■0150・2021年12月20-24日 長崎/鳥取.4泊5日-4

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長崎・佐世保と五島列島を結ぶ九州商船。
佐世保-中通島(有川)航路では、昭和62年12月に就航し、国内定期フェリー最古の就航船となった、フェリーなみじが現役で活躍しています。
本記事は、フェリーなみじに乗って佐世保-有川を往復するだけの乗船レポート。
古き昭和の船で船旅を堪能します。
※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。
佐世保港 鯨瀬ターミナル

上五島航路(有川・小値賀・宇久平行き)が発着する、佐世保港鯨瀬ターミナルにやって来ました。
これから、フェリーに乗ります。
佐世保港鯨瀬ターミナルの位置は、☝コチラ。
佐世保駅みなと口から550m/徒歩7分と便利な立地にあります。

ターミナル1階には、発券所・売店・待合ロビーがあります。
佐世保-有川/本土発往復割引で乗船券を購入。
片道3,150円×2=6,300円が、往復6,070円になりました。
九州商船/フェリーなみじ

昭和62年12月就航‥
我が国の定期旅客フェリー最古参となった、九州商船/フェリーなみじ。
令和の今も活躍する、数少ない昭和の船です。
🚢九州商船:フェリーなみじ.有川行
佐世保.13:45→有川.16:20

岸壁に建物があるので、フェリーの全貌が撮影できず、前だけカシャ。
船首(バウ)に設けられたランプウェイ(車両乗降口)を保護する装置‥
バウバイザーは日本国内では珍しくなった伝統の観音開き式となっています。

このように、観音開きにバウバイザーは開閉します。
我が国のフェリーに装着されたバウバイザーは、上方に開く跳ね上げ式が多い中、九州商船では開閉時間が短い利点がある観音開き式を改良して、最新鋭船/いのりに採用したそうです。

船の全体画像はコチラ‥
佐世保港に入港するフェリーなみじです。
佐世保→有川 (往路) 2時間35分の船旅

フェリーなみじは、佐世保と五島列島中通島の有川を結ぶ離島航路に就航しています。

13:28
では、乗船しましょう。

=2等室=
これぞ、船旅の基本‥
絨毯敷き大部屋雑魚寝の和室です。

そろそろ出航時刻です。
出航の儀(単に眺めるだけ)に参列しましょう。

あっ!
旅客船が入港してきましたよ。

ズームしてみましょう。
佐世保-上五島航路に就航する高速船、九州商船/びっぐあーす2号(295t)ですね。
佐世保-有川をフェリー所要2時間35分のところ、びっぐあーす2号は1時間25分で結びます。

対岸には、海上自衛隊ミサイル護衛艦(イージス艦)・こんごう(DDG-173)が停泊しているのが見えます。

ホーサーがビットから外されました。
・ホーサー‥係留用ロープ。
・ビット‥係留用鉄杭。

出航!
ゴゴゴゴォー

佐世保-有川、2時間35分の船旅が始まりました。

佐世保港内。
軍港とあって、多くの艦船が見られます。
前は、アメリカ海軍強襲揚陸艦・USSアメリカ(LHA-6)。
後ろに、アメリカ海軍揚陸艦・ニューオーリンズ (LPD-18)。
LPD-18の隣に、自力できない宿舎船?(APL-39)が停泊しています。

こちらは、海上自衛隊の艦船‥
102番→汎用護衛艦・はるさめ(DD-102)。
230番→近海用小型護衛艦・じんつう(DE-230)。
115番→汎用護衛艦・あきづき(DD-115)。
119番→汎用護衛艦・あさひ(DD119)。

その他にも多くの艦船が停泊中。

=佐世保重工業=
造船も盛んな佐世保ですが、佐世保重工業は新造船事業の休止を表明。
最後の新造船となるギリシャの海運会社発注の、ばら積運搬船「TOLMI」を建造中でした。
TOLMIとは、ギリシャ語で日本語訳すると’勇気’と言う意味だそうです。
佐世保造船は今後、船舶の修繕と部品製造の機械製造を展開する計画だそうです。

佐世保よ。
さらばじゃ。←(夜戻って来るけど)
あっ!
後ろから高速船が追いかけて来ていますよ。

平戸市/前津吉-佐世保航路に就航する高速船、津吉商船/つよし(19t)です。
佐世保から平戸島の前津吉へは、車だと64km/1時間30分ほどかかりますが、高速船だと48分で行くことができます。

ブロロォォー
つよしは、我々をぶち抜いていきました。
ご安航をお祈り申しあげます。

お腹すきましたね。
長崎と言ったら、皿うどん!
港に隣接したスーパー/エレナさせぼ五番街店で仕入れてきましたよ。
■長崎皿うどん‥261円
■長崎太麺皿うどん‥298円
■サッポロ黒ラベル‥240円


長崎皿うどんは細麺と太麺があると、某情報番組で知りました。
関東人民の筆者にとって長崎皿うどんと言ったら、揚麺の細麺なんですが、長崎ではチャンポン麺を使った太麺バージョンがあるんです。
うん、こりゃ美味いな。

青い海に向かって‥
カンパーイ!

