■0097・2021年11月15-19日 クィーンコーラル8奄美沖縄.4泊5日-12

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鹿児島-奄美-沖縄航路に就航していたマリックスライン/クイーンコーラル8が新造船就航に伴い、鹿児島着令和3年11月19日をもって引退することになりました。
本記事は、惜別乗船/徳之島→与論島の乗船記です。
※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。

➡コチラから続いております。
鹿児島県奄美群島の徳之島/亀徳新港船客待合所です。
これから、フェリーで沖縄県那覇へ移動します。
▼目次
マリックスライン/鹿児島-奄美-沖縄航路

亀徳新港は鹿児島-奄美群島-那覇を結ぶ、主幹航路の発着港てす。
マルエーフェリーとマリックスラインが隔日運航しており、今日の那覇行はマリックスラインの担当です。
両社共予約制ですが、予約をしなくても空席があれば乗船できます。
繁忙期は予約をした方が良いでしょう。
窓口では代理店の名城回漕運輸が発券を行います。
では、乗船受付をしましょう。

検温をして、乗船受付完了。
①亀徳→那覇2等運賃 6,810円
②燃料油価格変動調整金 320円
①+②=7,130円が‥
③奄美群島振興交付金:奄美沖縄交流割引-2,030円
③の割引が適用されて、5,100円の支払いとなりました、
クレジットカードが利用可能でした。
この券は下船時に回収となるので、大切に保管しましょう。

さて、本日の就航船は‥
クイーンコーラル8です。
1999年から22年2ヶ月にわたって、本土と奄美・沖縄へライフラインとして活躍してきましたが、老朽化に伴い11月19日鹿児島着をもって引退が決定しています。
本日は、那覇向け下り船の最終運航です。
これに乗る為に、はるばるやって来ました。

=運航ダイヤ=
鹿児島→奄美→那覇 735km/所要時間25時間です。
鹿児島.18:00
▼
奄美大島/名瀬.5:00-5:50
▼
徳之島/亀徳.9:10-9:40
▼
沖永良部島/和泊.11:30-12:00
▼
与論島.与論.13:40-14:10
▼
沖縄本島/本部.16:40-17:10
▼
沖縄本島/那覇.19:00
筆者は赤線の区間、徳之島/亀徳→那覇を乗船します。
引退する就航船・クィーンコーラル8

あっ!
あれは‥

ズームしてみましょう。
今旅の主役、マリックスライン/クイーンコーラル8が来ましたよ。
無骨な格好をした船ですが、船首甲板がコンテナスペースとなっており、コンテナをデリッククレーンによるリフトオン・リフトオフ方式で搭載することが可能。
さらに両舷船尾にランプウェイを装備しており、自動車をロールオン・ロールオフ方式で車両甲板に搭載できる万能な貨客フェリーなのです。
平成11年から鹿児島-奄美群島-那覇の主幹航路で22年2ヶ月間活躍してきました。

おぉ~
キタキタ。
船首を反対側へ向けて‥

狭い港内で後進。
接岸態勢にはいりました。

接岸完了。
パチパチパチ‥
クィーンコーラル8に乗船

では、乗船しましょう。
沖縄奄美群島に就航する船舶は、船本体に設けられたギャングウェイ(旅客乗降タラップ)から乗降するのが大きな特徴ですね。

那覇・本部へ行く場合は、指定席となります。
エントランスホールで、アテンダント様から席の指定を受けました。
えっと、E-87は‥
あっ、ここですね。

那覇まで9時間の城となるのは‥
船旅の基本とも言える、大部屋和室の2等客室。
一番安い等級です。
この時点では、この船室の利用者は私を含めて2名だけですが、この後、満床となりました。

私の城はコチラ‥
マット・毛布・角枕が備えられています。
運良く隅になりました。

エントランスホールには、23年ありがとう!! のパネルと‥

寄せ書きが掲示されていました。

令和3年11月20日に就航する新造船、クイーンコーラルクロス。
後継となるクイーンコーラルクロスにバトンを託して、クイーンコーラル8は引退をします。

最終運航便では、記念のお菓子(芋菓子)が乗船客に配られ、クイーンコーラル8就航時に作成されたポストカードも頂けました。
ありがとうございます。

1999年に就航したクイーンコーラル8。
就航した時に作成されたポストカードです。
就航時は、今より濃いブルーに身をまとっていたのですね。

乗船記念スタンプを押しておきましょう。
鹿児島-奄美-沖縄航路 (徳之島→沖永良部島)

出航の儀(単に眺めるだけ)に参列する為、遊歩甲板に出ました。

ホーサーがビットから外されましたよ。
・ホーサー‥係留用ロープ
・ビット‥係留用鉄杭

ゴゴゴゴォー
徳之島/亀徳→那覇 243km/9時間20分の船旅が始まりました。

ボオォォー
汽笛が響きます。
徳之島よ。
さらばじゃ。

亀徳新港を出ます。
クイーンコーラル8は、徳之島から54km/1時間50分。
第3寄港地.沖永良部島へ向かいます。

さらばじゃと言いましたが‥
船はしばらくの間、徳之島東海岸に沿って航行します。

昼寝して、目が覚めると‥
あれっ?
いつもなら、右舷に沖永良部島が見えるのに、今日は左舷に島が見えますよ。

沖永良部島は通常和泊に寄港するのですが、今日は伊延となっていますね。
ところで、伊延ってどこだ?

