■0280・2022年12月25日-12月28日..鬼怒川温泉.3泊4日-2
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シュッシュポッポ.シュッシュポッポ~
かつては日本全国で活躍していた蒸気機関車。
関東の大手私鉄/東武鉄道で観光列車として復活させ、活躍しています。
そこで、現役で活躍するSLを見にいきました。
力走するSLを見に行くだけの記事ですが、ご覧頂けたら幸いです。
※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。
※記事中の価格等は、2023年1月取材時のものです。
▼目次
東武鉄道/下今市駅
ここは、栃木県日光市(旧今市市)。
東武鉄道の下今市駅です。
下今市駅/転車台広場
=下今市駅 SL転車台広場=
東武鉄道では下今市-鬼怒川温泉でSL列車を運行。
その為、下今市駅には機関庫とSL転車台が設置され、見学用の広場が整備されています。
左の鉄柱は、東武鉄道館林駅構内の機関区に残されていた給水塔です。
蒸気機関車の遺構として、こちらに移築されたんだとか。
下今市の転車台。
JR西日本の山陰本線.長門市駅(山口県)から移設されたものです。
下今市駅転車台の詳しい解説は、☝コチラ。
SL転車時刻。
季節やSL運行本数によって時間は異なります。
あっ!
SLが出庫しましたよ。
東武鉄道SL1号機となる、C11形蒸気機関車-207号機。
昭和16年/日立製で、北海道の国鉄.静内機関区に配置された後、日高本線を中心として活躍。
濃霧対策の為、ライトの位置が真ん中でなく左右に1ヶ所ずつ計2ヶ所あるのが特徴です。
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そして、昭和49年6月30日、北海道の国鉄.瀬棚線において、SLさよなら列車運転の3ヶ月後に廃車となります。
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しばらくの間、保存されていたC11-207は、NHK連続ドラマ’すずらん’のロケが留萌本線の恵比島駅で行われたのをきっかけに、動態復活が実現し、すずらんの撮影に使われました。
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復活後は、JR北海道でSLニセコ号などとして活躍し、平成29年から東武鉄道で活躍するようになりました。
SLは令和の子供たちにも大人気!
蒸気機関車とディーゼル機関車及び客車が配置される下今市機関区。
平成29年5月に開設され、赤レンガ風の外観を有する機関庫と転車台を配置。
SL及びDL列車の運転整備も行われます。
おっ!
転車台が動いていますね。
線路の向きが変わりました。
パチパチパチ‥ (拍手)
SL資料館
転車広場と隣接するSL資料館1階休憩スペース。
線路を眺めながら休憩できます。
機関士ごっこや車掌さんごっこができるミニ列車があるよ。
おっ!
この機材は実際に使われたものですね。
鉄道むすめ 大桑じゅりちゃん。
萌え~
2階の資料館。
日光・鬼怒川温泉エリアをモデルとしたジオラマを中心に、SLの車体や運転室の実物大写真、SLの仕組み解説しています。
ウォッシュレットのある清潔なトイレ。
多目的トイレもありますよ。
SL大樹
ブシュー
吐き出されるスチームに力強さを感じますな。
=東武鉄道/SL大樹=
‘鉄道産業文化遺産の保存と活用’、日光・鬼怒川エリアを中心とした’新たな地域の観光活力創出’を目指し’SL復活運転プロジェクト’を推進。
SL大樹は地域や関係事業者の協力を得て、平成29年(2017年)8月10日に運行開始。
東武鉄道におけるSL運行は、佐野線において昭和41年(1966年)6月が廃止なので、約半世紀ぶりの復活となりました。
蒸気機関車に牽引される客車は、昭和40年~50年代に新製され、国鉄(JR)で特急/急行列車として活躍した14系・12系客車。
これは懐かしい!
東武鉄道下今市駅旧跨線橋
=東武鉄道下今市駅旧跨線橋=
昭和4年の下今市駅開設当初より存在する跨線橋です。
90年の歴史が漂う跨線橋。
新跨線橋に主役を譲りましたが、今も現役です。
旧跨線橋は開通当時の景観を今に伝える構造物であることから、国の登録有形文化財として平成29年(2017年)10月に指定されました。
レトロな看板も展示。
大村崑さん、お若いですね。
新高徳駅・SL大樹4号.下今市行
さて、場所が変わって列車交換の為、新高徳駅に停車中。
あっ!
SLが来たよ。
SL大樹4号.下今市行です。
東武鉄道では3台の蒸気機関車が活躍中。
SL大樹5号.鬼怒川温泉行
さて、場所は変わって‥
ここは、鬼怒川温泉駅の近くです。
あっ!
さっき、下今市駅で見たC11-207が牽引するSL大樹5号.鬼怒川温泉行が来ましたよ。
※線路敷地外の公道から撮影しております。
シュシュポッポ、シュシュポッポ
ボボォー
白銀の世界を力走するSL大樹。
すばらしい!
前の画像をトリミング。
おぉー!
これはなかなか迫力のある画像だ。
カタン.コトン‥
牽引されている客車は3両。
1両目(1号車)は、JR四国から移籍したスハフ14-1号車。
国鉄時代の昭和40年代後半から50年代に多客臨時列車用に新製された特急用14系客車です。
グオォォォー
サービス用電源装置の発電機を回すDMF15系ディーゼルエンジンの音がたまりませんねぇ~
カタン.コトン‥
2両目(2号車)は、JR四国から移籍したオハテ12-2号車。
国鉄時代に大阪万博輸送を念頭に臨時/団体列車用に新製された急行用12系客車です。
東武鉄道では部品取り用として導入されたのですが、壁や窓をぶち抜いて魔改造された展望スペースが設けられ、SL/DL大樹.展望車として営業運転に加わりました。
カタン.コトン‥
3両目(3号車)は、JR四国から移籍したオハフ15-1号車。
昭和後半世代の筆者には懐かしくてタマラナイ。
ちなみにオハフとは?
