続く歴史ある写真館は、富士屋ホテル写真部も兼ねているそうです。


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明治時代の富士屋ホテル・愛川欽也さんの写真が飾ってありました。
他にジョンレノン氏の写真もあります。

=王堂文庫跡地=
王堂文庫は、明治6年に来日した英国人バシル・ホ-ル・チェンバレン(Basil Hall Chamberlain(1850~1935)の書庫があった場所です。
チェンバレンは、海軍兵学寮の英学教師として招かれ、のちに外国人として最初の東京帝国大学(現・東京大学)名誉教師になった人です。
日本滞在中は、和歌や日本語について深く研究し、日本文化を広く世界に紹介されたそうです。

=熊野神社=
宮ノ下にある温泉の守護社として創建されました。
熊野神社の位置は、☝コチラ。
王堂文庫跡地は、熊野神社の隣りです。

江戸時代から土産物屋と旅籠屋を営み、18代の歴史と伝統を重ねる老舗、民芸の山田屋。
趣きのある建物は100年以上前のものだそう。
共同浴場・太閤湯

宮ノ下自治会が運営する昔ながらの共同浴場、太閤湯。
600円で天然温泉の湯が楽しめます。
箱根宮ノ下富士屋ホテル

格式あるクラッシックホテルとして有名な、富士屋ホテル。
昭和5年建築の登録有形文化財の建物は、改築工事を行い一時休館中しましたが、2020年7月15日、装いを新たにグランドオープンしました。


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回転ドアとメインダイニングです。

旧御用邸の菊華荘。
今は富士屋ホテルが日本料理店として営業しています。
魚浦商店と豊島豆腐店

国道1号線沿いにある、魚浦商店と豊島豆腐店。


▲画像をクリック+ドラッグすると、画像拡大します。
豊島豆腐店は江戸時代から続く創業100年以上の老舗豆腐店で、北海道産大豆と箱根宮ノ下の名水で仕込んだ豆腐は絶品なんです。
にがりを減らしなめらかに仕上げた、名物の汲みどうふ(230円)を頂きました。
豊島豆腐店の位置は、☝コチラ。


▲画像をクリック+ドラッグすると、画像拡大します。
大正7年創業の魚浦商店。
相模湾で毎朝獲れる新鮮な地魚各種が並んでいます。
アジ・タイ・マグロ・カンパチのお刺身が税抜.各500円!ですよ。
魚浦商店の位置は、☝コチラ。

国道1号線の坂を登ります。
駅伝では、選手がここを走ると言うから凄いな。

晴山荘は、旧箱根御用邸の建物の払下げを受けて、純日本風旅館に移改築をした由緒ある宿です。
箱根神社(宮ノ下分社)

箱根大神が祀られている箱根神社(分社)です。
交通手段がまだ発達していなかった頃、芦ノ湖の箱根神社まで行く事が大変だった為、宮ノ下の箱根神社へお参りしていたと言われています。
箱根神社(宮ノ下分社)の位置は、☝コチラ。

箱根神社の裏に出ると、昔ながらの風情が残る道に出ました。
月廻屋旅館は南北朝時代の武将が傷を癒した岩風呂がある歴史ある旅館だそうです。

高級旅館 武蔵野別館の入口。
ちょうど、箱根登山電車が下って来ましたよ。
令和元年台風19号の崩落現場

国道1号線に戻りました。
さて、ここは‥

令和元年10月12日の台風19号(令和元年東日本台風)により、道床流出や橋梁流出などが発生した現場です。
不通となった箱根登山鉄道は懸命な復旧作業が行われまして‥
令和2年7月23日、9ヶ月ぶりに全線復旧しました。

ゴゴゴゴォー
箱根登山鉄道全線復旧。
バンザーイ!
蛇骨橋(令和元年東日本台風崩落現場)の位置は、☝コチラ。

宮ノ下駅から様々な高級宿を見てきましたが、今宵の宿はコチラ‥
1泊2食6,940円、四季倶楽部 ヴィラ箱根80に泊まります。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。