【船旅】船齢63年!ロイヤルウイング〈惜別〉横浜港ランチクルーズ (前編)

■0319・2023年3月16日..横浜.日帰り-1

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横浜港のクルーズレストラン船/ロイヤルウイング。
前身となるくれない丸時代から通算すると、船齢63才と言う我が国最古の現役客船なのですが、2023年5月をもって引退することになりました。
これは乗っておかなくては‥と、ランチクルーズに乗船しました。
この記事は、ロイヤルウイングランチクルーズ(前編)です。

※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。
※記事中の価格等は、2023年3月取材時のものです。

ここは神奈川県横浜市中区、JR根岸線/関内駅です。

さて、横浜港が開港したのは今から164年前の安政5年(1859年)のこと。
日々増えていく貿易しにやって来る外国人を隔離してしまおうと、幕府は現在の横浜中華街や日本大通りなどのエリアを埋め立て、外国人の労働・居住地とする居留地に外国人を入れます。
そして、居留地以外との境に設けた関所を設け、この内側を関内と呼んだのがこの地の由来なんだとか。

ちなみに関所の外側、関外は今の伊勢佐木町から陸側だったそうです。

関内駅にある、横浜港クルーズ船/ロイヤルウイングの広告。
この船に乗って横浜港ランチクルーズを楽しもうとやって来ました。

関内駅から大さん橋へ歩く

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ロイヤルウイングは横浜港大桟橋から出航します。
関内駅から1.6km/18分ほど歩いていきましょう。

ポカポカ陽気の3月‥
もうすっかり春です。

開花した横浜公園の桜。
これは美しい。

旧居留地消防隊地下貯水槽遺構

= 旧居留地消防隊地下貯水槽遺構 =
外国人居留地だったこの場所に推定で明治26年(1893年)に建造され、昭和47年(1972年)まで79年の間、使用された防火貯水槽です。
レンガ造りの構造物の下に貯水槽があります。

貯水槽内部はヴォールド(アーチ)型天井となっており、十字の間仕切りによって4室に分かれているのが大きな特徴です。
役目を終えた貯水層ですが、地下水の流入により常時貯水され、建造から100年以上経った現在も良好な形で保存されています。

地下貯水槽のある場所には、明治4年(1871年)から明治32年(1899年)の間、居留地消防署がありました。

居住地消防署のあった地は、横浜市中消防署日本大通出張所が平成6年(1994年)まであり、地域の防災に貢献しました。
今は駐車場となり、その一角に旧居留地消防隊地下貯水槽遺構・消防救急発祥之地碑・中消防署開設の地碑が歴史を物語っています。

旧居留地消防隊地下貯水槽遺構の場所は、☝コチラ。

旧横浜市外電話局

= 旧横浜市外電話局 =
昭和4年(1929年)に建てられた、逓信省/横浜中央電話局の局舎です。
横浜市認定歴史的建造物で、平成12年度認定されました。

今は横浜ユーラシア文化館・横浜都市発展記念館となっています。

旧横浜市外電話局(横浜都市発展記念館)の場所は、☝コチラ。

横浜海岸教会

= 日本キリスト教会/横浜海岸教会 =
明治5年(1872年)3月10日に創立。
151年の歴史を持つ本邦最初のプロテスタント.キリスト教会です。

今の聖堂は昭和8年(1875年)に建立。
平成27年(2015年)に大改修工事が行われました。

横浜海岸教会の場所は、☝コチラ。

開港広場公園

= 開港広場公園 =
今から169年前の安政元年(1854年)3月3日。
米国マッシュー ペリー提督と日本側全権委員との間で日米和親条約が締結された場所です。

開港広場公園は昭和57年(1982年)に開園し、3年後の昭和60年(1985年)に横浜市主催/第1回まちなみ景観賞を受賞しました。

開港広場公園の場所は、☝コチラ。

大さん橋総合ビルの食堂

= 大桟橋食堂 =
大さん橋総合ビル1階にある波止場食堂で、横浜港湾飲食企業組合が運営しています。

港湾で働く方向けの食堂ですが、一般の利用も可能みたい。

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日替わりランチが500円!
定食はごはん・みそ汁はおかわり自由となっていますよ。

その他のメニューも500~600円とお財布にやさしい価格です。

大桟橋食堂の場所は、☝コチラ。

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= 海員生協/KAIKYO =
大さん橋総合ビル1階にある立ち食いコーナーで、全日本海員生活協同組合が運営しています。

