【船旅】快適フェリーに変貌した青函フェリー/はやぶさ 乗船記 (函館→青森/航海編)

■0309・2023年1月20日-1月24日..大分&青森.4泊5日-23

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青函連絡船は廃止されましたが、青函航路には民間のフェリーが今も就航しています。
青函フェリー/はやぶさに乗って、函館から青森へ向かいましょう。
この記事は航海編です。

※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。
※記事中の価格等は、2023年1月取材時のものです。

ここは、北海道函館市。
青函フェリー函館ターミナルです。

2023年3月25日に引退するあさかぜ5号に乗ってやって来ました。

青函フェリー/あさかぜ5号乗船記(航海編)は、☝コチラ。
ご覧頂けたら幸いです。

只今の時刻、0:40‥
北海道.函館に着いたばかりですが‥
函館.4:30出航の青函フェリー/はやぶさに乗って、青森へ戻ります。

公式サイトでネット予約すると‥
WEB予約割が適用され、通常期片道運賃2,200円が1,600円となりました。

おっ!
なんたる偶然‥
津軽海峡冬景色を熱唱する石川さゆりさん♪がテレビ放送されていました。

筆者はこれから、冬の津軽海峡を航海するんです。

はやぶさ 4時間の船旅

乗船開始の案内がありました。
ターミナルから船へは凍結した通路を歩いて向かいます。

青函フェリーは青森・函館共にボーディングブリッジはなく、車と同じランプから乗船します。
では、乗船しましょう。

🚢青函フェリー:はやぶさ.青森行
函館:4:30→青森.8:30

青函フェリー/はやぶさ

青函フェリー/はやぶさです。
自動車航送貨物定期航路事業から一般旅客定期航路事業に事業変更し、2等船室を設けただけの簡易的な設備で安さを売りにした青函フェリーでしたが、はやぶさはこれまでの船舶より旅客設備を充実させたフェリーとして平成26年(2014年)にデビューしました。

= はやぶさ =
総トン数‥2,949t
全長‥114.85 m
型幅‥19.00 m
船種‥フェリー
船籍‥日本/函館
所有/運用者‥青函フェリー㈱
建造所‥函館どっく室蘭製作所
就航‥2014年3月28日
旅客定員‥300名
車両搭載数‥大型車44台・乗用車台

船内に入ると‥

おぉ!
貨物フェリーを改造したあさかぜ5号とはまったくの別世界だ。
実はこの船、他の3船と違って旅客設備に力を入れているのです。

= 2等室 =
これぞ船旅の基本‥
大部屋雑魚寝の2等室を利用します。

青函フェリー名物、やたらと長い枕。
コンセントは数箇所なので、譲りあって使いましょう。

※青函フェリーでは貸毛布はありません。

函館出航の儀 (単に眺めるだけ)

