【船旅】野母商船/太古 五島列島クルーズ(奈留→福江→博多)

■0063・2021年9月27日-10月2日 長崎5泊6日-22

ご訪問下さいまして、誠にありがとうございます。
乗り物系・温泉・登山などの旅食事系のブログ、シクタン.comと申します。

フェリーで五島列島奈留島から博多へ戻るのですが、野母商船/太古.博多行は奈留島を通過してしまうので、福江行に乗船。
ひとまず、福江へ向かい、帰路は最上級船室スイートルームを利用し優雅なクルーズを堪能します。

ここは、長崎県五島列島奈留島の奈留ターミナルです。

野母商船/太古(奈留→福江→博多)に乗船

野母商船/太古で博多へ向かいます。
往路便は夜行でしたが、復路便は昼行となるので、フェリーで五島列島のクルーズを満喫する予定を組みました。

野母商船

奈留→福江→博多・運航スケジュールです。

奈留島/奈留.7:35

福江島/福江.8:15

福江島/福江.10:10

奈留島/奈留.–通過–

中通島/青方.11:50-12:10

小値賀島/小値賀.13:10-13:20

宇久島/宇久.13:45-13:55

博多.17:50

博多に向かうののですが、博多行の太古は奈留を通過してしまうので、福江行下り便に乗ります。
そして、折り返しとなる博多行上り便で博多へ向かうことになります。

太古が来ました。

豪華クルーズ船を小さくしたようなフェリーですね。
これから、奈留島→福江島→博多、航海距離.238.6km/10時間15分のクルーズに挑みますよ。

=太古=
船種‥フェリー
総トン数‥1,598t
全長‥94m
全幅‥14.4m
航海区域‥沿海
所有/運用‥野母商船(株)
船籍‥日本.福岡
建造所‥白杵造船所
就航‥平成26年7月7日

接岸完了しました。
では、乗船しましょう。

🚢野母商船:太古.福江行
奈留.7:35→福江.8:10

=救命胴衣着用方法=
これは重要です。
よく見ておきましょう。

7:35
ゴゴゴゴォー
太古は定刻に出航し‥

奈留島→福江島、約17.7km/40分の船旅が始まりました。

あぁ、島が離れていくよ。

奈留島よ。
さらばじゃ。

奈留島を離れると、右舷に久賀島を眺め航行します。

左舷側を眺めると左手前に末津島、沖にツブラ島と椛島が見えます。
今日はとても良い天気で、穏やかな海況です。

さて、奈留からの乗船で個室利用の場合、清掃の都合上、個室は福江からとなり、奈留→福江はスタンダード(2等)となります。

てな訳で、2F操舵室下右舷にあるラウンジで過ごすことにしました。

2F操舵室下右舷にある展望ラウンジからは、前方の眺めを楽しむことができます。
右の島は多々良島。

そして‥

ズームすると、福江の街が見えてきました。

福江-中通島-長崎航路に就航する、九州商船/万葉(1,553t)と反航。

続いて、福江-奈留-若松航路に就航する、五島旅客船/OCEAN(431t)と反航します。

8:11
奈留島から36分。
接岸地点が見えて来ました。
福江港に入港し‥

狭い港内で回頭。
接岸態勢に入りました。

8:19
接岸完了。
パチパチパチ‥

さて、本来ならこのまま乗っていなくてはならないのですが‥
福江で買い出しをしないと、本日のクルーズランチは船内自販機のカップ麺だけとなってしまいます。
そこで‥

チーフパーサー様に一時下船を許可して頂きました。
再乗船は、10:00からです。

福江一時下船の記事は☟コチラ。
【外食】福江港の老舗ラーメン店/宝来軒と周辺散策

福江港ターミナルに戻って来ました。
再乗船しましょう。

野母商船/太古 最上級船室スイートルーム

ジャ.ジャ.ジャーン!
今日はクルーズなので奮発して、太古最上級船室/スイートなのだ。

筆者は奈留から乗船しておりますが、清掃の都合上、個室は福江から利用となります。

画像は、夜行便となる博多→福江の個室料金です。
そして、スイート・ファミリー・ツインの個室料金は、昼行便となる福江→博多だと上り便割引で半額!になるんです。

スイートは福江行夜行便だと料金17,600円なんですが、博多行昼行便だと8,800円になります。

最上級船室が半額と聞いた筆者。

これは乗らなきゃ勿体ない!‥
~と、奮発しちゃいましたよ。

奈留→博多の運賃4,930円+スイート料金8,800円=17.370円の支払いでした。
ちなみに、個室料金はルームチャージなので、1人でも4人でも同料金なんです。

