■0120・2021年12月6-12月11日 北海道/室蘭洞爺湖.5泊6日-5

ご訪問下さいまして、誠にありがとうございます。
乗り物系・温泉・登山などの旅と食事系のブログ、シクタン.comと申します。
北海道室蘭港の周辺をぶらり散策しました。
航路休止によって閉鎖されてしまう室蘭フェリーターミナル。
明治45年築の旧室蘭駅舎。
大正・昭和の二代陛下によって御手植された松がある室蘭八幡宮。
室蘭駅近くのスーパーで買った値引き食材を購入します。
※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。

川崎近海汽船/シルバークイーン。
八戸からフェリーで7時間15分。
北海道室蘭に到着しました。
▼
室蘭港フェリーターミナル

天然の良港として、かつては大洗・直江津・八戸・大間・大畑・青森など各地へ向かう一大ターミナルとして機能していた室蘭港‥
後に人工的に建設された苫小牧港と競合することになるのですが、建設資金回収を前提とした第3セクター運営による使用料の高い室蘭港。
対して、国が建設し使用料が安い+札幌に近い苫小牧港。
結果は、苫小牧の勝利で室蘭は敗れてしまいます。
さらに、運航していた東日本フェリーの経営難による室蘭港撤退。
負の連鎖が続いてフェリーターミナルは閉鎖となったのですが、川崎近海汽船の室蘭 – 宮古航路開設にあたり平成30年6月にターミナルが10年ぶりに復活となったのです。

下船しました。
ターミナルビルへ向かいましょう。

=2F待合室=
宮古航路開設の際、ターミナルビルは小規模な建物へ建て替えも検討されたのですが、航路増を想定した上で既存ターミナルの改修が妥当と判断され、約8億5000万円をかけて改修されました。

=船の展示コーナー=
昭和35年竣工、関西-別府航路に就航した関西汽船/くれない丸(2,999t)です。
竣工から60年以上経過した今も、横浜港のクルーズ船/ロイヤルウイングとして現役で活躍しています。

=売店=
藻抜けの殻になっていました。

トイレです。
巨額の改修費をつぎ込んだだけあって、ピカピカですね

三層吹き抜けのエントランスホール。
かつての繁栄を物語っております。

=乗船券販売窓口=
シルバーフェリー八戸航路の乗船受付及び乗船券販売窓口です。
川崎近海汽船室蘭支店となっております。

あぁ、復活した航路も令和4年1月末で休止されちゃうのね。
残念ながら、八戸-室蘭航路は令和4年1月31日八戸行出航を最後に、翌日2月1日から休止されることが決定しました。

=1階ホール=
人がいませんね。
とても静かです。

フェリーターミナル内には、3台の清涼飲料水自販機が稼働しているだけでした。

ここからだとわからないのですが、ターミナルビルは上空から見ると白鳥が羽を広げた形を模しております。
白鳥大橋に向かい羽ばたく白鳥と帆船をイメージした形で設計し「夢のはじまり、旅のはじまり、そして余韻」「旅の玄関として印象深いもの」をテーマに建設されました。

はい、Googleで上空から見ると、たしかに白鳥が羽を広げた形を模していますね。

室蘭フェリーターミナルは、札幌行高速バス・洞爺湖や登別温泉へ道南バスの路線バスが発着しています。

=第4バース=
八戸航路の川崎近海汽船/シルバークイーンの発着に共用されました。
ここにフェリーが停泊しているのが見られるのも、1月31日までです。
航路休止と共に、就航船.シルバークイーンも引退となるようです。
就航から24年5ヶ月間、お疲れ様でした。

第3バースは使われず仕舞いでした。

塗り潰されていますが、大洗・直江津行とありますね。
これらの航路が廃止され、ターミナル閉鎖から10年‥
期待を胸に宮古/八戸航路が復活しましたが、残念ながら令和4年2月1日から航路休止が決定。
室蘭フェリーターミナルは再び閉鎖となります。
とても残念です。
室蘭港フェリーターミナルの位置は、☝コチラ。

室蘭の街をぶらぶらと散策してみましょう。
室蘭市のマンホールは‥
地球岬がデザインされています。

外航貨物船で使用された鋼鉄製スクリューです。
室蘭港のシンボルとして、船を建造した函館どっく室蘭製作所から寄贈されました。

灯台の形をした電話ボックス。
港の街らしいですね。
旧室蘭駅舎

=旧室蘭駅舎=
旧室蘭駅舎は明治45年に建築され、北海道内の駅舎の中では最古の木造建築物です。
建築様式は、寄せ棟造りで、明治の洋風建築の面影を残す屋根や白壁づくりの外観、外回りは入母屋風で「がんぎ」と呼ばれるアーケード様式となっており、全国でも珍しい建築物となっています。

役場や銀行の入口みたいですね。
入ってみましょう。

駅舎内は観光案内所となっており、ホールは展示スペースや休憩所として市民に開放されています。

シルバーフェリー/室蘭航路のポスター。
期待を胸に室蘭港に復活しましたが、残念ながら令和4年2月1日をもって休止が決定してしまいました。

旧型客車の座席が置かれていて、休憩ができます。
昔、庶民はこんな座席に長時間耐えて移動したのですね。

旧駅舎で使用された駅名板。
高倉健さんの映画を彷彿しますな。

左の丸い金属はタブレット。
鉄道の単線区間で衝突を防ぐ為、タブレットを持った列車が走れることになっています。
タブレットは右のキャリアと呼ばれる輪がついた収納ケースに入れて列車に載せていました。
昔は全国各地でタブレット交換を見ることができましたが、JRの旅客営業路線では、2012年9月22日の只見線を最後にタブレット使用はなくなったそうです。

