■0111・2021年11月30-12月1日 フェリーあぜりあ.1泊2日-2

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伊豆半島下田から伊豆諸島を結ぶローカル航路、神新汽船が企画するワンデークルージングを体験。
就航船.フェリーあぜりあ最上級船室1等室で、優雅な7時間のクルーズレポートをお届けします。
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コチラ☟から続いております。
【船旅】神新汽船/フェリーあぜりあワンデークルージング(前編)
▼
▼目次
神新汽船・ワンデークルージング

下田-伊豆諸島航路の神新汽船。
今日は、のんびり島巡りをするワンデークルージングを体験します。

ワンデークルージングの就航船は、フェリーあぜりあ(495t)。
本来は下田から伊豆諸島へ人と物資を運ぶ貨客フェリーなんです。
※フェリーあぜりあの詳細は、前編をご覧願います。
出航の儀 (単に眺めるだけ)

そろそろ出航時刻です。
出航の儀(単に眺めるだけ)に参列しましょう。

はい、レッコ!
業務スピーカーから船長による出航の合図が発令され、ホーサーがビットから外されました。
・レッコ‥出航の合図
・ホーサー‥係留ロープ
・ビット‥係留用鉄杭

ゴゴゴゴォー
フェリーあぜりあ出航!
船体が離岸しました。


ボオォー
出航の汽笛が港に響きます。
岸壁では、事務所の方々が見送りをしてくれています。
夕方戻って来るけど‥
さよならぁ~


下田よ。
さらばじゃ。
犬走島を眺め、下田港を出ます。

本日の航海予定です。
下田.9:30
↓
利島.11:05/11:10
↓
新島.12:10/12:25
↓
式根島.12:45/13:00
↓
神津島.13:50/14:10
↓
下田.16:30
利島先航は日.火.金曜日の航路となり、133km/7時間のクルーズ(単に乗っているだけ)です。
ちなみに月.木.土曜日は、神津島先航の逆航路。
水曜日は休航です。
下田→利島

須崎半島を左舷に眺めながら、外洋に出ました。
下田港を出ると、船が動揺することが多いのですが、今日の海況は穏やかです。

これから向かう利島が画面右に見えていますね。
下田→利島は、37km/1時間35分です。
左の大きい島は、伊豆大島です。

右舷には新島と遠くに神津島も見えています。
式根島のある辺り(赤枠)を、よ~く見ると‥

なんと、今日は蜃気楼が見えるではありませんか。
今日乗って良かった。


=にっぽん全国たのしい船旅=
イカロス出版が年1回発刊する船ヲタ誌です。
2014-2015年版は、伊豆諸島航路の要となる東海汽船が特集されていまして、記事の大半をフェリーあぜりあの事務長様が執筆なされました。
神新汽船は東海汽船グループに属しております。
この誌が出た時はフェリーあぜりあは就航しておらず、先代のあぜりあ丸の記事が掲載されています。
お書きになられた筆者(事務長)から直筆のサインを頂きました。

そして、事務長様がお画きになられた‥
①神新汽船/フェリーあぜりあ
②伊豆諸島開発/ははじま丸
③伊豆諸島開発/ゆり丸のポストカードを頂きました。
船好きや伊豆諸島マニアの方々の間で有名な、フェリーあぜりあの事務長様。
とてもフレンドリーなお方で、親しまれてきましたが、昨年定年をお迎えになり、1年雇用延長の令和3年度末(令和4年春)をもって引退し、船を降りられるそうです。
お疲れ様でした。

利島が近づいてきました。
左の三角形の美しい島です。

利島に着岸完了。
パチパチパチ‥
あっ!
東京/竹芝からのジェット船(高速船)・東海汽船/セブンアイランド大漁が入港してきましたよ。
今日は、貨客船/さるびあ丸が休航日なので、ジェット船による運航となっていました。

ゴゴゴゴォー
5分で荷役作業を終え、すぐに出航です。
利島→新島

伊豆諸島の利島。
宮塚山を頂点とする三角形の美しい島です。
▼関連記事
利島(宮塚山登山)の旅行記を4トラベルに投稿しています。

あっ!
利島を出航したセブンアイランド大漁が、後ろから追いかけて来ましたよ。
おぉー
キタキタ。
アッと言う間に追いつき‥
我々、フェリーあぜりあをぶち抜いていきました。
東京-神津島は、貨客船/さるびあ丸だと8時間10分かかりますが、ジェット船だと3時間35分で結びます。

角度を変えて見る利島‥
断崖絶壁の島である事がわかりますね。

左舷前方に新島が近づいて来ました。
次の寄港地となります。

東海汽船グループの貨物部門を担う、伊豆七島海運/第二十八福寿丸(228t)と反航します。
第二十八福寿丸は主に神津島へ週3便で運航し、貨客船/さるびあ丸に搭載できない危険物等を輸送する縁の下の力持ちです。