こちらも420円から570円とお財布にやさしい価格ですね。
これは次回の課題だな。

海員生協/KAIKYOの場所は、☝コチラ。
大桟橋食堂と同じ建物にあります。

横浜港大さん橋

今から113年前‥
明治43年(1910年)頃の横浜港大さん橋です。

安政6年(1859年)に開港した横浜港には直接岸壁に接岸し荷役を行える施設がなく、急増する貨物量に対し接岸荷役を可能にする近代埠頭を建設することが早急の課題とされたことから明治27年(1894年)に鉄桟橋(大さん橋の前身)が完成。
鉄桟橋は色々と名を変えた後、今の名称である大さん橋に落ち着きます。

横浜港の貨物取扱量は近代日本の急成長とともにさらに急増。
横浜築港第二期工事を経て大さん橋は、我が国における外国航路の主要拠点となりました。

大さん橋国際船客ターミナル

令和5年(2023年)
今の大さん橋です。

1970年代になると海外渡航の主力は空路に変わり外航貨客船航路は急速に衰退。
昭和50年(1975年)3月に、イギリスの豪華クルーズ客船/クイーン.エリザベス2世号が初入港した以降、大桟橋に寄港する客船は全てがクルーズ船となりました。
そして、寄港する船舶の大型化と施設更新時期に達していた大さん橋は平成元年(1989年)から改修事業が着手され、大さん橋国際客船ターミナルが平成14年(2002年)に完成。
今に至っております。

横浜港大さん橋国際客船ターミナルの場所は、☝コチラ。

大さん橋国際客船ターミナルは、地下1階地上2階建の鉄筋コンクリート造の建物です。
2階は出入国ロビーとしてインフォメーション・発券所・船客待合場所・店舗・レストラン・CIQ施設を備え、1階に普通車400台収容の駐車場があります。

今日は豪華クルーズ船の出入港がないので静かです。
豪華クルーズ客船の出入港がある日は富裕層の方々で賑わうのですよ。

世界各国のクルーズ船が寄港する横浜港。
ターミナルには、クルーズ専門旅行会社/ゆたか倶楽部がありました。

郵船クルーズ/飛鳥Ⅱ (50,400t)
我が国を代表するクルーズ客船ですね。

郵船クルーズは、飛鳥Ⅱの後継となる新造船を2025年に就航させるそうです。
これは引退前に乗っておきたいところですが、筆者の経済力で乗れるかな?

飛鳥Ⅱ2024年世界一周クルーズ(100日間)の代金を見てみると‥
・K:ステート.2名1室ご利用時おひとり様 特別割引適用550万円から
・S:ロイヤルスイート.2名1室ご利用時おひとり様 通常代金3,390万円!まで、多種多彩なお部屋とプランをご用意。

はあぁ‥
筆者の経済力では、こりゃ無理だ。

日本クルーズ客船/ぱしふぃっくびいなす(26,518t)
新日本海フェリー所有の船舶で、日本クルーズ客船㈱が運航する我が国の豪華クルーズ客船でしたが、2022年12月27日の神戸発「びいなすニューイヤークルーズ」をもって客船事業を終了。
コロナによって我が国1社のクルーズ船が姿を消してしまいました。

商船三井客船/にっぽん丸 (22.472t)
九州宮崎と瀬戸内海.徳島を巡る6日間の国内クルーズ。

気になる代金は‥
・スタンダードステート.2名1室ご利用時おひとり様 27万円から
・グランドスイート.2名1室ご利用時おひとり様 121万5千円!でした。
こちらも多種多彩なお部屋とプランをご用意しています。

ちなみに、商船三井もにっぽん丸の後継となる新造船を2隻建造すると発表しました。

※商船三井客船㈱は2023年8月1日をもって、商船三井クルーズ㈱に社名変更しました。

世界を代表する英国の豪華クルーズ客船/クイーン.エリザベス号。

3月28日出発/日本周遊&韓国10日間クルーズの代金は‥
・内側客室.2名1室ご利用時おひとり様 26万円から
・Q1:グランドスイート.2名1室ご利用時おひとり様 207万円!でした。
他のクルーズ船同様、多種多彩なお部屋とプランをご用意しています。

はい、筆者は見ても無駄でしたね。
特にコメントはありません。

おっ!
筆者に馴染みがあるフェリーを乗り継ぐ日本一周の旅があるよ。
ツアー代金は298,000円~416,000円!

