【船旅】青森-室蘭航路《祝》復活！津軽海峡フェリー/ブルーマーメイド (航海編)

■0422・2023年11月19～23日.釜山→青森4泊5日-16

ご訪問下さいまして、誠にありがとうございます。
乗り物系・温泉・登山などの旅と食事系のブログ、シクタン.comと申します。

青森と室蘭を結ぶ青蘭航路が復活！
津軽海峡フェリー/ブルーマーメイドが就航しました。。
本記事は青森→室蘭6時間45分の船旅、航海編です。

※記事中の価格等は、2023年11月現在のものです。

▼目次

1 青森-室蘭航路《祝》復活！
2 青森駅から青森港へバスor徒歩アクセス
- 2.1 青森駅から港周辺への路線バス時刻表
- 2.2 青森駅西口→青森津軽海峡FT 徒歩ルート
3 津軽海峡フェリー
- 3.1 津軽海峡フェリーのライバル！青函フェリー
4 カジュアルクルーズフェリーブルーマーメイド
- 4.1 スタンダード船室
5 ブルーマーメイド/船内編
6 青森→室蘭 205km/6時間45分の船旅
7 新造船/ブルーグレイス《祝》2025年8月8日就航予定
8 関連リンク集

青森-室蘭航路《祝》復活！

今更で恐縮なんですが、2023年10月に青森-室蘭を結ぶ青蘭航路が復活！
実はこの航路、1893年(明治26年2月)に日本郵船が青森-函館-室蘭を運航開始し、1906年(明治39年)に青森-室蘭となりました。

その後、幾度かの航路休止と運航会社が変わり、津軽海峡フェリーの前身となる東日本フェリーが2008年(平成26年)11月30日を持って撤退。
青蘭航路は長い歴史に幕を閉じたのですが、津軽海峡フェリーによって復活する事になったのです。

青森駅から青森港へバスor徒歩アクセス

そんな訳で復活した青蘭航路に乗ろうと、青森県青森市/青森駅東口にやって来ました。
駅舎と駅ビルが新しくなりましたね。

これから、青森津軽海峡フェリーターミナルへ向かいます。

青森駅から港周辺への路線バス時刻表

	乗車バス停	下車バス停
あおもりシャトルdeルートバス.ねぶたん号	駅西口 (青森駅)	津軽海峡フェリー青森FT ※本数少ないです。
青森市営バス沖舘/新田線 W53/W54系統	青森駅(東口) ※駅西口は通りません。	新田 ※下車後、900m/徒歩13分。
青森市営バス沖舘/新田線 W53/54系統	駅西口 (青森駅)	新田 ※下車後、900m/徒歩13分。

青森駅から青森津軽海峡フェリーターミナルへのバスは、☝コチラ。

さて、筆者は東西自由通路を通って西口に出ました。

西口バスロータリーの駅西口バス停からは、青森市営バス/W53・W54系統の路線バスに乗って新田バス停で下車し、徒歩13分ほどで青森港フェリーターミナルへ行けます。
東口からもバスがあるのですが、駅西口の方が本数が多いです。

青森駅西口→青森津軽海峡FT 徒歩ルート

ちなみに駅西口から歩くと2.7km、35分ほどです。
時間があるので、のんびり歩いて行くことにしましょう。

青森港湾地区の広い道をテクテク‥
左はスーパーマーケット、ユニバース沖舘店(9:00～23:00)。
フェリー船内にはレストランがないので、ここで食料を仕入れるのも手ですね。。