今日は穏やかな海況で、快適な船旅です。

あの島は、黒島かな?
島が多くあって、見分けがつきません。

15:11
佐世保から1時間26分。
平戸島の南方沖を航行中。

あの大きい島が平戸島です。
ズームすると‥
平戸島の南端にある、志々伎山(標高347m)が見えます。
山頂が鋭く尖った古期安山岩でできた山で、すばらしい展望なんだそうです。
手前に見える岩礁は、帆上島です。

あっ!
フェリーが航行していますよ。

ズームしてみましょう。
佐世保-上五島航路に就航する、九州商船/いのり(1,387t)ですね。
いのりは、令和元年5月12日就航の九州商船最新鋭船なんです。

さよならぁ~
ご安航をお祈り申しあげます。

前方に中通島が見えてきました。

フェリーなみじは、航海速力航海速力16.2ノット(約30km/h)で航行中。

中通島は五島列島北東部に位置し、福江島に次いで2番目に大きな島です。

島の北東部、有川港に入港します。

着岸地点が見えてきました。

港内で、左へ180度回頭して‥

16:14
着岸完了。
パチパチパチ‥

では、下船しましょう。

五島列島.中通島に上陸。
有川町・上五島町・若松町・新魚目町・奈良尾町が新設合併し、平成16年8月1日に新上五島町が発足しました。
フェリーなみじ 船内

桟橋で、フェリーなみじをカシャ。
昭和62年建造。
昭和時代建造船の生き残りです。
就航から約30年が経過し、老朽化により運航経費が増大していることや、船内がバリアフリー構造でないことから、時期は明確ではありませんが、国庫補助制度を活用した自社建造方式で代替することが計画されています。
フェリーなみじの船内は、別記事☟で見てみましょう。
▼
有川→佐世保 (復路) 2時間35分の船旅

椿が咲いていました。
五島列島は椿の島としても有名なんです。

=有川港ターミナル=
平成16年に完成した多目的ターミナルです。
上五島は、捕鯨が盛んだったことから、建物は鯨の形をしています。

ターミナルビル内には頭上に実物大のクロミンククジラ(全長9.6m・メス)の模型がぶら下がっており、館内には鯨賓館ミュージアムが併設されています。
有川ターミナル(鯨賓館ミュージアム)の位置は、☝コチラ。

えっ!
もう帰るの?
~と言われそうですが、16:35出航便に乗らないと帰れなくなります。
折り返しのフェリーで佐世保に戻ります。

フェリーなみじのファンネル。
九州商船のキがデザインされています。

では、再乗船しましょう。
🛳️九州商船:フェリーなみじ.佐世保行
有川.16:35→佐世保.19:10

そのまま、開放デッキへ。
出航の儀(単に眺めるだけ)に参列します。

16:35
ゴゴゴゴォー

有川→佐世保、2時間35分の船旅が始まりました。

わずか15分の上陸だったけど‥
中通島よ。
さらばじゃ。

さて、今日の日没は17:17です。

今日は雲が多いですね。

光のカーテンが美しい。

17:17
夕日は、はっきりと見えませんでしたが、これで良しとしましょう。

夕暮れの航海。
黄昏ますな。

帰りはゆっくり寝ていきましょう。
ZZZ‥

佐世保の街灯りが見えてきました。

船旅の〆は、佐世保の夜景クルーズです。

佐世保の街がどんどん近づいてきます。

ズームしてみましょう。
佐世保の夜景も綺麗だな。

着岸地点が見えてきました。

着岸態勢に入り‥

フォーサーがビットにつながれました。

あぁ~
楽しい船旅が終わっちゃうよ~

19:03
着岸完了。
パチパチパチ‥

19:05
では、名残惜しいですが下船しましょう。

昭和の時代から活躍するフェリーなみじ。
まだまだ現役でいけそうです。
佐世保-有川航路に就航する、九州商船/フェリーなみじ。 昭和62年就航・我が国に就航する定期フェリーとして最古の就航船なので古さは否めませんが、船内は綺麗に清掃され手入れが行き届いており、海況が良かったので快適な船旅となりました。 まだ明確な時期は発表されていませんが、九州商船では国庫補助制度を活用した自社建造方式で、フェリーなみじをリプレースすることが計画されているので、乗るなら今のうちですね。
次の記事は、フェリーなみじ(船内編)です。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。