■0019・2015年7月7-9日 上海フェリー-1
皆様、こんにちは。
シクタン.comでございます。
コロナ禍で海外旅行に行けなくなったご時世になってしまいました。
飛行機なら3時間で行ける上海→大阪をフェリーに乗って45時間(2泊3日)!
少し変わった海外旅行として、2015年に乗船した日中国際航路・上海フェリー/蘇州號の乗船記をアップします。
▼目次
日中国際航路・上海フェリー/蘇州號 (上海-大阪)。
周りを海に囲まれた島国日本。
海外へ行くのは飛行機が主流なんですが‥
中国/上海~大阪1,546kmを結ぶ旅客定期フェリーがあるんです。
はい、上海-大阪航路を運航する海運会社は2社ありまして‥
乗船したのは、上海フェリー/蘇州號です。
上海フェリーは大阪に本社がある海運会社です。
・大阪発・日曜日.12:00出航→上海着・火曜日.14:00着。
・上海発・火曜日.11:00出航→大阪着・木曜日.9:00着。
上記スケジュールで、上海〜大阪.1,546kmを2泊3日(約45時間)かけて航行します。
上海フェリー/蘇州號については、「上海フェリー公式」で検索されると、公式サイトがご覧頂け、予約も公式サイトでできます。
※上海フェリー公式サイトのリンク張りは、著作権で別途許可が必要とのことなので、リンクは貼っておりません。
ご了承願います。
上海-大阪航路にはこちらの、日中国際フェリー/新鑑真も就航しております。
日中国際フェリーは大阪の代理店で、運航は中国の中日国際輪渡有限公司です。
・大阪or神戸発・火曜日.9:30出航→上海着・木曜日.14:00着。
・上海発・土曜日.12:00出航→大阪or神戸着・月曜日.9:00着。
上記スケジュールで、上海〜大阪.1,546kmを2泊3日(約45時間)かけて航行します。
上海国際ターミナル (乗船まで)
さて、飛行機なら2時間30分ほどで移動できる上海→大阪を、約45時間(2泊3日)かけてフェリーで移動しようと試みる筆者。
日中国際航路が発着する、上海港国際ターミナルに向かいます。
地下鉄12号線「国際客運中心」駅が上海港国際ターミナル最寄り駅です。
昔はタクシーか市内バスでしか、行く方法がなかったらしいので便利になりました。
上海港国際ターミナルに着きました。
上海港国際ターミナルの外観です。
この地下にターミナルがあるのですが、わかりにくくて探しまくりました。
上海港国際ターミナルの位置は、☝です。
館内はガラ〜ンとしていて受付がポツンとあるだけ…
この後、ゆるゆるの手荷物検査と、出国審査を受けて乗船を待ちます。
そう言えば建物内には売店もなかったような気がします。
船に持ち込む物はあらかじめ買ってから来るのが正解です。
9:50
乗船開始となりました。
ターミナルから船までは、わずかの距離ですがバスで移動します。
上海フェリー/蘇州號に乗船。
上海-大阪の日中国際航路に就航する上海フェリー/蘇州號です。
中華人民共和国の一級文明客船に指定されております。
=蘇州號 / SU ZHOU HAO=
船種‥フェリー
総トン数‥国際規格14,410t
全長‥154.73m
全幅‥22.0m
所有/運用‥上海フェリー(株)
船籍‥中華人民共和国.上海
建造所‥新来島ドック
就航‥1993年1月18日。
14,410tの大型客船とうたっていますが、これは国際条約に基ずいたトン数で、日本の規格だと7500tほどになり、太平洋フェリーや新日本海フェリー等、日本国内長距離航路就航船と比較すると小さいフェリーです
さぁ、憧れの国際航路にいよいよ乗船です。
岸壁からタラップを登って乗るなんて、情緒ありますね。
乗船すると…
チャイナドレスに身を纏った中国美人がお出迎え。
…と宣伝されていたのですが、実際は蝶ネクタイの男性船員に出迎えられました。
クルーは全員.中国人です。
日本語はあまり通じませんでした。
船員様の案内で、我が城となる1等.110号室に入室します。
2泊3日の我が城です。
1等室は、2段ベッド定員制相部屋となっておりまして‥
欧米人バックパッカーさんと相部屋となりました。
奥にはこじんまりとした絨毯スペースがあります。
客室の備品です。
左上‥昭和の時代を彷彿させる魔法瓶。
右上‥中国製液晶テレビは日本近海で日本の番組が見れました。
左下‥客室内は禁煙です。
右下‥船室内の空調と音量調整ツマミ。
1等の各客室には洗面台が配置されています。
トイレ・シャワーは客室にはありません。
船内案内資料には、中国美人による救命胴衣の着用説明があります。
これは重要です。
よく読んでおきましょう。
蘇州號の船内 (食堂・自販機・公共スペースなど)。
=蘇州號 船内案内図=
上海フェリー/蘇州號の旅客区画はCデッキ~Aデッキの3層となっております。
それでは、恒例の船内視察を始めましょう。