さよなら~
ご安航をお祈り申しあげます。

利島→新島は、16km/1時間の航海です。
新島の西側沖を航行し‥


新島/黒根港に着岸しました。
パチパチパチ‥
自動車が下船していきましたね。
フェリーあぜりあは、伊豆諸島航路就航船では初めてのフェリーで、左舷船尾に装備されたランプウェイから船内ランプを通じて、ロールオン・ロールオフ方式で車両を第二甲板に搭載することができるんです。
船首甲板のコンテナスペースから物資が降ろされていきます。
フェリーあぜりあは、デリックと呼ばれるクレーンによるリフトオン・リフトオフ方式でコンテナの搭載が可能な貨客フェリーなのです。
新島→式根島

ゴゴゴゴォー
新島を出航。
新島を出航すると、海面に大きく弧を描きます。
これがまた美しい。

右舷には、無人島の地内島が見えます。


新島→式根島の航行距離は8kmしかありません。
あっという間に、式根島が近づいてきますよ。

式根島/野伏港に着岸。
パチパチパチ‥
式根島→神津島/多幸湾

ゴゴゴゴォー
式根島/野伏港を出航したフェリーあぜりあ。
通常なら神津島の西側にある前浜港へ向かって左方向西へ進路をとるのですが、今日は右方向東へ進路をとり始めました。

東海汽船運航情報を見てみると‥
今日は島の東側にある多幸湾に入港するようです。

青点線が通常航路。
今日は、赤線航路を航行します。

神津島から引き返して来た、ジェット船/セブンアイランド大漁.東京行と反航。
ご安航をお祈り申しあげます。

新島南部を眺めながら航行中。
すると‥


ド.ドーン!
海が荒れてきました。
フェリーあぜりあには減揺装置としてフィンスタビライザー・大型ビルジキール・アンチローリングタンクを装備しているので、動揺が比較的抑えられています。
先代のあぜりあ丸は揺れまくったそうです。

今日はいい天気。
左舷沖には、三宅島と御蔵島も遠望です。

式根島が離れていきます。
平べったく見えますが、標高100mほどあり、何気にアップダウンがある島です。

最終寄港地となる神津島が近づいてきています。

式根島→神津島は17km/50分なのですが、今日は多幸湾経由となったので、通常より距離と時間がかかります。
神津島到着まで、まだ時間があるので‥


下田のイオン(マックスバリュ)のお惣菜で、クルーズランチにするザマス。
■鮭ほぐしご飯とおろしバーグ弁当‥429円
・おろしハンバーグ
・ナポリタンスパゲティ
・ミニかき揚げ
・鶏肉スライス
・温野菜
・野菜の煮物
・ひじき煮
・鮭ほぐしご飯
■マカロニサラダ‥97円
■ポテトコロッケ‥20円
■カップうどん‥62円
■キリン本搾りオレンジ‥110円
大海原に向かって、カンパーイ!

下田から4時間。
ついにやって来ました。
神津島!←(下船しないけど)

東京都神津島村に属する無人島‥
祇苗島と呼ばれるふたつの島があります。
かつて、国有地であった祇苗島は、昭和25年に村が払い下げを受け、今は村有地となっているそうです。
左は、陸の祇苗島。
海鳥の産卵地となっていて、国の天然記念物カンムリウミスズメの営巣地になっています。
右は、沖の祇苗島。
明確な巨大化を示すシマヘビの島嶼個体群が生息。
シマヘビの他、アオダイショウなどの多数のヘビ類がみられることから蛇島とも言われているそうです。

フェリーあぜりあは、神津島の東岸.多幸湾に入りました。

洋上から眺める天上山。
多幸湾発着の場合のみに見ることができる絶景です。

下田から4時間30分。
フェリーあぜりあは、最終寄港地となる神津島多幸湾の三浦漁港に入港します。


着岸地点が近づいてきました。
狭い港内で船体を回頭し‥

着岸完了。
パチパチパチ‥
頑張って走ったらしく、定刻着です。
神津島/多幸湾→下田

ゴゴゴゴォー
下田着を定刻に近づける為、10分ほど早く神津島多幸湾/三浦漁港を出航しました。
あとは、下田へ戻るだけです。


神津島にデン!と鎮座する天上山。
登山することが可能なんですよ。

多幸湾から続く半島状の砂糠山(190m)を眺め、突き出た神津島東端の砂糠崎沖を航行します。

フェリーあぜりあは、下田へ向かって北上中。

伊豆半島が近づいていました。

夕日がぼんやりと見えます。


下田沖を航行中。
今夜お世話になる、伊東園ホテルズ下田海浜ホテルが見えてきました。

下田港に入港。
着岸地点が近づいて来ました。
下田港着岸の儀 (単に眺めるだけ)


狭い港内で回頭し、着岸態勢に入りました。


フォーサーがビットにつながれました。
あぁ~
楽しいクルーズが終わってしまうよ~

着岸完了。
パチパチパチ‥
名残惜しいですが、下船しましょう。

7時間のクルーズは、アッと言う間に終わってしまいましたね。
単に船に乗っているだけでしたが、楽しいクルーズでした。
ただ船に乗っているだけの神新汽船/フェリーあぜりあワンデークルージング。 天気と海況が良く、伊豆諸島の島々を眺めながら楽しいクルーズとなりました。 今回は1等室を奮発しました。 2等室のほぼ倍の運賃でしたが、個室の1等室は快適そのものですね。 航海時間の7時間は、あっと言う間に過ぎてしまいました。 正直、もっと乗っていたかったです。
旅は、コチラに続きます。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。