■0190・2022年9月5-9日.北海道函館4泊5日-3
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本州/青森と北海道/函館を結ぶ青函航路。
青函連絡船は30年以上前に廃止されましたが、民間海運会社の津軽海峡フェリーと青函フェリーは健在で、24時間体制で運航しています。
それでは、青函フェリー/あさかぜ21に乗船してみましょう。
本記事は航海編です。
※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。
23:42
深夜の新青森駅。
最終の新幹線に乗って東京からやって来ました。
青森港フェリーターミナルへの公共交通アクセス
青函航路の深夜便で函館へ向かいます。
青森港フェリーターミナルは新青森駅から3.1kmほど‥
この時間では、公共交通機関のアクセス手段はありません。
タクシーに乗るお金もないので、41分ほど歩きましょう。
GoogleMap先生の指示だと、こんな道をテクテク歩きます。
日中帯なら青森港へは、青森駅・新青森駅から青森市内の観光スポットを一巡するねぶたん号で行くことができますよ。
🚌ねぶたん号(青森観光バス)←時刻表/運賃。
青森港フェリーターミナル(青函フェリー)
青森港フェリーターミナルに着きました。
このターミナルは、青森県フェリー埠頭公社が運営しています。
青森港フェリーターミナルの位置は、☝コチラ。
青森-函館の青函航路は、津軽海峡フェリーと青函フェリーの2社が競合しています。
今回は、青函フェリーを利用します。
昔はこのターミナルに2社の窓口がありましたが、津軽海峡フェリーは隣接地に独自の新ターミナルを建設したので、今は実質上青函フェリーのターミナルとなっています。
青函フェリーネット予約できます。
WEB予約割が適用され、繁忙期片道運賃2,600円が2,100円となりました。
青函フェリーには‥
・はやぶさ
・3号はやぶさ
・あさかぜ21
・あさかぜ5号
上記4隻が就航しています。
これから乗る2:00出航01便は、あさかぜ21です。
24時間開いている青函フェリーターミナル。待合室はターミナル2階にあります。
待合室の椅子は仕切りがあって、横になれません。
これは、FTBしにくそうですね。
FTBとは？
俗に言う駅寝・野宿を意味する、STB=StaTion Bivouac/ステーション・ビバークから来た言葉で、FTBはFerryTerminal Bivouac・フェリーターミナル・ビバークと言います。
ターミナルには、ミニねぶたを展示。
題名「火牛の計 木曾義仲」ねぶた制作者：板垣 大地氏だそうです。
トイレはウォッシュレット付き。
綺麗で清潔だ。
津軽海峡フェリーと同居していた頃は食堂/売店があったそうですが、今は自販機があるのみです。
なお、飲食物の購入はターミナル隣りの24時間営業のファミリーマートで可能です。
船内にはカップ麺と清涼飲料水の自販機しかないので、こちらで買い出ししておくと良いでしょう。
あさかぜ21/深夜3時間50分の船旅
これから乗船する、青函フェリー/あさかぜ21です。
青函フェリーは、2000年10月の海上運送法の改正により、自動車航送貨物定期航路事業を一般旅客定期航路事業に事業変更した共栄運輸と北日本海運が共同運航。
2022年3月24日に両社が合併し、青函フェリー(株)となりました。
2等船室を設けただけの簡素な設備で、安さを売りにしています。
🚢青函フェリー:あさかぜ21.函館行
青森.2:00→函館.5:50
=あさかぜ21=
船種‥フェリー
総トン数‥2,048ｔ
全長‥101.52m
全幅‥15.8m
航海区域‥沿海
所有/運用‥青函フェリー(株)
船籍‥日本.北海道函館
建造所‥ヤマニシ(第1077番船)
就航‥2009年3月31日
乗船口。
青函フェリーは、青森・函館共にボーディングブリッジはありません。
ターミナルビルから離れており、屋根がないので悪天候の場合、大変そう。
1:35
徒歩乗船が始まりました。
車と同じバウランプから乗船します。
=2等室=
今夜の城です。
船室は大部屋雑魚寝の2等のみ。
これぞ船旅の基本です。
富裕層も平民も同等で格差がありません。←(富裕層は青函フェリーに乗らないと思うのだが‥)
コンセントは数箇所。
譲りあって使いましょう。
席は早い者勝ちの自由席です。
今夜の寝床を確保。
さて、青函フェリー/あさかぜ21の船内は、別記事☟にしました。
▼
間もなく出航時間です。
神聖なる出航の儀(単に眺めるだけ)に参列しようと、遊歩甲板に出ました。
2:02
ゴゴゴゴォー
あれっ？
ホーサーがビットにつながれたままですよ。
でも、大丈夫。
・ホーサー‥係留用ロープ
・ビット‥係留用鉄杭
船体全体が離岸したところで‥
ホーサーがビットから外されました。
後進で離岸成功。
パチパチパチ‥
青森港フェリー第1バースには青函フェリーのライバル！
津軽海峡フェリー/ブルーハピネス(8,851t)が着岸中。