クルーズ船に乗る経済力を持たない筆者。
フェリーなら‥と思ったけど、これも無理だな。

さて、こちらは東京竹芝-小笠原父島航路を運航する小笠原海運
往復2等寝台+現地3泊の宿泊代がセットになったおがまるパックがお得。

東京から南へ1,000km!
貨客船最大級を誇るおがさわら丸(11,035t)で24時間の船旅です。

東京竹芝-伊豆諸島航路を運航する東海汽船
大島-利島-新島-式根島-神津島便は、週末のみ横浜に寄港するのです。

週末のみ横浜に寄港する東海汽船。
東京湾夜景航路(横浜→東京竹芝)と称した夜景クルーズが注目を集め人気です。

おっ!
この船はかつて伊豆諸島航路に就航していた貨客船、2代目さるびあ丸(4,973t)ですぞ。

初代さるびあ丸の後継船として、平成4年12月25日に就航。
以来、東京-伊豆諸島航路で28年間活躍し、東京湾夜景航路にも就航。
新造船3代目さるびあ丸の就航によって令和2年(2020年)6月26日に引退。
引退後はバングラディッシュで活躍しています。

東海汽船/さるびあ丸(2代目)の乗船記は、4トラベルで配信中。
東海汽船「さるびあ丸」乗船記 (式根島~東京竹芝)

ロイヤルウイング

そろそろ本題に戻らなくては‥
それでは、ロイヤルウイングの受付をしましょう。

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全国旅行支援適用の平日ランチバイキングプランを予約しておきました。
平日大人料金6,100円が4,880円です。

発券完了。
乗船券+お食事券です。

更に地域クーポン2,000円受領。
ありがとうございます。

ロイヤルウイングの模型が展示してありました。
これ、かなり精巧な造りなんですよ。

さて、この船の模型‥
ロイヤルウイングにそっくりだと思いませんか?
実はロイヤルウイングの前身である関西汽船/くれない丸なのです。

※この模型は、大阪のさんふらわあミュージアムに展示してあったものです。

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=3代目.くれない丸=
フェリーさんふらわあの前身となる関西汽船/大阪.神戸-松山-別府を結ぶ瀬戸内海航路に昭和35年(1936年)3月に就航した客船です。
日本の工芸美術を取り入れた装飾とした豪華仕様で、瀬戸内海の女王と呼ばれました。

1980年に阪神-別府航路はフェリー化されることに伴い、1980年に一線を退いたくれない丸は予備船として昭和56年(1981年)まで用いられ引退。
佐世保重工業に売船され、後にレストラン船/ロイヤルウイングとなるのです。

別府航路で活躍したくれない丸の名は、2022年12月に就航したフェリーさんふらわあの新造船/さんふらわあくれない(大阪-別府)の名として復活!
歴史ある船名が令和の新造船に引き継がれました。

さんふらわあくれないの記事は、☝コチラ。
ご覧頂けたら幸いです。

まだ時間があるので、大さん橋屋上に上がってみました。

建物2Fや屋上床はウッドデッキ天然芝の緑地を設け、接岸船舶からの眺望や周辺空間の眺望を遮らない構造となっています。

こちらが、横浜港クルーズレストラン船/ロイヤルウイング

2023年時点で建造から63年が経過しており、現役で稼働する日本の客船としては最古となり、これだけ長く就航する船舶は世界的にも希少と報じられています。
マルトモと呼ばれる曲線を描いた船尾は、今の船では見られなくなりました。

ロイヤルウイングのマーク〈R〉がデザインされたファンネル。

ロイヤルウイングとなったこの船、実は波乱万丈な船生となりまして‥
①平成元年(1989年)、新たな運航会社となる日本シーラインが船名をロイヤルウイングに改名し、横浜港で高級志向のレストラン船として営業を開始。
ほどなくしてバブルが崩壊すると業績が低迷し、平成5年(1993年)12月に営業を取り止めました。
                     ▼
②次のオーナーとなるのは、名古屋-仙台-苫小牧航路を運航する名鉄グループ/太平洋フェリーが設立した横浜ベイクルーズ㈱が、平成7年(1995年)3月に横浜港での運航を再開。
日本シーライン時代高級志向だった料理の金額はリーズナブルな価格帯へと変更し、ビッフェスタイルのサービスは横浜ベイクルーズ時代に始まりました。
しかし、太平洋フェリーも経営資源をフェリー航路へ集中する為ロイヤルウイングを売却します。
                     ▼
③3番目とオーナーとなるのは、芸能プロダクションの吉本興業です。
同社は船の営業と運航を担う㈱ロイヤルウイングを設立し、本格的な中華料理を提供や乗組員によるバルーンアートなどのパフォーマンスを行うようになり、このサービスは今も引き継がれているのですが、6年ほどで吉本興業ロイヤルウイングを売却することになります。
                     ▼
④4番目のオーナーは、イベント会社だったモックです。
平成18年(2006年)、㈱ロイヤルウイングを子会社化するのですが、わずか2年ほどで売却します。
                     ▼
⑤平成20年(2008年)5月、5番目のオーナーとなったのはサンリオです。
㈱ロイヤルウイングは同社の傘下となり、サンリオキャラクターとのコラボグッズ・ハローキティが誕生日を祝ってくれるバースデークルーズなどを展開しました。
しかし、サンリオも数年程度で手放してしまいます。

