【船旅】定期航路で2泊3日のクルーズ・新日本海フェリー/ゆうかり (新潟→苫小牧/航海前編)

■0323・2023年3月27日~30日..日本海クルーズ&新玉川温泉.3泊4日-2

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クルーズと言ったら豪華クルーズ船に乗るのが一般的なのですが、筆者にはクルーズ船に乗る経済力がありません。
そこで、日本海に定期就航している新日本海フェリー/ゆうかりに乗って2泊3日の日本海クルーズを楽しむことにしました。
この記事はクルーズ前編、新潟→苫小牧18時間の航海です。

※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。
※記事中の価格等は、2023年3月のものです。

ここは、新潟県新潟市の新潟駅です。
東京から上越新幹線に乗ってやって来ました。

ここまでの上越新幹線の記事は、☝コチラ。
ご覧頂けたら幸いです。

[拡大] 出典・OpenStreetMap

さて、これから日本海クルーズです。

クルーズと言いましても、筆者は豪華なクルーズ客船に乗る経済力がないので‥
新潟から出航する定期フェリーに乗って、新潟→(秋田)→苫小牧→秋田2泊3日の船旅です。

新潟駅から新潟フェリーターミナルへ歩いて向かう

[拡大] 出典・新潟交通株式会社

22:30出航のフェリーに乗るには、新潟交通E20系統/空港.松浜線新潟駅前⑨21:02発で末広橋下車。
徒歩10分ほどでフェリーターミナルに着きます。
これ以降のバスだと、フェリーに間に合いません。

ちなみに新幹線で新潟に着いたのは20:58。
もうバスには乗れないので‥

[拡大] 出典・OpenStreetMap

歩いて向かうことにします。
新日本海フェリー新潟フェリーターミナルへは、3.3km/徒歩47分ほどなのです。

半世紀に渡って新潟駅の象徴だった新潟駅万代口駅舎(昭和38年築)は、高架化再開発事業により解体されてしまい、跡形もなくなってしまいましたね。

暗い夜道をテクテク‥

新潟駅から35分‥
これから乗るクルーズ船(フェリー)が見えてきました。

21:43
新潟駅から3.3km/徒歩43分。
新日本海フェリー/新潟フェリーターミナルに着きました。

新日本海フェリー新潟フェリーターミナルの場所は、☝コチラ。

ジャーン!
これから2泊3日乗るクルーズ船(定期フェリー)ですぞ。

新日本海フェリー/敦賀-新潟-秋田苫小牧(寄港便)航路には、らいらっく・ゆうかりの2隻が就航。
本日の就航船は「ゆうかり」です。

新日本海フェリー/ゆうかり。
定期フェリーと言っても18,000トン級の大型船で、クルーズ客船に引けを取りません。

= ゆうかり =
船種‥フェリー
船籍‥日本小樽
所有/運用者‥新日本海フェリー(株)
航海区域‥近海
総トン数‥18,229トン
全長‥199.90m
全幅‥26.50m
建造所‥石川島播磨重工業.横浜第工場
就航‥2003年2月2日

新日本海フェリー新潟フェリーターミナル。
福井県/敦賀・秋田県/秋田・北海道/苫小牧への定期船が発着しています。

では、入りましょう。

ロビーには、新日本海フェリー最新鋭船/あざれあ(新潟-小樽)の模型が展示されています。
これ、精巧な造りなんですよ。

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苫小牧東港周文フェリーターミナルは、新日本海フェリーが発着するだけのターミナルですが、新潟のお土産品を取り揃えた売店があります。

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レストラン シープリーズ。
新潟名物のたれかつ丼やふのりそばがありますね。