格安を売りにする青函フェリーに対し、津軽海峡フェリーは「カジュアルクルーズ（上質）」仕様の大型船舶で、時間的にも価格的にも魅力的な船旅を提供しております。
ブルーハピネスは、カジュアルフェリー.第3番船として、2017年3月11日に就航しました。
〈ブルーハピネスの乗船記・4トラベル〉 🚢津軽海峡フェリー/ブルーハピネス乗船記 前編 🚢津軽海峡フェリー/ブルーハピネス乗船記 後編
そして第4バースには、津軽海峡フェリー/ブルーマーメイド(8,860t)が着岸中。
カジュアルフェリー.第1番船として、2016年4月に就航しました。
あさかぜ21出航の40分後、2:40に青森を出航します。
〈ブルーマーメイドの乗船記・4トラベル〉 ⛴津軽海峡フェリー/ブルーマーメイド乗船記
青森→函館 113km/3時間50分の船旅が始まりました。
青森よ。
さらばじゃ。
消灯されました。
就寝。
4:24
青森から2時間24分。
あさかぜ21は航海速力14.4ノット(26.7km/h)で津軽海峡を北上中。
4:25
夜が明けてきましたね。
5:07
夜明けの津軽海峡を航行するあさかぜ21。
今日は海況が良く、快適なクルーズです。
右舷後方‥
青森県下北半島が離れていくのが見えます。
函館山が近づいてきました。
まるで要塞みたい。
5:30
おぉー
美しい日の出だ。
左舷の眺め。
北海道木古内町から北斗市にかけての景色を眺めます。
は～るばる来たぜ～ はこだて～♪
今日は好天。
絶好の旅日和だ。
朝日を浴びるあさかぜ21。
あっ！
あの山は‥
ズームしてみましょう。
北海道駒ヶ岳(1,131m)ですね。
函館港に入港。
青函連絡船/洞爺丸が沈没した、七重浜の方を眺めると‥
青函フェリーのライバル！
津軽海峡フェリーの函館ターミナルが見えます。
津軽海峡フェリーの前身となる東日本フェリーが青函航路で運航していた、高速カーフェリー/ナッチャンWorldが係留中。
オーストラリアのインキャット社が建造したウェーブピアサー カタマラン(波浪貫通型双胴船)。
平成20年5月、青函航路定期便として就航したのですが、採算が悪化！
同年11月に定期運用を終えてしまいました。
函館の市街地と函館山を眺めます。
あっ！
青函連絡船/摩周丸(5,363t)が見えますよ。
年間券を持っているので、今日も見学に行きます。
着岸地点となる、函館港北埠頭が近づいてきました。
青森は津軽海峡フェリーと青函フェリー同じ場所ですが、函館は両社のターミナルが離れています。
沖合で回頭して‥
後進で着岸態勢にはいりました。
あぁ～
楽しい船旅がおわっちゃうよ～
ホーサーがビットにつながれました。
6:00
着岸完了。
パチパチパチ‥
あっ！
あれは‥
ズームしてみましょう。
青森を2:40に出航した津軽海峡フェリー/ブルーマーメイド(8,860t)が函館港に入港してきました。
では、名残惜しいですが下船しましょう。
車と同じスタンランプから下船します。
青函フェリー函館ターミナルからの公共交通アクセス
=青函フェリー函館ターミナル=
東京から10時間。
新幹線とフェリーを乗り継いで函館に着きました。
青函フェリー函館ターミナルの位置は、☝コチラ。
日中帯はターミナルから北海道観光バス㈱が運行する、函館駅・湯の川温泉方面へ行く路線バスがあります。
これは、2022年9月6日の時刻表で‥
これまでターミナルに乗り入れていた路線バスは大幅に減便されております。
2022年10月1日以降、青函フェリー前.16:00発/函館駅・湯の川温泉経由上湯川町行きが1本。
上湯川町.14:45発/湯の川温泉・函館駅経由青函フェリー前行き15:28着の1本のみです。
詳細は➡北海道観光バス函館市内路線バス。
青函フェリー前からのバスは、1日1本になってしまったので、路線バスは10分ほど歩いた函館バス/北浜町バス停が最寄りバス停となり、函館駅・五稜郭・湯川温泉電停・新函館北斗駅方面などのバスが発着しております。
➡函館バス/北浜町時刻表。
北浜町バス停の位置は、☝コチラ。
最寄りの鉄道駅は、2.2km/徒歩27分ほどの五稜郭駅となります。
筆者は五稜郭駅へ歩きました。
=まとめ= 青森-函館の移動手段の値段を比較してみると‥ ①青函フェリー(2等) 大人2,100円と2,600円の2シーズン固定制。 ②津軽海峡フェリー(スタンダード) 2,660円・3,220円・3,650円の期間別運賃。 ③北海道新幹線(普通車指定席) 通常期7,520円・えきねっと50%OFFで3,750円もあり。 ④青春18きっぷ北海道新幹線オプション券 2,490円 上記を見ると、青函フェリーが一番安いですね。 青函フェリーは格安を売りにしており、乗船したあさかぜ21は大部屋雑魚寝の2等和室があるだけの簡素な船内で、競合する津軽海峡フェリーより小さな船でした。 乗った日は海況が良かったのでそんなに動揺しませんでしたが、時化の時は動揺すると思います。 青函フェリーは、安く移動したい方にオススメですね。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。