このように売却が繰り返され、オーナーが変わってきたロイヤルウイングは‥

⑥横浜港を基盤に港湾荷役事業を展開する藤木企業が6番目のオーナーとなり、㈱ロイヤルウイングを子会社化。
今日に至っております。

6度もオーナーが変わると言う波乱万丈ながらも、ロイヤルウイングは35年もの長きにわたり横浜港を拠点に営業してきたのです。

= ロイヤルウイング =
総トン数‥2,876t
全長‥86.7m
全幅‥13.4m
航行区域‥平水
船種‥レストラン船
船籍‥日本/横浜
所有/運用者‥㈱ロイヤルウイング
建造所‥三菱重工業神戸造船所(第910番船)
竣工‥1960年2月27日(関西汽船/くれない丸)

[拡大] 出典・㈱ロイヤルウイング

ここで、残念なお知らせがあります。
くれない丸時代から数えて、建造から63年‥
横浜港レストラン船として35年活躍して来たロイヤルウイングは、2023年5月をもって営業休止が決定!
休止ですが、船齢63才のロイヤルウイングは引退し、終焉を迎えることになりました。

これを知った筆者。
我が国最古の現役客船に乗っておこうと、横浜港にやって来たのです。

ロイヤルウイングの乗船を待つ人々。

引退を惜しむ方々でしょうか?
平日ですが、お客さん多いです。

乗船が始まりました。
長いスロープを下って船に向かいます。

こうして見ると、くれない丸の面影が残っていますね。
63年もよく頑張ってくれました。
優美な船体をカシャ。

ロイヤルウイングの船内

では、乗船しましょう。

=デッキインフォメーション&救命脱出経路図=
船の図面をそのまま掲示したような立派なものですね。
これは重要です。
よく見ておきましょう。

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各層の船内案内。
くれない丸時代の船内設備も併せて記載してみました。

4F/Aデッキ (船橋甲板)
・貴賓室/カサブランカ (12名)
・サンデッキ

▼くれない丸 (船橋甲板)
・旅客設備なし

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3F/Bデッキ (遊歩甲板)
・大型室/フリージア (124名)
・中型室/ラベンダー (40名)

▼くれない丸 (Aデッキ/上部遊歩甲板)
・バー
・娯楽室
・ロビー
・ラウンジ
・1等客室 (16名)
・特別室「東天」「紅」(2名×2室 計4名)

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2F/Cデッキ(上甲板)
・大型室/ローズ (134名)
・小型室/コスモス (30名・3室分割可能)
・小型室/マーガレット (24名)

▼くれない丸 (Bデッキ/遊歩甲板)
・ダイニングサルーン
・喫煙室
・特別2等室(136名)

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1F/Dデッキ (上甲板)
・乗船口
・エントランスホール
・ギフトショップ

▼くれない丸 (Cデッキ/上甲板)
・理髪室
・食堂
・2等客室 (80名)

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B1F/Eデッキ (第2甲板)
・中型室/カトレア (88名)
・授乳室

▼くれない丸 (Dデッキ/第2甲板)
・3等客室 (595名)

1F/Dデッキ (上甲板)

さて、乗船した方々みんなダイニングルームへ入室した中、筆者ひとりだけ別行動。
他の方々が食事を楽しまれている間が撮影のチャンスなのです。
それでは、船内視察を始めましょう。

乗船すると、1F/Dデッキです。
こじんまりとしたエントランスホールが船客を出迎えます。

エントランスホールにはピアノがあります。
乗船時、美人ピアニスト様による出迎えの生演奏がありました。

エントランスホールのソファ。
休憩や寛ぐことができるコーナーです。

ロイヤルウイングのジグソーパズルと可愛らしい置物がありました。

ロイヤルウイングではウェディングも可能です。

こちらは、ロイヤルウイングで挙式をあげたカップルの銘板(283組)です。
皆様、お幸せに‥

ギフトショップ。
横浜土産やロイヤルウイングオリジナルグッズを販売中。

B1F/Eデッキ (第2甲板)

エントランスホールから階段を下ると、最下層となるB1F/Eデッキです。

出典・㈱ロイヤルウイング

B1F/Eデッキ・中型室/カトレア。
大型スクリーンを備え、結婚式や懇親会などに利用できるフロアです。
ロイヤルウイングの船室は、貸切で利用することができるんですよ。