では、太古.最上級船室スイートを見てみましょう。

スイートは、1室しかない船室でして‥
豪華クルーズ船に引けをとらない、ツインルームです。
このベッドは、シモンズ製なんですよ。

一流高級ホテルのスイートルームみたい。←(泊まったことないけど)

離島航路の船中とは思えない豪華な船室ですね。
野母商船の意気込みが感じられます。

大型液晶テレビ。
船員様と連絡がとれる電話機。
寝台灯・照明スイッチ・コンセントが枕元にあります。

小さいですが、小上がりにあるリビングスペース。
空気清浄機も設置。

このお部屋は4名定員となっており、2名はベッド。
+2名は小上がりにマットを敷いて寝ることができます。
その為、マット・毛布・枕・シーツ・バスタオル・タオル・ガウンが用意されています。

デスクと高級感ある椅子。

=冷蔵庫=
冷蔵庫の中にはミネラルウォーター。
これは無料です。

=クローゼット=
バスロープ・バスタオル・タオル・ティッシュボックス・ブラシ・靴べら・消臭剤・ファブリーズがクローゼット内にありました

スリッパは4足用意。

船旅の救世主‥
G○RO袋は、アルミの洗面器にセットされています。

こちらのドアの奥には‥

シャワールームと、便器の蓋が自動で開くウォッシュレットトイレがあり‥

洗面室もあります。

アメニティは、シャンプー・リンス・ボディーソープ・歯ブラシ・くし・髭剃りです。

スイート室の位置はコチラ。
前方左舷操舵室下にありまして‥

専用デッキがあります。

最上級スイート船客の特権。
前方の展望を誰にも邪魔されず、眺めることができます。

野母商船/太古 五島列島クルーズ① (福江→青方)

10:10
ゴゴゴゴォー

定刻に出航。
船体が離岸していきます。

福江→博多 220.9km/7時間40分のクルーズが始まりました。
第1寄港地.中通島/青江港へは、48.2km/1時間40分の航海です。

🚢野母商船:太古.博多行福江.10:10→博多.16:50

スイートルーム専用の冊子に、航路案内図がありました。

福江を出航すると‥
世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産のひとつとなった久賀島と奈留島沖を航行します。

冊子には太古の歴史も紹介されております。
太古の船名は大正15年、野母商船創業時から受け継がれた由緒あるものです。
悠久の時を湛える海の静謐と、航海の無事への祈りをこめて名づけられました。
野母商船/太古の歴史を見てみましょう。

= 第8太古丸 (102t) =
昭和8年6月から昭和40年3月就航。
102tの小さな船ながらも、30年以上活躍しました。

= 太古丸 (200t) =
昭和40年3月~昭和54年5月就航。
この時代は貨客船が主流でした。
小さい船で揺れただろうな。

=フェリー太古 (460t) =
昭和54年5月~平成4年10月就航。
それまでの貨客船がフェリーとなり、自動車航送が容易になりました。

= 太古 (1,260t) =
平成4年10月~平成26年7月6日就航。
500tクラスから1,200tクラスへ船舶が大型化され、それまでの離島航路にはない豪華な船内設備が自慢の船舶でした。

= 太古 (1,598t) =
平成26年7月7日就航。
先代太古のデザインを継承し、更なる大型化と高速化を実現。
充実したハイクラスな設備で、五島列島の船旅が楽しめます。

10:35
昨日泊まった奈留島の沖を航行します。
博多発福江行は奈留島に寄港しますが、福江発博多行は通過となるんです。

あっ!
白い船がこっちに向かって来ますよ。

ズームしてみましょう。

福江-奈留-若松航路に就航する、五島旅客船/OCEAN(431t)ですね。
先程、福江港外で反航しましたが、若松から戻って来たようです。

クリックすると拡大します。

太古は、奈留島~中通島の海域に入ります。
本航海のハイライトとなる若松瀬戸を航行しながら若松大橋下を通過するなど、見どころ満載の海域なんです。

10:54
さぁ、太古クルーズのハイライト。
若松瀬戸に入りますよ。

若松瀬戸に入りました。
リアス式海岸の狭い海峡となっており、潮流が複雑で速く、船舶航行において難所でもあるんです。

あっ!
橋が見えてきましたよ。

太古は船速を落とし、ゆっくりと若松大橋に近づき、橋下を通過!
このアングルは、船旅ならではの醍醐味です。

五島列島の中心に位置する若松瀬戸は西海国立公園に指定されております。

若松大橋が離れていきます。
さいなら。

クリックすると拡大します。

11:12
若松瀬戸は、若松島と中通島を隔てる南北15kmの海峡です。
地図で見ると、太古が狭い海峡を北上しているのがわかりますね。

若松瀬戸の出口が見えてきました。

船首にあたる海水が虹を作っています。
これは美しい。

若松島の北部にある日島を眺めます。
若松瀬戸を出て‥

11:24
外洋に出ました。
すると‥

ド.ドーン!
ザバザバ.サバーン!

