■0098・2021年11月15-19日 クィーンコーラル8奄美沖縄.4泊5日-13

皆様、こんにちは。
シクタン.comでございます。
鹿児島-奄美-沖縄航路に就航していたマリックスライン/クイーンコーラル8が新造船就航に伴い、鹿児島着令和3年11月19日をもって引退することになりました。
本記事は、惜別乗船/クィーンコーラル8の船内をご覧頂けます。
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コチラ☟から続いております。
【船旅】マリックスライン/クィーンコーラル8〈惜別〉乗船記 (奄美航海編)
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▼目次
マリックスライン/クィーンコーラル8

マリックスライン/クィーンコーラル8です。
鹿児島着令和3年11月19日をもって引退します。
=クィーンコーラル8=
船種‥フェリー
総トン数‥4,945t
全長‥140.8m
全幅‥20.5m
航海区域‥近海
所有‥鉄道建設 運輸施設整備支援機構・マリックスライン(株)
運用‥マリックスライン(株)
船籍‥日本.鹿児島
建造所‥神田造船川尻造船所
就航‥平成11年9月

只今、マリックスライン/クイーンコーラル8の那覇向け下り最終航海に乗船中。
引退するマリックスライン/クイーンコーラル8のパンフレットです。
記念に頂いておきました。

=クイーンコーラル8主要目・客室案内=
5,000tクラスの大型貨客フェリーで、フィンスタビライザー(横揺防止装置)装着によって快適性が向上。
9,000馬力のエンジンを2基搭載し、パワーとスマートな走りで、様々なニーズに応えるよう設計されています。
客室は、大部屋和室から寝台、個室と多種多彩にラインナップが用意されております。

=デッキプラン=
クイーンコーラル8は5層構造となっており、旅客区画は2F/Cデッキと3F/Bデッキとなります。
それでは、恒例の船内視察を始めましょう。
2F/Cデッキ

鹿児島・名瀬以外の港にはボーディングブリッジがないので、ギャングウェイと呼ばれる旅客乗降タラップから乗船します。

=2Fエントランス=
ギャングウェイから乗船すると、2F/Cデッキのエントランスとなります。
2Fには、マリンルーム(福祉優先2等室)・イベントルーム・上部車輌甲板・トイレがあります。

2Fエントランスには、クイーンコーラル8の写真が掲げられ、船客をお出迎えします。

=イベントルーム=
多客繁忙時は、絨毯やマットが敷かれて、2等和室(臨時席)になります。

2等室になった時の座席表が掲示してありました。
346名様を収容できます。

=洗面室=
アルボース液体石鹸が常備されています。
手をよく洗いましょう。


=トイレ=
一度リフォームしたのと、手入れがなされているので、22年2ヶ月が経過した今も綺麗に保たれています。
ウォッシュレットは後付けされました。

船旅の救世主‥
G〇RO袋は船内各所に配備されております。

=多目的トイレ=
車いすでもご利用頂けるスペースを確保し、オムツ交換もできます。

=冷水器=
船内は空気が乾燥しているので、冷水が無料で飲めるのはありがたいですね。

=絵画=
船内各所には絵画が飾られ、目の保養になります。
フェリーでは、美術鑑賞ができるんです。

2F/Cデッキには上部車輛甲板。
1F/Dデッキには下部車輛甲板。
乗用車72台・中型9m車27台・大型12m車20台を収容できます。
3F/Bデッキ

次は、3F(Bデッキ)に上がってみましょう。
中央部 (ホール・案内所・売店・自販機コーナーなど)

=3Fエントランスホール=
クイーンコーラル8のセンターとなる場所です。
指定席の指定は、こちらで行われます。

クイーンコーラル8の 1/100サイズ模型が展示されていました。
精巧なつくりなんですよ。

=案内所=
等級変更やご案内を承っております。


クイーンコーラル8最終航海を担当される、船長・機関長・事務長の三役様。
また、この船には三役様を含めて、28名の乗組員様が乗務されております。
宜しくお願い申しあげます。