・中型室/カトレア (88名)←貸切料金88,000円。

こちらは、授乳室です。
階段の昇り降りを強いられますが、赤ちゃん連れのお客様も安心ですね。

=救命胴衣着用法=
湾内周遊でも、これは重要です。
よく見て理解しておきましょう。

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航路図です。
大さん橋からベイブリッジ下を通り、横浜港外でUターン。
再びベイブリッジ下を通って横浜港を周遊する1時間50分のクルーズです。

🚢ロイヤルウイング:横浜港ランチクルーズ
大桟橋.12:00~横浜港周遊~大桟橋.13:50

次は、エントランスホールから上‥
2F/Cデッキと3F/Bデッキにあがってみましょう。

※ロイヤルウイングはバリアフリーに対応していません。

2F/Cデッキ (上甲板)

出典・㈱ロイヤルウイング

2F/Cデッキ (上甲板)
コース料理プラン専用ダイニング/ローズ。
後述するバイキングプランのダイニングより高級感ある内装です。

ロイヤルウイングには多種多様のダイニングルームがあり、コース料理プラン・中華バイキングプラン・グループ貸切・ウェディングなど用途によって使用するダイニングが使い分けられます。

・大型室/ローズ (134名)←貸切料金110,000円。
・小型室/コスモス (30名・3室分割可能)←貸切料金22,000円・分割各7,700円。
・小型室/マーガレット (24名)←貸切料金16,500円。

3F/Bデッキ (遊歩甲板)

3F/Bデッキ (遊歩甲板)
バイキングプラン用ダイニング/フリージア。
カジュアルな雰囲気のダイニングです。

・大型室/フリージア (124名)←貸切料金110,000円。

おっ!
これは昭和34年に三菱重工神戸造船所で建造中のくれない丸の写真ですね。
3F/Bデッキのダイニングルーム・フリージアに展示されていました。

歴史を伝える貴重な写真です。

3F/Bデッキ (遊歩甲板)の通路。
右に大型室/フリージア。
左には洗面所とトイレ。
トイレの先に階段があって、左奥には中型室/ラベンダー。
そして、右奥から外部遊歩甲板に出ることができます。

洗面所・トイレ。
1F/Dデッキから3F/Bデッキに男女別、4F/Aデッキは男女共用で設置。
ちと狭く、ウォッシュレットはありませんね。

こちらは閉鎖されている階段ですが、カーテンの間から覗いて撮影。
レストラン船改造にあたり、くれない丸時代の設備は撤去されましたが、もしかしたらこの階段はくれない丸時代のものかもしれません。

出典・㈱ロイヤルウイング

3F/Bデッキ (遊歩甲板)
少人数向けパーティーダイニング/ラベンダー。
落ち着いたな雰囲気のダイニングです。

・中型室/ラベンダー (40名)←貸切料金33,000円

3F/Bデッキの外部遊歩甲板に出ました。
木製の甲板がぬくもりを感じますね。

3F/Bデッキ船尾のサンデッキ。
オーニングの下、潮風を浴びながら英国式庭園にあるようなお席で船旅を満喫できます。

軽食販売コーナー跡。
閉鎖されていますが、昔はここでビールや飲み物、軽食などを購入できた形跡があります。

3F/Bデッキ右舷側外部甲板。
中型室/ラベンダー利用の船客専用となっていました。

まだまだありますよ。
上に上がってみましょう。

4F/Aデッキ (船橋甲板)

最上階となる4F/Aデッキです。
青空の下、開放的なサンデッキ。
イベント時に使用されるステージがありました。

恋人の聖地。
インスタスポットですな。

船内は禁煙です。
おたばこはこちらでお願いします。

出典・㈱ロイヤルウイング

4F/Aデッキの船橋(操舵室)の後ろに位置する、貴賓室/カサブランカ。
こちらはロイヤルウイング最上級船室で、プライベートテラスを備えています。

・貴賓室/カサブランカ (12名)←貸切料金33,000円。

これで、船内視察は終了です。

出典・㈱ロイヤルウイング

後編は、横浜港ランチクルーズ。
中華料理食べ放題と1時間50分の船旅です。

横浜港ランチクルーズ(後編)は、☝コチラ。
ご覧頂けたら幸いです。

くれない丸時代の船内設備は撤去されたものの、マルトモや木床の甲板など建造された時代の面影を今も残すロイヤルウイング。
昭和35年建造の船が63年経っても現役なんてすごいですね。

ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。