風が強くなって、時化てきましたよ。
おぉぉー、揺れる.揺れる。

11:45
福江から1時間35分。
第1寄港地である、中通島/青江港に入港します。

丘の上に見える教会をズームすると、大正5年に建造された大曽教会が見えます。
八角形ドーム型の鐘楼や、色の異なる2種類のレンガを使った壁面などに特徴があるそうです。

青根港の接岸地点が見えてきました。

あっ!
正面に停泊している船は‥

ズームしてみましょう。

佐世保-中通島(有川)航路に就航していた、五島産業汽船/フェリーありかわ(498t)です。
沖縄県.運天-伊平屋航路に就航していた伊平屋村営船/フェリーいへや(平成7年建造)が売船され、(株)五島産業汽船が購入した船で、船体カラーと船内設備は伊平屋村営船時代のままになっています。

実はこの船を運航していた(株)五島産業汽船は平成30年10月2日、事前の周知なく突然運航を休止し、破産倒産しました。

解雇された元従業員らが同年10月10日、新会社として五島産業汽船(株)を設立。
新会社が設立されたものの、フェリーありかわは使用されず、青根港に係留されたままになっています。

11:51
中通島/青根港に接岸完了。
パチパチパチ‥

20分ほど停泊します。

野母商船/太古 五島列島クルーズ② (青方→小値賀)

12:15
ゴゴゴォー
定刻に青根港を出航しました。
第2寄港地.小値賀島/小値賀港へは、26.3km/50分の航海です。

大曽教会の対岸の丘の上にもズームしてみると、カトリック跡次教会が見えます。
青方小学校を半分買い受けて大正3年に建立。
現教会は昭和59年に建てられたそうです。

正面前方には、世界初の洋上石油備蓄基地である上五島国家石油備蓄基地が見えています。

ランチでございます。

五島久賀島で採れたキハダマグロとブリの新鮮なお刺身。
伝統の製法で加工した、昭和30年創業.福江/川口蒲鉾店の天ぷら。
にがりを使わず五島の海水で作られた、福江/亀山豆腐店のしおとうふ。
クルーズに相応しい五島の食材を用意しましたよ。

①五島久賀島産キハダマグロ刺身‥298円
②五島久賀島産ぶり刺身‥258円
③川口かまぼこ 天ぷら‥130円
④亀山豆腐店 しおとうふ‥124円
⑤博多麦焼酎かのか‥214円

本日のメインは‥
五島牛のローストビーフでございます。
五島でとれたお米、ヒノヒカリとお弁当にしました。

食べてみると‥
凄く柔らかくてジューシー、お口の中で蕩けますよ。

■五島ビーフ弁当‥1,200円
・五島牛のローストビーフ
・半熟たまご
・ナムル
・五島産ひのひかり米飯

■博多麦焼酎かのか‥214円
■ミネラルウォーター‥0円

12:58
中通島/青根から48分。
第2寄港地である小値賀島/小値賀港が見えてきました。

小値賀港の接岸地点が近づき、接岸態勢に入り‥

13:04
小値賀港に接岸完了。
パチパチパチ‥

野母商船/太古 五島列島クルーズ③ (小値賀→宇久)

ゴゴゴゴォー
小値賀島を出航。

さよならー。

クリックすると拡大します。

小値賀島を出航した太古は、小値賀島と野崎島に挟まれた海域を航行します。

あっ!
左舷に白い船が向かって来ましたよ。

佐世保-上五島航路に就航する、九州商船/いのり(1,387t)と反航します。
いのりは、令和元年5月12日就航の九州商船最新鋭船なんです。

13:26
右舷にに見える陸地は、長崎県北松浦郡小値賀町に属する野崎島です。
山と山の間、一番凹んでいる部分は‥

ズームしてみましょう。
海底パイプラインを通じた小値賀島への灌漑用水供給を目的として、平成13年に竣工した野崎ダムが見えます。

更にズームすると‥
ダムの堰堤上に「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の構成資産の一つとして世界遺産文化遺産に登録された、野首集落にある旧野首教会の屋根の一部が見えます。