乗船すると、Cデッキ中央・3層吹き抜けのエントランスホールです。
螺旋の階段が古いゴージャス感をかもしだしていますね。
=インフォメーション=
船内の案内や食堂営業などのアナウンスを行います。
=船舶衛星公衆電話=
NTTのもので、日本近海でのみ通話可能です。
貴重品を預けるのに便利なコインロッカーです。
100円玉専用で、使用が終わるとコインは戻ってきます。
=Cデッキエントランスロビー=
船内で一番揺れが少ない場所です。
=自販機コーナー=
全て日本の自販機で日本円のみ使用可能です。
・キリンorアサヒビール350ml‥160円
・ワンカップ日本酒‥200円
・日本製タバコ‥310円
→酒.タバコは免税価格なので安いですね。
・ジュース類500ml‥200円
・森永牛乳‥130円
・カップヌードル‥240円
→こちらは船内価格なので高めの設定で、酒類よりジュースの方が高いです。
こりゃ、ビール飲まないと損した気分になりますね。
愛煙家の方も、ここならタバコが安く買えます。
※記載の価格は、2015年7月乗船時の価格です。
=給湯器=
熱湯・お茶・冷水があります。
船旅の必需アイテムですね。
=喫煙所=
船内は禁煙となりますので、喫煙はコチラでお願いします。
=公共トイレ=
ひと昔前の公衆トイレの感じで、ウォシュレットはありません。
=シャワー室=
後述する展望浴室と別に、24時間いつでも使用できるシャワー室があります。
=診療室=
先生と看護師さんの姿は、航海中見られませんでした。
Cデッキの甲板は昔懐かしい木製の甲板です。
=Bデッキサロンルーム=
大海原を見ながらソファーでゆったりとくつろぐことができます。
=売店=
免税品もありますが、品数はイマイチ。
お菓子やアイスなどもあります。
上海フェリー限定グッズは全くありませんでした。
=ランンジ=
Bデッキ最前部には、ラウンジ(フォワードサロン)があります。
ラウンジからは前方の展望が楽しめ、操舵室にいる気分が味わえます。
余談ですが、船は前が揺れますので、時化時はご注意を‥
=カフェテリアレストラン=
メニューは日替定食をはじめとして、中華・洋食・和食が1品1,000円くらいまでと、庶民的な価格でありました
食堂の各食事の時間は決まっているので、この時間を外すと断食になるか、自販機のカップ麺でしのがなくてはなりません。
レストランでは、東シナ海や瀬戸内海の景観を眺めながら食事を楽しめます。
=展望浴室=
1等室以上の中・上級船客が利用できます。
壁がボロボロなのは、中国船と言うことで気にしてはなりません。
画像はありませんが、他の船内設備として‥
麻雀室・ゲームコーナー・ スペシャルレストラン&バー があります。
上海フェリー/蘇州號のキャビンプラン。
=2等室B=
船旅の基本とも言える、絨毯敷大部屋タイプ/定員40名となっています。
こちらとは別に、女性専用2等室B/定員16名もあります。
¥基本旅客運賃
・片道20,000円/1,300元・往復30,000円/1,950元
=2等室A=
2等寝台に相当する2段ベッドの船室/定員5名です。
¥一般旅客運賃
・片道22,000円・1,500元 往復33,000円・2,500元
※各室定員以下で申込の場合、相部屋となる場合があります。
=1等室=
筆者が利用している、2段ベッド+絨毯ルームの和洋室/定員5名です。
2等室Aと大差ないように見えますが、部屋が若干広くなり洗面台があります。
また、展望浴室の利用ができるのは、1等利用以上となります。
¥基本旅客運賃
・片道25,000円・1,600元 往復37,500円・2,400元
※各室定員以下で申込の場合、相部屋となる場合があります。
=特別室=
特等に相当する客室となっており‥
Aタイプ・バス/トイレ付.ツインルーム/定員2名。
Bタイプ・シャワー/トイレ付き.4名2段ベッド洋室/定員4名。
画像はありませんが、Cタイプ・シャワー/トイレ付.窓無しのシングルルーム/定員1名。
上記3タイプあります。
¥基本旅客運賃
・A 片道40,000円・2,600元 往復60,000円・3,900元
・B 片道37,000円・2,400元 往復55,500円・3,600元
・C 片道38,000円・2,500元 往復57,000円・3,750元
※各室定員以下で申込の場合、相部屋となる場合があります。
=貴賓室=
リビングルーム・バス/トイレに冷蔵庫を配備したツインルーム/定員2名の蘇州號最上級船室です。
操舵室下の展望の良い位置(揺れる)にあり、豪華クルーズ船に引けを取らない船旅がお楽しみ頂けます。
¥基本旅客運賃
・片道100,000円・6,500元 往復150,000円・9,750元
※貴賓室はルームチャージ制となり、相部屋はありません。
以上で、船内視察は終了です。