=あおもり北のまほろば歴史館=
青森市を中心とした郷土の歴史や民俗を総合的に紹介する展示施設です。
青森市内や陸奥湾を一望できる展望台もあります。

おっ！
これから乗る、津軽海峡フェリー/ブルーマーメイドが見えて来ましたよ。

AOMORI PORT
青森港。

青函航路に就航する津軽海峡フェリー/ブルールミナスが1号バースに着岸中。

津軽海峡フェリー

青森津軽海峡フェリーターミナルに着きました。

青森津軽海峡フェリーターミナルの場所は、☝コチラ。

乗船手続き完了。
公式サイトから予約したので、10%割引になりました。

￥青森→室蘭(スタンダード)‥4,590円。

津軽海峡フェリー

=待合室=
24時間オープン。
ベンチが平べったいタイプなので、FTBしやすそうなのですが‥

FTBとは？
俗に言う駅寝・野宿を意味する、STB=StaTion Bivouac/ステーション・ビバークから来た言葉で、FTBはFerryTerminal Bivouac・フェリーターミナル・ビバークと言います。

はい、寝泊り禁止となりました。

さて、室蘭行はターミナルから400mほど離れた4号バースから出航するので‥

ターミナル8:30発の無料送迎バスで、4号バースへ行く事ができます。

津軽海峡フェリーのライバル！青函フェリー

歩いて４号バースへ向かっていると‥
ゴゴゴゴォー

おっ！
青函フェリー5便/あさかぜ21が函館に向けて出航しましたよ。

青函フェリー/あさかぜ21の記事は、☝コチラ。
ご覧頂けましたら幸いです。

青森港内で青函フェリー5便/あさかぜ21(右)と、4便/はやぶさ(左)が反航。

函館を早朝4:30に出航した青函フェリー/はやぶさ。
4時間の航海を経て、間もなく青森に到着します。

青函フェリー/はやぶさの記事は、☝コチラ。
ご覧頂けましたら幸いです。

カジュアルクルーズフェリーブルーマーメイド

=津軽海峡フェリー/ブルーマーメイド=
1990年から24年間青函航路で活躍したびるご(2代目)の後継及びカジュアルクルーズフェリー第2船として、2014年(令和2年)6月9日、青函航路に就航。
青蘭航路開業に伴い転配され、1隻で青蘭航路を担っています。

⛴️津軽海峡フェリー:ブルーマーメイド.室蘭行
青森.9:00→室蘭.15:45

※2024年3月ダイヤ改正で、青森.10:40→室蘭.17:25に変更されました。

では、乗船しましょう。
4号バースは車と同じ、バウランプから乗船します。

スタンダード船室

個室のキーを受け取る上級船客を横目に最下級船室へ。

筆者が利用するスタンダードクラスは自由席で、船室の指定もありません。
104号室に入りましょう。

=スタンダード船室=
これぞ船旅の基本。
相部屋雑魚寝の和室です。

スタンダード室の隅には更衣スペースがあるので、着替えなどに便利。
お子様連れの方の為のファミリールーム・女性専用のレディースルームもあります。

船旅の救世主‥
G〇RO袋は船室にスタンバイ。

=救命胴衣着用方法=
これは重要です。
よく見ておきましょう。

ブルーマーメイド/船内編

=デッキプラン=
ブルーマーメイドの船客区画は、下層階(4デッキ)・上層階(5デッキ)の2層です。
船内編は別記事にまとめました。

津軽海峡フェリー/ブルーマーメイド(船内編)は、☝コチラ。
ご覧頂けましたら幸いです。

青森→室蘭 205km/6時間45分の船旅

青森出航の儀(単に眺めるだけ)

そろそろ出航時刻です。
出航の儀(単に眺めるだけ)に参列しましょう。

8:55
ホーサーがビットから外されました。

※ホーサー‥係留用ロープ
※ビット‥係留用鉄杭

ブルーマーメイド出航！
ゴゴゴゴォー

後進で離岸成功！
パチパチパチ‥

港内で右旋回します。

津軽海峡フェリーvs青函フェリー

青函航路を担う津軽海峡フェリーと青函フェリー。
青函連絡船は廃止されましたが、二社の民間フェリーが青函航路を守っています。

津軽海峡フェリーのライバル！
青函航路を運航する青函フェリー/はやぶさ(2,949t)。

青函フェリーは、2000年10月の海上運送法の改正により、自動車航送貨物定期航路事業を一般旅客定期航路事業に事業変更した共栄運輸と北日本海運が共同運航。
2022年3月24日に両社が合併し、青函フェリー(株)となりました。