左は小値賀島。
右は野崎島。
そして、中央奥に第3寄港地である宇久島が見えて来ました。

13:42
小値賀島/小値賀港から48分。
第3寄港地である宇久島/宇久平港に入港。
接岸態勢に入り‥

13:49
接岸完了。
パチパチパチ‥

クリックすると拡大します。

宇久島は長崎県佐世保市に属し、佐世保市中心部から約55km・五島列島の最北部に位置した島です。

野母商船/太古 五島列島クルーズ④ (宇久→博多)

ゴゴゴゴォー
宇久平港を出航しました。

クリックすると拡大します。

宇久島から岩礁でつながっている長崎鼻灯台。
その背後には、ヘタの瀬・本ノ瀬・沖ノ瀬から成る古志岐三礁が見えます。

古志岐三礁の中央に位置する古志岐島(本ノ瀬)。
長崎県佐世保市、宇久島の北東沖に位置する断崖絶壁の無人島。
明治期に建設された古志岐島灯台があり、釣り人に人気のスポットです。

クリックすると拡大します。

これで、五島列島の寄港地は全て終わりました。
あとは、目的地の博多に向けて、132.6km/3時間55分の航海となります。

太古は東シナ海を北東へ航行中。

外海なので‥
ド.ドーン!ザババーン!
時化てきて、動揺が始まりました。

クリックすると拡大します。

五島列島を離れた太古は、これから平戸島の海域に入ります。

生月島と平戸島に挟まれた海域に、太古は入りました。

あっ!
橋が見えてきましたよ。

生月島と平戸島をつなぐ全長960mのトラス橋、生月大橋です。

左は生月島。
右は平戸島です。
共に長崎県平戸市に属しています。

太古は船速を落とし、ゆっくりと生月大橋に近づき、14:51橋下を通過!
1,500トン級フェリーが通過する光景は圧巻ですね。

生月大橋を通過すると、太古は玄界灘に入ります。

16:20
太古は佐賀県北西部.東松浦半島七ツ釜沖を航行中。

沖合をズームすると‥
九州郵船・唐津東-壱岐/印通寺航路に就航する、ダイヤモンド壱岐とエメラルドからつが反航するところが見えました。

お三時にするざます。
福江の老舗用菓子店、松風軒のスイーツを頂きましょう。

■椿咲菓‥140円
椿油を使用しアーモンド風味のふんわりとしたバターたっぷりの味わいが楽しめるカップケーキです。

■渚日和‥120円
独自の製法で焼き上げたパイで特製ホワイトチョコをサンド。
柔らかなクリームと繊細なパイ生地のサクサクした食感のお菓子です。

■お~いお茶.ミニ缶

クリックすると拡大します。

太古は、玄界灘糸島半島沖を経て博多へと向かいます。
楽しいクルーズも残りわずかです。

17:12
太古は福岡県.西浦岬沖を航行。
玄海島沖を通過し、これから博多湾へと入ります。

太古は博多湾に入りました。

右に福岡ドーム。
正面をズームしてみると‥
博多-壱岐-対馬/厳原航路に就航する、九州郵船/フェリーつくしが錨泊しているのが見えます。

左舷に見えるのは、博多湾の東側を囲む志賀島の陸繋砂州.海の中道です。

おぉ!
夕日が綺麗ですね。

福江→博多 220.9km/7時間40分の楽しいクルーズが幕を閉じようとしています。
博多タワーが見えてきました。

左正面の赤い船は‥

博多-釜山の日韓国際航路に就航予定のJR九州高速船/QUEEN BEETLE(2,582t国際総トン)です。

この船、オーストラリアAUSTAL社製のウェーブピアサートリマラン(波浪貫通型三胴船)なんです。
就航30年となるジェットフォイルからの切り替えを進め、2020年7月就航予定でしたが、コロナ禍で日韓航路に就航できない状態が続いています。

博多埠頭の接岸地点が至近距離に入りましたよ。

あぁ~
楽しい船旅が終わっちゃうよ~

17:51
接岸完了。
パチパチパチ‥

17:54
では、名残惜しいですが下船しましょう。

奈留島→福江島→博多、10時間15分のクルーズは終了。
博多に戻って来ました。

ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。