Google先生に聞いてみると、和泊の反対側ですね。
悪い海況ではないので、これも軽石の影響でしょうか。

伊延港が見えてきました。
減速します。

徳之島/亀徳から1時間45分。
接岸地点が見えてきました。


接岸態勢に入りました。
船首から左舷接岸するようです。
伊延港は、西郷隆盛さんが上陸した港なんですね。

接岸完了。
パチパチパチ‥
鹿児島-奄美-沖縄航路 (沖永良部島→与論島)

沖永良部島の風景です。


コンテナには‥
クイーンコーラル8 23年間お疲れ様でした!
クイーンコーラルクロス初就航おめでとう!~の横断幕と‥
ドラム缶には‥
クイーンコーラルエイト みへでろ ありがとう。~と、感謝の気持ちが掲げられていました。
※みへでろ→島の方言でありがとうの意味らしいです。


荷役作業がテキパキと進められています。
海を渡ったJR貨物のコンテナ。
鉄道のない離島で JR の文字を見るとは‥
ちょっと、びっくり!


おっ!
遠く北の大地、北海道から運ばれたジャガイモですぞ。
帯広からどういう経路でここまで来たのか?
興味深いですな。

沖永良部島は隆起サンゴ礁の島です。
全島の大半が裾礁型のサンゴ礁起源石灰岩で被われているそうです。

食堂のランチ営業時間が11:40~12:10の30分間と短く、これを逃すと昼食を食べ損なってしまうので船内レストランへ。
お昼は、チキン南蛮定食にしたよ。
■チキン南蛮定食‥750円
・チキン南蛮
・野菜つけ合わせ
・米飯
・味噌汁
・漬物

食事中に伊延港を出航しました。
クイーンコーラル8は、約20分の遅延が生じています。
沖永良部島から48km/1時間40分。
第4寄港地.与論島/与論へ向かいます。

沖永良部島西海岸に沿って航行中。
では一曲‥
船は行く 船は行く 碧い海を♪
恋乗せて 恋乗せて 南の島へ♪
(中略)
カッカッカッカッカッ
クイーンコーラル走れ♪
クイーンコーラル走れ♪
クイーンコーラル 碧い海へ 明日の海へ~♪
マリックスラインCMソング「走れクイーンコーラル」でした。

甲板でぼんやりしていると‥
あっ!
あれは‥

ズームしてみましょう。
クイーンコーラル8と同じ那覇-奄美-鹿児島の基幹航路に就航する、マルエーフェリー/フェリー波之上(8,072t)鹿児島行です。
マリックスラインとマルエーフェリーは、同航路を交互に運航しています。
反航します。


フェリー波之上との反航はこれが最後なので、お互いに汽笛を鳴らすかと期待したけど、いつも通り何事もないかのように反航しました。
フェリー波之上は那覇を7:00に出航して、沖縄本島/本部→与論島を経由し、沖永良部島に向かっています。
鹿児島に着くのは、翌朝8:30です。

ご安航をお祈り申しあげます。
さよならぁー

クイーンコーラル8は、航海速力約20ノット(約37km/h)で航行中。
与論島が見えてきました。
今日は海況が良く、快適な船旅です。

鹿児島県最南端の島‥
与論島が近づいてきました。

沖永良部島/伊延から1時間45分。
与論港の接岸地点が見えてきました。


接岸態勢に入りました。
沖合で回頭し、後進で右舷接岸するようです。
クリームソーダ噴射!
ゴゴゴォー

接岸完了です。
パチパチパチ‥

荷役中、左のフォークリフトでトラブルが‥
すかさず右のフォークリフトがヘルプして、巧みなチームワークで荷役作業が進められております。

エメラルドグリーンの海。
ここは南の楽園だ。

ゴゴゴゴォー
出航!

20分遅れで、与論島を出航しました。

与論島よ。
さらばじゃ。

次は、与論島から85km/2時間30分。
鹿児島/沖縄県境を越えて、第5寄港地.沖縄本島/本部へ向かいます。

コチラ☟へ続きます。
【船旅】マリックスライン/クィーンコーラル8〈惜別〉乗船記 (船内編)
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。