こちらは、津軽海峡フェリー/ブルールミナス(8,828t)。

1972年2月、東日本フェリーグループ/道南自動車フェリーとして創立した津軽海峡フェリー。
創業時は東日本フェリーの内航貨物船事業の代替として貨物フェリー事業を運営していました。

海上運送法の改正により一般旅客定期航路の許可を得て、2000年10月より旅客航路事業を開始。
道南自動車フェリーは東日本フェリーと共に青函航路を運航します。

2008年11月、事業不振の東日本フェリーから函館 – 青森・函館 – 大間航路の運航を引き継ぐことが決定。
イルカのロゴマークは、東日本フェリー時代のものをそのまま引き継ぎ、2009年11月、社名を「津軽海峡フェリー」に変更し、現在に至っております。

津軽海峡フェリー/ブルールミナス乗船記　(4ﾄﾗﾍﾞﾙ旅行記)

青森港→平館海峡・津軽海峡フェリー/ブルードルフィンと反航

旋回完了。
青森湾を北上します。

いざ、前進！

青森よ。
さらばじゃ。

青森→室蘭 205km/6時間45分の船旅が始まりました。

9:50
青森出航から50分。
蟹田沖、陸奥湾の海域を北上中。

右舷前方に下北半島が近づいてきました。

左舷は津軽半島。

あっ！
同じ形をした船がこっちに向かって来ますよ。

ズームしてみましょう。
函館を6:25に出航した津軽海峡フェリー8便/ブルードルフィン.青森行ですね。

10:18
おぉー
キタキタ、来ましたよ～

汽笛はならさず反航します。

ブルードルフィンは青森11:20着。

ご安航をお祈り申しあげます。
さよなら～

平館海峡・青函フェリー/はやぶさⅡと反航

10:13
ブルーマーメイドは、平館海峡に入りました。

平舘海峡は下北半島と津軽半島に挟まれ、最狭部の幅は約11kmほどしかありません。

あっ！
またまた旅客フェリーが向かって来ますよ。

ズームしてみましょう。
函館を8:10に出航した、青函フェリー6便/はやぶさⅡ.青森行ですね。

10:32
おぉー、キタキタ。
ライバル会社なので、汽笛はならさず反航します。

はやぶさⅡは青森12:10着。

ご安航をお祈り申しあげます。
さよなら～

青函フェリー/はやぶさⅡの記事は、☝コチラ。
ご覧頂けましたら幸いです。

津軽海峡・～仏ヶ浦～大間崎～恵山岬～

ブルーマーメイドは平館海峡を出ました。

10:38
さぁ、この先は津軽海峡を航行しますよ。

下北半島佐井村。
奇岩景勝で有名な仏ヶ浦沖に差し掛かりました。

天気が良いと仏ヶ浦の奇岩奇勝が見えるのですが、今日は雲に隠れちゃていますね。
こりゃ残念！

11:41
青森から2時間40分。
津軽海峡の核心部に入ったブルーマーメイドは‥

おっ！
本州最北端/大間崎沖を通過しますよ。

右舷から下北半島を眺めてみると‥
遠目に小さく大間崎が見え‥

左舷には北海道側、函館山が遠望。

11:51
本州最北端/大間崎沖を通過します。

赤枠をズームすると‥
大間崎の600m沖、弁天島にある大間埼灯台が見えました。

ブルーマーメイドは、航海速力20ノット・約36km/hほどで津軽海峡を航行中。

北海道の大地が目前に迫ってきました。
この日は海況が良く、快適なクルーズです。

左舷の眺め‥
北海道/亀田半島ほぼ東端部の恵山岬の海域にさしかかりました。

恵山をズーム！