間もなく出航時間です。
神聖なる出航の儀(単に眺めるだけ)に参列しようと、遊歩甲板に出ました。

函館の気温/マイナス10℃!
寒いよ~

4:30
ホーサーがビットから外されました。

・ホーサー‥係留用ロープ
・ビット‥係留用鉄杭

はやぶさ出航!
ゴゴゴゴォー

後進で離岸成功。
パチパチパチ‥

暗くてよく見えませんが‥
正面は函館山です。

沖合で船体を回頭します。

回頭完了。
青森→函館 113km/3時間50分の船旅が始まりました。

= 航海予定 =
北海道/函館港.4:30

津軽海峡/大間.5:43頃

平館海峡.7:04頃

青森湾/大島.7:37頃

青森県/青森港.8:30

津軽海峡を航行

函館湾を出て津軽海峡に入りました。
北海道函館の街灯りが遠ざかっていきます。

何もしなかったけど、北海道よ‥
さらばじゃ。

函館から1時間6分。
はやぶさは、津軽海峡の核心部を航行中。

左舷からの眺め。
真っ暗ですが、北海道と青森県下北半島の街灯りが見えます。

冬は大時化になる事が珍しくない津軽海峡ですが
波高0.6mと穏やかな海況です。

この船室は筆者ひとりだけ。
自分で消灯して、就寝。

平館海峡を航行

夜が明けました。
下北半島と津軽半島に挟まれた平館海峡を航行中。

左舷は下北半島。

右舷から津軽半島を一望。

後方を眺めると‥
おっ、まだ北海道がうっすらと見えていますね。

津軽海峡フェリー/ブルーハピネスと反航

あっ!
あの船は‥

青函フェリーのライバル!
青森を5:20に出航した津軽海峡フェリー5便/ブルーハピネス.函館行ですね。

カジュアルフェリー/第3番船として、2017年3月に就航した8,851トンの大型フェリーです。

ブルーハピネスは函館.9:00着。

ご安航をお祈り申しあげます。
さよなら~

はやぶさは、航海速力19ノット・約35km/hほどで平館海峡を航行中。

おひさまがあがってきました。

青函フェリー/あさかぜ5号と反航

おっ!
青函フェリーの船がこちらに向かって来ていますよ。

ズームしてみましょう。
青森を8:10に出航した青函フェリー/あさかぜ5号

昨夜、青森から乗った船です。

平成10年(1998年)4月、RORO船(貨物フェリー)として青函航路に就航したあさかぜ5号
2000年10月から旅客フェリーに改造されて活躍する、青函フェリー長老格の船舶です。

老体に鞭打って航行する姿にエールを贈りたい。

あさかぜ5号は、はやぶさの前方を横切りました。
左舷側で反航するようです。

おぉー、キタ.キタ!
来ましたよ~。

反航します。

お日さまの光を浴びるあさかぜ5号
漂う哀愁感がタマラナイ。

あさかぜ5号が函館に着くのは、12:10。
ご安航をお祈り申しあげます。

あさかぜ5号は後継となる新造船/はやぶさⅡにバトンを託し、2023年3月25日をもって引退。
引退後はギリシャで第二の船生を送ることになりました。

あさかぜ5号よ。
25年間、お疲れさまでした。

青森港に入港

青森の街が見えて来ましたね。

ズームしてみましょう。

左の三角形の建物は青森物産館アスパム
右に青森ベイブリッジと青函連絡船記念館八甲田丸が見えます。

青森港にアプローチ。

青森着岸の儀 (単に眺めるだけ)

着岸地点が見えて来ました。
右に係船されているフェリーは‥

ズームしてみましょう。

青函フェリーのライバル!
青函航路を運航する津軽海峡フェリー/ブルールミナス(8,828t)ですね。

着岸地点となるのは、青森港フェリー埠頭第2バースです。
それでは、神聖なる接岸の儀(単に眺めるだけ)に参列しましょう。

バウスラスター作動!
ゴゴゴゴォー

※バウ.スラスター‥船舶の船首部に装備される推進装置。

青森港沖館地区のフェリー埠頭。
右側・第1バースは津軽海峡フェリー
左側・第2バースから青函フェリーが発着しています。
青函連絡船は廃止されましたが、この両社が青函航路を運航しています。

=津軽海峡フェリー/ブルールミナス=
ブルードルフィン2の後継船として令和2年6月9日に就航。
カジュアルフェリー/第4番船となる8,000トン級の最新鋭船舶です。

船名は、コーポレートカラーのブルー。
輝きと明るいという意味のルミナスを合わせ、利用客や津軽海峡エリアに明るい未来をもたらすという意味をこめたものとなっております。

回頭完了!
着岸態勢に入りました。

青森湾から八甲田の山々を一望。
八甲田山と言う単独の山はなく、大岳を主峰とする18の山々からなる複数火山です。

後進で船体が桟橋に近づいていきます。

あぁ~
楽しい船旅が終わっちゃうよ~

ホーサーがビットにつながれました。

着岸完了。
パチパチパチ‥

では、名残惜しいですが下船しましょう。
車と同じスタンランプから下船します。

本州.青森に上陸。
函館から113km/4時間の船旅が終わりました。

青函フェリー/はやぶさ (船内編)

青函フェリー/はやぶさ(船内編)の記事は、☝コチラ。
ご覧頂けたら幸いです。

格安を売りにする青函フェリー。
通常期1月の乗船でネット割だと函館-青森が片道1,600円!
北海道新幹線はやぶさだと8,360円しますが、同じはやぶさでも青函フェリは安いですね。

ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。