■0242・2022年10月31日-11月1日.伊豆諸島クルーズ&下田温泉1泊2日-02

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伊豆諸島/青ヶ島や小笠原諸島/母島の定期航路や貨物輸送を担う伊豆諸島開発。
就航船のドック入渠時に代船運航する予備船/ゆり丸が引退し、後継として新造船/くろしお丸が就航したので、乗りにいきました。
本記事は、くろしお丸の船内レポです。
※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。

伊豆諸島開発の新造船/くろしお丸。
予備船として活躍したゆり丸の後継貨客船です。
通常は八丈島-青ヶ島航路に就航していますが、母島航路/ははじま丸・下田航路/フェリーあぜりあがドック入渠時、代船として運航されます。
くろしお丸の船内

=デッキプラン=
ゆり丸は大部屋雑魚寝の簡素な客室があるだけで、貨物船に乗せて頂いていると言う雰囲気でしたが、くろしお丸はCデッキとBデッキが旅客区画となり、広くなりました。
それでは、船内を視察してみましょう。
Cデッキ

=エントランスホール=
乗船すると、Cデッキ・エントランスホールです。
荷物棚と自販機が設置されております。

ゆり丸にはなかった清涼飲料水自販機。
缶コーヒーやお茶などが、130~150円と言ったところです。
アルコールやカップ麺などの自販機はありません。

=船内連絡用電話機=
くろしお丸に案内所はありません。
船員様にご用がある方は、こちらの電話機で操舵室の船員と連絡ができます。

=旅客運送約款=
この便は神新汽船からの委託運航なので、運送約款は神新汽船のものとなっていました。
これは重要だ。
ちゃんと読んで、理解しておかなくては‥

=記念スタンプコーナー=
立派な台紙が用意されて、無料です。
どれどれ、筆者にも1枚‥

=多目的室=
内部は和室となっております。
一般船客の利用は不可となり、下記項目に該当し船長の使用許可が必要です。
1.隔離を必要とする病人。
2.重傷者。
3.乗船中の急病人。
4.選挙投票箱等、機密を要する物品輸送。
5.ご遺体・遺骨の搬送。
6.その他、異常事態の時。
事前に申請を行われた場合、上記に照らし合わせて使用許可が与えられます。
乗船中、乗組員に上記の症状を訴え、船長が必要と認めた場合、使用許可が与えられます。

=旅客座席バリアフリー室=
通常は閉鎖されていますが、内部は2等和室と同じです。
車いすの方に利用しやすい船室となっております。

=青ヶ島の形状を図案化したマーク=
東海汽船/3代目さるびあ丸・セブンアイランド結のデザインを担当した美術家/野老朝雄氏によるKUROSHIOMARU2021マークです。

=航路案内=
通常は、八丈島-青ヶ島航路を担うくろしお丸。
ははじま丸ドック入渠時には、父島-母島航路。
神新汽船/フェリーあぜりあドック入渠時には、下田伊豆諸島航路も担います。

只今、神新汽船/フェリーあぜりあがドック入渠中なので‥
本日は、下田→神津島→式根島→新島→利島→下田の神津島先航で運航中。

=GPS現在地案内モニター=
くろしお丸の現在地などを知ることができます。

=救命胴衣着用法=
これは重要です。
よく見て、理解しておきましょう。

=非常時の心得・脱出経路図=
これも重要です。
脱出経路の確認を兼ねて、船内視察を行いましょう。

=Cデッキ右舷側通路=
女性用トイレ・多目的トイレがあります。
また、右の壁面には‥

穏やかな水平線を願って描かれた、HORIZION WISTERIA(藍色)。
美術家/野老朝雄氏画の作品です。

=多目的トイレ=
白を基調とした広いトイレです。

多目的トイレ内には、おむつ交換台も設置。

=男性用洗面室=
TOKYOアイランドブルーを纏ったタイルが貼られています。
洗面台での嘔吐はご遠慮願いますと、シールが貼られていました。

=トイレ=
男女別で白を基調とした清潔なトイレです。
ウォッシュレットも配備されました。

=G〇RO処=
お世話になりたくありませんが‥
船酔いされた方の放出物を受け止めてくれます。

船旅の救世主/G〇RO袋は船内各所に配備。
フィンスタビライザーで横揺れは抑えられ、ゆり丸よりは揺れなくなりましたが、外洋を航行するに加えて500トンクラスのくろしお丸は、海況が悪いと揺れますのでご注意を‥