=運航時刻表=
鹿児島-奄美群島-那覇を所要25時間ほどかけて航海します。
鹿児島.18:00出航
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名瀬(奄美大島).5:00/5:50
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亀徳(徳之島).9:10/9:40
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和泊(沖永良部島).11:30/12:00
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与論(与論島).13:40/14:10
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本部(沖縄本島).16:40/17:10
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那覇.19:00入港。
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那覇.7:00出航
▼
本部(沖縄本島).9:00/9:20
▼
与論(与論島).11:50/12:10
▼
和泊(沖永良部島).14:10/14:40
▼
亀徳(徳之島).16:30/17:00
▼
名瀬(奄美大島).20:30/21:20
▼
鹿児島.8:30入港。

=脱出・救命及び消防配置=
これは重要です。
視察を兼ねて、脱出経路も確認しておきましょう。

=売店=
沖縄・奄美諸島・鹿児島のお土産品。
菓子類・アイスクリーム・酒類などなど。
時間帯によって、お弁当やおにぎりなどの販売を行っております。

=テレビ視聴コーナー=
エントランスホールの左舷側にあり、テレビを見ながら寛げます。

=授乳室=
乳児連れのお客様も安心して授乳ができます。

=GPS現在地情報=
船舶の現在地を知ることができます。
画面は、与論島到着時のものです。


=スマホ充電器・船舶用衛星公衆電話=
有料200円のスマホ充電器を設置
公衆電話は携帯が圏外でも、通話が可能です。
100円玉専用となります。

=自販機コーナー=
飲み物・おつまみ・菓子・カップ麺の自販機があります。
コーヒー・水・茶・清涼飲料水は、120~160円。

一番手前の自販機。
何があるのか、見てみると‥
1.黒胡椒サラミ 330円
2.さきいか 260円
3.ハムカツ 130円
4.ピコラ 140円
5.プリッツ旨サラダ 140円
6.チョコトッポ 170円
7.豆菓子 130円
8.柿ピーナッツ 130円
9.ピーナッツ 130円
10.じゃがりこサラダ 170円
11-15.カップスター醤油 220円
~と、言ったところですね。

アルコール類は‥
・サッポロ黒ラベル500ml 360円
・サッポロ黒ラベル350ml 260円
・缶チューハイ 160-170円

オリオンビールの自販機は‥
撤去されて、新造船クイーンコーラルクロス就航のポスターが掲示されていました。
ポスターは500円で販売しております。

=ゴミ箱=
分別にご協力をお願い申しあげます。

=ゲームコーナー跡=
ゲーム機はすでに撤去されて、空きスペースとなっていました。

=喫煙室=
船内は禁煙です。
おたばこはこちらでお願い申しあげます。
レストラン

=レストラン=
営業時間が短いので、注意しましょう。
■鹿児島新港発~奄美各島経由 沖縄向け営業時間
・夕食.17:30~19:00(航海1日目のみ営業)
・朝食.05:20~05:50
・昼食.11:40~12:10
■那覇港発~奄美各島経由 鹿児島向け営業時間
・昼食.11:50~12:20
・夕食.17:00~17:40
・朝食.06:40~07:20(航海2日目のみ営業)
食堂営業時間外はフリースペースとなります。

=厨房・配膳台=
就航から22年2ヶ月‥
多くのお客様や船員の食事を調理し、お腹を満たせてくれました。

=食券自販機=
マリックスラインの船内食堂は庶民的なのが魅力です。
■朝食メニュー
・和定食 600円
・朝食(洋食A)600円
・朝食(洋食B)400円
・カレー(サラダ付)500円
■500円メニュー←(お得!)
・カレーライス(サラダ付)500円
・ハヤシライス(サラダ付)500円
・牛丼(汁付)500円
■定食類
・黒豚とんかつ定食 1,000円
・エビフライ定食 800円 ※夕食のみ
・生姜焼き定食 700円 ※夕食のみ
・チキン南蛮定食 750円
・焼き魚定食 700円
・唐揚定食 700円
・おでん定食 600円 ※冬季限定
■ご飯もの
・鶏飯 700円 ※数量限定
・唐揚カレー 700円
・カツカレー 800円
・お子様カレー 400円
・タコライス 500円 ※昼食のみ
■麺類
・冷やし中華 500円 ※夏季限定
・うどんセット 500円 ※昼食のみ
・ミートソース(サラダ付)500円
■単品料理
・ごはん(大)150円
・ごはん(小)100円
・汁物(各種)100円
・漬物 50円
・冷奴 150円 ※夕食のみ
・唐揚 400円 ※夕食のみ
・おでん 400円 ※夕食のみ(冬季限定)
・おさしみ 400円 ※夕食のみ
・生ビール 430円