・オ→重量32.5t~37.5tの大型車。
・ハ→普通車。
・フ→車掌室・手ブレーキ・車掌弁を有する客車。
☝上記を意味しているそうです。
へぇー
カタン.コトン.タッタ‥
14系の最後部。
かつてのブルートレインを彷彿させる。
すばらしい!
東武鉄道でなく‥
なんだか、東北本線の線路脇にいるみたい。
撮影についてのお願いです。
迷惑撮り鉄を見かけたら今市警察署へ通報しよう。
鬼怒川温泉/ホテル万葉亭
鬼怒川温泉/ホテル万葉亭。
こちらに宿泊しました。
SL大樹1号.鬼怒川温泉行
さて、翌日。
鬼怒川温泉駅近くの線路沿いです。
あっ!
SLが来ましたよ。
ボォボォボォ‥
来ました、来ました、来ましたよ~。
煙を吹いて力走するSL大樹1号.鬼怒川温泉行。
おぉー!
これは、鉄道好きにはタマラナイ光景だ。
青色20号をベースとして、クリーム色10号の帯を巻いた車体塗装。
JRのブルートレインはこの塗装がメインでした。
元々はブルートレイン色の14系ですが、各地で蒸気機関車が現役だった時代はぶどう色2号(茶色)の旧型客車が主流だったので、一部の車両は当時の塗装に変更されました。
旧客と言うより、マルーン色の阪急電車に見えるのは筆者だけか‥
雪に浮かぶ線路上を走るSL大樹。
列車通過後に踏切からカシャ。
鬼怒川温泉/転車台広場
鬼怒川駅前のSL転車台広場にやって来ました。
この転車台は、JR西日本の三次線.三次駅(広島県)から移設されたものなんだとか。
ボオォォォー
ひと仕事終えたSLが転車台への引き込み線に入線してきました。
東武鉄道で3号機となる、C11形蒸気機関車123号機。
1969年に廃止された滋賀県の江若鉄道で運用されていたC111機なんだとか。
後に日本鉄道保存協会が北海道江別市で静態保存していたものを東武博物館が譲り受け、2019年から動態保存を目的に復元を進め、東武鉄道が2020年に創立123周年を迎えたことからC11-123号機と番号を変更して復活しました。
念入りに手入れされたロッドと車輪部。
ピカピカですね。
SLが転車台に載ると‥
転車台が動き始めました。
左回りでゆっくりと転回していきます。
みんな一斉にカメラでカシャカシャ。
蒸気機関車の後ろに連結されている黒い車両は、JR貨物で貨物列車の車掌車として活躍したヨ8634緩急車。
ATS(自動列車停止装置)を搭載して、SLの安全運行を支えています。
ガチャン!
方向転換完了。
パチパチパチ~ (拍手)
転車台周囲はギャラリー多数。
カシャカシャカシャ‥
筆者も一緒になってシャッターを押す指が止まらない。
C11形蒸気機関車123号機は、次の仕事に向けて本線へ戻っていきました。
頑張れよ~
ややっ!
SLを模したバスが来ましたよ。
鬼怒川温泉は、SLムードで盛りあがっていますね。
野岩鉄道/6050型電車
あっ!
あの電車は‥
野岩鉄道/6050型だ。
かつては、浅草-東武日光/鬼怒川温泉/会津田島で運転された快速列車で運用されたクロスシートの電車です。
老朽化に伴い、東武鉄道・会津鉄道籍の6050型は引退。
定期運用されるのは野岩鉄道籍の6050型だけとなり、朝・夕のみ鬼怒川温泉-会津高原尾瀬口で運用されています。
SL大樹2号.下今市行
さて、またまた鬼怒川温泉駅近くの線路沿いにやって来ました。
そろそろ、先ほど見たSLが来ますよ。
キター!
SL大樹2号.下今市行です。
下今市向けは下り勾配なので、煙の量が少ないですね。
ピカピカに復元されたC11形123号機‥
復活にあたっては色々とご苦労があったようで、今、こうして営業運転を行っているのは多くの関係者の方々の賜物です。
今後もSLの走りを後世に伝えてほしいですね。
カタン.コトン‥
1両目(3号車)はJR四国から移籍したスハフ14-5号車。
14系のドアは折戸式ドアが標準なんですが、2両目(青い客車)は北海道仕様の為、風雪対策として引戸ドアが採用されています。←(またまたマニアックなところを‥)
2両目(2号車)は、JR北海道から移籍したオハ14-505号車。
国鉄時代に新製した14系客車に、JR北海道が廃車となった特急グリーン車の座席を取り付けて改造したドリームカーです。
昭和63年から夜行列車の急行まりも(札幌-釧路)・急行はまなす(青森-札幌)の普通車指定席として、北海道新幹線開業前日の平成28年3月まで活躍しました。
3両目(1号車)は、JR北海道から移籍したスハフ14-501号車。
この日は平日だったので、乗客は少な目でした。
運行本数は少なくなりますが、乗るなら平日がオススメです。
東武鉄道を走るJR東日本253系電車
オマケの1枚。
東武鉄道を力走するJR東日本253系特急形電車。
都心と鬼怒川温泉をダイレクトに結ぶ特急.きぬがわ(新宿-鬼怒川温泉)で、元は成田エクスプレスとして活躍し、リニューアルされた253系200番代が活躍しています。
かつては、鉄道の主動力として全国で活躍した蒸気機関車。
令和の時代になっても、あの力強い走りは見るだけでも価値がありますね。
東武鉄道ではほぼ毎日、SL列車を運行しているので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。