改札鋏‥
これも懐かしいですね。
自動改札機が登場する以前、きっぷに入鋏していました。
カチャカチャする音は改札口の風物詩でしたが、自動改札機の登場や改札はスタンプに変わり、入鋏する風景は見られなくなりました。

三代目駅舎が共用開始となった明治5年の写真です。
歩いている人々がハイカラな感じ。

こちらは大正時代。
この時代だと、まだ自動車は見られません。

昭和37年の室蘭駅。
自動車が増えて、駅前にはバスターミナルがありました。

室蘭本線で活躍した、D51形蒸気機関車569号機の現役時代の写真です。
さて、この蒸気機関車は‥

旧駅舎の脇に動態保存されていましたよ。
=D51形蒸気機関車569号機=
昭和15年11月12日に国鉄苗穂工場で建造され、道内石炭輸送に貢献。
昭和49年7月6日に引退廃車となり、室蘭市青少年科学館で保存展示。
令和元年、旧室蘭駅舎横に移設され、鉄道と共に発展した室蘭の歩みを後世に伝えております。

駅舎裏には貨物ヤードがありました。
今は線路がなくなり、駐車場になっております。

室蘭駅の移転によって、駅としての役目を終えた旧室蘭駅舎‥
平成11年7月に「国の登録有形文化財」に登録。
平成22年10月には、JR北海道の「準鉄道記念物」に指定されました。

駅前にあったバスターミナルは、公園になっています。
旧室蘭駅舎の位置は、☝コチラ。

日本一の坂‥
~だそうです。
この坂の下(今の室蘭釣具店)の位置に、福井庵日本一と言う蕎麦店の名から坂の名前がついたらしいです。
えっ!室蘭なのに何故小樽なの?
この理由は、小樽市広報課のサイトに坂の由来が載っていました。

日本一の坂を登ると室蘭旧駅舎が一望です。
ここには、バスターミナル跡公園の急な階段でも登れます。
室蘭八幡宮

=室蘭八幡宮=
旧室蘭駅舎正面の高台にある神社です。
参拝していきましょう。

室蘭八幡宮では、誉田別尊・保食神・琴平神をお祀りしております。

明治44年(1911年):東宮(後の大正天皇)が訪問され、松を御手植え。
大正11年(1922年):摂政宮(後の昭和天皇)が訪問され、水松(イチイ)を御手植え。
大正・昭和と二代の陛下によって、御手植えされた松がありました。
室蘭八幡宮の位置は、☝コチラ。
室蘭プリンスホテル

=室蘭プリンスホテル=
今宵の宿です。
西武系のプリンスホテルではなく、北海道登別温泉に拠点を置く野口観光グループ・野口マネジメント(株)が運営しているシティホテルです。
室蘭プリンスホテルの位置は、☝コチラ。
室蘭駅近くのスーパー

ホテルの周辺‥
ちょっと路地裏に入ると、飲み屋が点在しています。
昔は賑わっただろうな。

=中央市場=
ホテルの近くに小さな市場がありました。
ちょっと見てみましょう。

野菜・鮮魚・精肉・雑貨などを扱うお店がありまして、地元住民向けの市場でした。
中央市場の位置は、☝コチラ。

人があまりいません。
室蘭の街は静かですね。

=室蘭駅=
3代目駅舎から1.1 km東側の現在地(初代駅舎の置かれていた位置とほぼ同じ位置)に、平成9年10月1日
4代目として移転新築されました。

室蘭駅近くには、2軒のスーパーがあります。
こちらは、COOP SAPPORO しが驛前店。
COOP SAPPORO しが驛前店の位置は、☝コチラ。

COOPの向かい側には、ARCS室蘭中央店がありました。
ARCS室蘭中央店の位置は、☝コチラ。


室蘭に来たら室蘭やきとり‥
函館と同じく鶏肉ではなく豚肉です。
小樽のてんかまと一緒に、サッポロクラシックが美味い!
■室蘭やきとり‥100円引438円
■小樽てんかま‥半額75円
■四川風春雨‥半額111円
■サッポロクラシック‥209円

北海道に来たら、海鮮は外せませんね。
これ、みんな半額でゲットしました。
■寿司まぐろづくし‥半額377円
・本まぐろ中とろ
・生まぐろ赤身
・本まぐろ赤身
・まぐろすき身
■刺身盛合わせ‥半額249円
・サーモン
・ほたて
・まぐろ
■ほたてたっぷり丼‥半額215円
港町として栄えた室蘭。 大洗・直江津・八戸・大間・大畑・青森など各地へ向かうフェリーが発着し、立派なターミナルビルが当時の繁栄を物語っています。 そして、10年ぶりに復活したフェリーも休止が決まってしまいました。 また、明治5年(1872年)に開港した室蘭港は、石炭の積み出し港として飛躍的に発展し、港の近くまで線路が敷かれ、2代目室蘭駅の駅舎が当時を偲ばせております。 みなとまち室蘭の散策を楽しめるよう、室蘭市ではみなとまち散策路を設定しました。 当時の面影や歴史を感じながら、歩いてみてはいかがでしょうか。
➡室蘭プリンスホテル宿泊記事へ続きます。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。