=エレベーター=
CデッキとBデッキの行き来に利用できます。
航海中は使用禁止だそう。

くろしお丸のバリアフリー設備は、交通エコモ財団の助成で設置されました。

=Cデッキ左舷側通路=
男性用トイレ・荷物棚・冷蔵庫があります。
また、左の壁面には‥

穏やかな水平線を願って描かれた、HORIZION WISTERIA(白色)。
美術家/野老朝雄氏画の作品で、右舷側と配色が逆になっています。

=旅客用冷蔵庫=
生鮮品などの一時保管に便利ですね。

=2等和室=
Cデッキ後方にある、和室。
これぞ船旅の基本、雑魚寝のスペースです。

横になって移動できるのは、船ならではの醍醐味。
伊豆諸島開発では貸毛布が無料だったのですが、コロナ禍で休止でした。
角枕だけありました。

じゅうたん席(和室)での飲食は禁止。
飲食は、椅子席をご利用下さいとあります。

=冷水機=
冷たい水が無料で飲めます。
カップ麺調理に必需な、給湯器は設置されませんでした。

図面を基とした性能表を掲示。
船ヲタにはたまりませんな。

船のクリエーター.PUNIP cruises/中村辰美氏作画のくろしお丸が掲示されていました。
PUNIP cruises/中村辰美氏の船舶イラストは船体が繊細に描かれていながらも、船がとてもかわいらしいですね。
Bデッキ

次は、Bデッキに上がってみましょう。

=2等椅子席=
Bデッキ後方には、ブルーとグレーを基調にした椅子席が並んでいます。
ゆり丸にはなかった船室です。

各席には、船旅の友/G〇RO袋を配備。
足元が広くて、ゆったりしていますね。

座席はリクライニングシート。
ひじ掛けを上げれば、横になることも可能です。

左舷最後部の座席はカーテンで仕切れるようになっており、授乳スペースとして活用が可能。

椅子席にあるモニターでは、操舵室からの眺めをご覧頂けます。

Bデッキ中央部ホールにも、荷物置場が設置されました。

=喫煙室=
Bデッキ前方にあります。
おたばこはコチラでお願いします。

青ヶ島の子供たちが描いた歓迎幕。
くろしお丸は人気者です。

=充電コーナー=
携帯電話やスマホの充電ができます。
自己管理でお願いします。

Bデッキ外部デッキ。
ちょっと狭いですね。

ゆり丸では操舵室下まで行け、前方の眺めが楽しめたのですが‥
くろしお丸は立入禁止となってしまいました。
Aデッキ

まだまだありますよ。
最上階となるAデッキに上がってみましょう。

=Aデッキ屋外デッキ=
ベンチがあり、潮風にあたりながら展望をお楽しみ頂けます。

伊豆諸島開発ではおなじみの双眼鏡。
屋上デッキに置かれ、無料でご使用頂けます。

=ファンネル=
伊豆諸島開発の社章が入ったかわいいファンネルです。
くろしお丸・ワンデークルージング (航海編)
くろしお丸 伊豆諸島ワンデークルージング(航海編)は、☝コチラ。
ご覧頂けましたら幸いです。
これまでのゆり丸は、貨物船に乗せてもらっていると言う感じでしたが、くろしお丸は旅客設備が充実したので居住性が向上。 プラスしてフィンスタビライザーが装着され、ゆり丸より確実に揺れが少なくなり、快適な船旅ができるようになりました。 伊豆諸島・小笠原諸島のフリートに仲間入りしたくろしお丸。 これからの活躍に期待します。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。