営業はフェリー出航日の、9:00~13:00・18:30~20:00です。

新潟22:30出航便の徒歩乗船は、22:00から乗船できるようです。
お車で乗船される方は、運転者のみ車で乗船となり、同乗の方は徒歩乗船となります。

新日本海フェリーはネット予約で徒歩乗船の場合、e乗船券を自宅でプリントすれば乗船手続きは不要ですが、全国割の申請があったので乗船券を発券して頂きました。

☆ツーリストA(新潟→苫小牧)‥大人9,900円
🎫新日本海フェリー公式ホームページから予約しました。

全国割で運賃は、9,900円→7,920円となりました。
更に目的地が北海道なので、北海道の電子クーポン2,000円を頂きました。
ありがとうございます。

では、乗船しましょう。

ルームキーを受け取る上級船室利用の富裕層の方々を横目に、今夜の城へ向かいます。
長い通路を進んで‥

ツーリストA船室

ツーリストA-16号室は‥
あっ、ここですね。

=ツーリストA=
2等寝台にあたる階段式2段ベッドの船室です。

この船室、元々は船室の大半を占める大部屋雑魚寝の2等和室(ツーリストJ)でしたが、時代のニーズに対応してツーリストA船室に改装されました。

A-16号室155番寝台。
公式サイトからの予約だと、事前に寝台が指定できます。
窓に近い下段寝台を確保しましたよ。

寝具は、キルトケット・枕・シーツ2枚・枕カバーを用意。
シーツは各自でセットします。

寝台内にはLED寝台灯・コンセントを設置。

こちらも寝台内。
パイプ棚・洋服掛け・空調通風口があります。

寝台内に小物置があるのは便利。

ロールカーテンを下ろすと、プライベートな空間となります。

出航の儀 (単に眺めるだけ)

そろそろ、出航時刻です。
出航の儀(単に眺めるだけ)に参列しようとアウトデッキに出ました。

ゆうかりのアウトデッキは、真下に岸壁や海面を見る事ができないのですが‥

おっ!
3F外部甲板が開放されていましたよ。

通常だと、この甲板は閉鎖されるのですが、今日は好天なので沖に出るまでは開放するとの事です。

てな訳で、ここから出航の儀(単に眺めるだけ)に参列します。

ホーサーがビットから外されました。

・ホーサー‥係留用ロープ
・ビット‥係留用鉄杭

出航!
ゴゴゴゴォー

前進で離岸成功!
パチパチパチ‥

新潟→秋田→苫小牧‥637km。
18時間5分のクルーズが始まりました。

新潟よ。
さらばじゃ。

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=航海スケジュール=
新潟港 22:30

粟島(新潟県) 0:18

飛島(山形県) 2:34

秋田港 5:05/6:15

姉妹船との反航 6:44

入道崎(秋田県) 7:45

竜飛岬(青森県) 11:32

大間岬(青森県) 12:59

恵山岬(北海道) 13:54

苫小牧東港 16:45

ゆうかりには大浴場があります。
移動中に入浴できるのは、船旅ならではの醍醐味。

お腹すきましたね。

この時間、船内レストランは営業していません。
夜食は、東京の品川駅近くの京急ストアで買っておきましたよ。

■五割ざる蕎麦‥20%引284円
■マウンテンデュー‥130円

1:07
新潟から2時間37分。
今、どこかな?

山形県鶴岡沖ですね。

そろそろ寝ましょう。
就寝。

秋田に寄港

4:33
おはようございます。

舞鶴から6時間3分。
秋田県/秋田港外を航行中です。

寄港地の秋田港中島埠頭に着岸しました。
1時間ほど停泊しますが、一時下船はできません。

左は、秋田ポートタワー/セリオン
全高143m/6,272枚のガラスタワーで、高さ100mの展望室は無料で見学できます。

あっ!
あれは‥

お日さまがあがってきましたよ。
秋田の日の出です。

おぉー
今日は見事な日の出だ。

ありがたや~
ありがたや~

6:05
そろそろ秋田出航の時間です。
出航の儀(単に眺めるだけ)に参列しましょう。

ホーサーがビットから外されました。

ゴゴゴゴォー

あっ!
ラインマン(地上係員)の方々が、お見送りをしてくれていますよ。

これは応じなくては‥
さよならぁ~

秋田よ。
さらばじゃ。←(明日戻って来るけど)

秋田港外で予定していた姉妹船/らいらっくとの反航はありませんでした。
運休かな?

ゆうかりは、男鹿半島に沿って航行中。

秋田県/男鹿半島北西端、入道崎が見えて来ました。
この岬の沖で進路が北西から北東に変わります。

朝食も、東京の品川駅近くの京急ストアで買っておきましたよ。

■カレーヌードル‥98円
■深谷ねぎ味噌おにぎり‥106円
■鶏飯おにぎり‥106円

津軽海峡 竜飛岬沖を航行

冬は荒々しい日本海ですが‥
今日の海況は穏やかで、快適なクルーズです。

ゆうかりは青森県/津軽半島沖を航行中。

11:30
新潟から13時間。
秋田から5時間25分。

ゆうかりは‥

この船旅のハイライト‥
津軽海峡に入りますよ。

津軽半島/龍飛崎沖を航行。

ごらんあれが竜飛岬~♪
ああぁ~♪津軽海峡ぉぉ~♪

この歌を心の中で熱唱。

ズームしてみましょう。

昭和7年7月1日に初点灯した龍飛崎灯台が見えます。
海上交通の要衝である津軽海峡の西側玄関口に位置し、対岸の北海道.白神岬灯台と共に重要な灯台です。

左舷からは、北海道/松前半島を一望。

青函トンネル上を通過。

この海底下100mに青函トンネル(全長53.85km)があり、本州と北海道をつないでいます。

[拡大]