=お茶コーナー=
レストランにあり、お茶・熱湯・冷水が頂けます。
レストラン営業時間外、コップは各自で用意願います。

マリックスラインの食堂は庶民的な大衆食堂みたいです。
定食が700円前後と、お財布にもやさしい価格設定なんです。
■チキン南蛮定食‥750円
・チキン南蛮
・野菜つけ合わせ
・米飯
・味噌汁
・漬物
後部 (2等和室・給湯器・シャワー室・展望室など)

エントランスより船体後方は、2等客室・ドライバー室・展望室などがあります。
では、見てみましょう。

=船内ご案内=
船内の案内図で、どこに何があるかわかります。

=救命胴衣着用法=
これは重要です。
よく読んで、理解しておきましょう。

=2等和室=
船旅の基本とも言える大部屋の和室です。
乗船区間によって場所は指定制となり、旅客定員798名に対して2等定員は通常354名+臨時席346名と、この船の大半を2等船室が占めております。
本来なら隙間なくマットが敷かれるのですが、コロナ対策で間引きされていました。

=給湯コーナー=
こちらでも、冷水・熱湯・お茶が無料で頂けます。
コップは各自でご用意願います。


=シャワー室=
最終入港30分まで、ご利用になれます。
アメニティは置かれておりません。
脱衣所にはドライヤーがあります。

=展望室=
実質は2等和室で、島間の区間利用のお客様の船室(自由席)となっていました。

=ドライバー室=
我が国の物流を支えるトラックドライバー様専用区画です。
2段ベッドのお部屋となっており、一般船客は入れません。

=遊歩甲板=
ベンチとテーブルがあり、潮風にあたりながらお寛ぎいただけます。
前部 (2等寝台・1等・特等)

エントランスホールより船首寄りは、2等・2等寝台及び1等・特等の上級船室フロアです。

=2等寝台=
2段ベッドとなっており、1室8名相部屋で窓があります。
2等和室の運賃に寝台料金(620円~6,170円)加算すると、ご利用頂けます。

さらに奥、操舵室の真下辺りが1等・特等の上級船室フロアとなります。
1等・特等の上級フロアは、Wi-Fiがつながります。
私のような下級船客は入れませんので、マリックスライン公式ページ船内案内の画像で見てみましょう。

=1等室=
ツインルーム。
12名定員の和室がございます。
画像はツインルームです。
船首部にあるので、窓からは前方の景色がご覧頂けます。
※コンテナの搭載数によっては、景色が見えにくい場合があります。

=特等=
本船にたった1室しかない、クイーンコーラル8最上級船室です。
ツインベッドにバス・トイレ・リビングもあるシティホテル並みのゆったりとした船室となっております。
4F/Aデッキ

まだまだ続きますよ。
次は、4F/Aデッキです。

4F/Aデッキは、開放感ある遊歩甲板となります。


喫煙スペースでは、青空の下で喫煙が可能です。
=救命浮輪=
就航から22年2ヶ月間、海難事故がなくてヨカッタ。

この船が、鹿児島-奄美諸島-沖縄を航海するのも、今日が那覇まで。
明日・明後日の那覇→鹿児島でおしまいです。

以上、クイーンコーラル8の船内をご覧頂きました。

コチラ☟へ続きます。
【船旅】マリックスライン/クィーンコーラル8〈惜別〉乗船記 (沖縄航海編)
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。