亀田半島東南端に位置する恵山(標高618m)は、外輪山溶岩と円頂丘溶岩から二重式の活火山です。
山名はアイヌ語で岬/エサ・ニに由来しているとか。

へぇー

素晴らしい眺めだ。
パノラマモードでカシャ。

太平洋・～恵山岬～絵鞆岬～

13:03
恵山岬沖を航行。
進路が北東から北北西に変わりました。

津軽海峡から太平洋に入ります。

国際水路機関(IHO)の作成図によると、北海道/恵山岬と青森県/尻屋崎を結んだ線を境に西側が日本海(津軽海峡)・東側を太平洋としているそうです。

右の赤枠は‥

恵山岬灯台です。

この周辺の海域は、昔から荒れやすい難所であり、二つの海流がぶつかり合い、濃霧が発生することから、1890年(明治23年)に初代の灯台が建造されました。

14:57
青森から5時間27分。
室蘭が近づいてきました。

室蘭港を抱くように伸びた小半島(陸繋砂洲)、絵鞆半島(エトモ半島)に沿って航行中。
右端の突端部は‥

絵鞆半島最南端、地球岬です。
1920年(大正9年)に初点灯した地球岬灯台は、日本の灯台50選・土木学会選奨土木遺産に選定されています。

絵鞆半島最西端、絵鞆岬(エモト岬)沖を通過。
ブルーマーメイドは白鳥湾に入ります。

白鳥大橋

さぁ、このクルーズのフィナーレ。
白鳥大橋をくぐりますよ。

=白鳥大橋=
室蘭港に架かる東日本最大の吊り橋(全長1,380ｍ)です。
構想から約40年後の1998年に完成しました。

おぉー！
こりゃ圧巻！

宮古/八戸-室蘭航路を運航したシルバーフェリー(川崎近海汽船)は利用低迷に伴い航路休止とし、二度と船上からこのアングルで白鳥大橋を見ることはないと思っていたけど、こうして再び見ることができてヨカッタ。

白鳥大橋を通過し‥

さぁ、室蘭にやって来ましたよ。

室蘭着岸の儀(単に眺めるだけ)

室蘭周辺の山々と日本製鉄北日本製鉄所。

室蘭港は1872年(明治5年)の供用開始以来、石炭積出・製鉄・石油精製などを中心とした臨海工業港及び後背地の流通拠点港として発展を支えてきました。

①稀布岳
②鷲別岳
③カムイヌプリ
④日本製鉄㈱北日本製鉄所室蘭地区棒鋼工場

あっ！
右舷に見えるあの山は‥

ズームしてみましょう。
惠本半島最高峰の測量山(標高199.5m)です。
山頂からは、白鳥大橋と室蘭港周辺が一望でき、夜は室蘭の夜景が堪能できる名所です。

測量山の記事は、☝コチラ。
ご覧頂けましたら幸いです。

天然の良港として、かつては大洗・直江津・八戸・大間・大畑・青森など各地へ向かう一大ターミナルとして機能していた室蘭港。

後に人工的に建設された苫小牧港と競合することになるのですが、建設資金回収を前提とした第3セクター運営による使用料の高い室蘭港に対し、国が建設した苫小牧港は使用料が安く&札幌に近いと好条件な事から、結果は苫小牧の勝利で室蘭は敗れてしまいます。

さらに、運航していた東日本フェリーの経営難による室蘭港撤退。
平成13年6月に川崎近海汽船シルバーフェリーが室蘭-八戸/宮古航路を開設し、明るい兆しが見えたのも束の間‥
利用低迷によって、わずか2年ほどで航路休止。
負の連鎖が続く室蘭港でしたが、津軽海峡フェリーが青蘭航路を復活させたことで、室蘭港に定期フェリーが帰って来ました。

〈惜別〉川崎近海汽船/シルバークイーン乗船記 (4トラベル旅行記)