津軽海峡は、東西約130km・最大水深約450mの海峡です。
左は青森県(竜飛崎)・右は北海道(白神岬)で、この間の距離は約19.5kmほどあります。

津軽海峡 函館・大間崎沖を航行

あっ!
左舷に見えるあの山は‥

函館山ですぞ。
鉄道連絡船だった青函連絡船は廃止されましたが、津軽海峡フェリー青函フェリーの民間フェリー2社が青函航路を運航しています。

ゆうかりは、航海速力.約22ノット/約40km/hで津軽海峡を突き進んでいます。

ゆうかりは本州最北端/大間崎沖に差し掛かりました。

12:55
右舷から下北半島を眺めてみると‥
遠目に小さく大間崎が見えまして‥

ズームしてみると‥
大間崎の600m沖、弁天島にある大間埼灯台が見えましたよ。

左舷の眺め‥
北海道/亀田半島ほぼ東端部の恵山岬が近づいて来ました。

船内予約注文のお弁当

[拡大] 出典・新日本海フェリー株式会社

さて、新日本海フェリーではお弁当の予約注文を承っておりまして‥

昼食のお弁当を予約しました。
北海道クーポンが使えましたよ。

お腹すきましたね。
予約しておいたお弁当を頂きまーす。

■幕の内弁当‥1,000円
■サッポロクラシック‥290円

メニューはアジフライだったけど、唐揚げに変更。
以前よりおかずの品数が減ったけど、お値段据え置きで頑張っていました。

■幕の内弁当‥1,000円
・焼き鮭
・たまご焼き
・鶏のからあげ
・シュウマイ
・生野菜
・めかぶ
・漬物
・ライス

北海道のビールと言ったらコレコレ‥
サッポロクラシックですぞ。

北海道に向かって、カンパーイ!

恵山岬沖 津軽海峡から大平洋へ

13:40
恵山岬沖を航行。
ゆうかりは、太平洋に入りますよ。

国際水路機関(IHO)の作成図によると、北海道/恵山岬と青森県/尻屋崎を結んだ線を境に西側が日本海(津軽海峡)・東側を太平洋としているそうです。

恵山をズーム!

亀田半島東南端に位置する恵山(標高618m)は、外輪山溶岩と円頂丘溶岩から二重式の活火山です。
山名はアイヌ語で岬/エサ・ニ に由来しているとか。

へぇー

苫小牧東港 着岸の儀(単に眺めるだけ)

16:25
新潟から17時間55分。
ビール飲んで爆睡してたら、ゆうかりは苫小牧東港に入港していました。

着岸地点となる、苫小牧東港周文埠頭が見えて来ましたよ。

着岸体制に入りました。
ゆっくりと前進で、巨大な船体を岸壁に近づけていきます。

あぁ~
楽しい船旅が終わってしまう‥

いや、今回は再乗船して秋田へ向かうので、まだ終わらないよ。

あと少し‥
巧みな操船で、最終の着岸態勢に入りました。

ホーサーがビットにつながれ‥

16:37
着岸完了。
パチパチパチ‥

この後もこの船でクルーズが続くので、このまま乗っていたいところですが、苫小牧では船内清掃等があるので船内にとどまることは許されず、強制的に下船となります。

おやっ?
ボーディングブリッジがない!

ボーディングブリッジは改修中とのことでした。
徒歩乗船者は業務車で下船とのことです。

業務車でスタンランプから下船。
いつも徒歩乗船の筆者にとっては、なんだか新鮮だ。

新潟から18時間‥
北海道.苫小牧に着きましたが、クルーズはまだまだ続きますよ。

次回は、☝ゆうかりの船内編です。
ご覧頂けましたら幸いです。

定期フェリーでのクルーズ‥
クルーズ船のような豪華さはありませんが、酒飲んで、風呂入って、昼寝して、ぐうたらする非日常が味わえ、18時間はあっという間でした。

ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。