■0308・2023年1月20日-1月24日..大分&青森.4泊5日-22

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青函航路で25年間活躍して来た青函フェリー/あさかぜ5号が、新造船/はやぶさⅡにバトンを託し引退します。
そこで惜別乗船として、青森→函館を乗船しました。
本記事は、あさかぜ5号/船内編です。
※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。
※記事中の価格等は、2023年1月時のものです。
▼目次
青函フェリー/あさかぜ5号

青函フェリー/あさかぜ5号に乗って、青森から函館へ3時間50分のクルーズ。
青函フェリーは、2000年10月の海上運送法の改正により、自動車航送貨物定期航路事業を一般旅客定期航路事業に事業変更した共栄運輸と北日本海運が共同運航を開始。
2022年3月24日に両社が合併し、青函フェリー㈱となりました。
青函フェリーは簡素な設備で、安さを売りにしている海運会社です。

画像は、北日本海運時代のあさかぜ5号。
ファンネルのデザインが今と異なります。
= あさかぜ5号 =
船種‥フェリー
総トン数‥1,958t
全長‥102m
全幅‥15.8m
航海区域‥沿海
所有/運用‥青函フェリー㈱
船籍‥日本.北海道函館
建造所‥ヤマニシ
就航‥1998年4月
あさかぜ5号の船内

あさかぜ5号の船客区画は、上甲板1層のみです。
元々、旅客を扱わないRORO船(貨物フェリー)だったのですが、旅客輸送を行うことになり、旅客施設を設ける改造を行いました。

青森から徒歩乗船の場合、車両と同じバウランプから乗船し‥

車両甲板を通り抜けて‥

狭い急な階段を上がります。
あさかぜ5号はバリアフリーではないのです。

階段をあがると、上甲板に出ました。
冷たい風が吹きつけ、寒いよ~

はい、こちらが旅客室入口です。
ロビー/喫煙室

= エントランスロビー =
旅客室入口を入ると、エントランスロビーが船客を迎えます。
RORO船(貨物フェリー)を改造して旅客設備が設けられました。
おぉー、中は暖かくて天国だ。

青函フェリーには旅客掛の乗組員はおらず、案内所はありません。
緊急時は、この電話で乗組員様に連絡できます。

ロビーにはラウンジ風のスペースがあり、お寛ぎいただけます。

= AED =
自動体外式除細動動器/Automated External Defibrllator‥略してAEDを搭載しています。

= 喫煙室 =
船内は禁煙です。
エントランスホールの一部を仕切ったスペースが喫煙室となっていました。
自販機コーナー

= 自販機コーナー =
カップ麺と清涼飲料水の自販機を設置。
あさかぜ5号には、食堂/売店がありません。

清涼飲料水の自販機は‥
・缶コーヒー各種 130円
・ペットボトル飲料各種 130-160円
・缶飲料各種 130円
マウンテンデュー/130円がありますよ。
懐かしいなぁ。

カップ麺はカップヌードル/200円を筆頭に、日清食品の商品を販売。
パントリー/給湯コーナー

= パントリー/給湯コーナー =
電子レンジ・冷水器・給湯器を設置。
無料で紙コップの用意もありました。

おっ!
これは年代物の給湯器ですね。

絵画。
目の保養ができます。

= 救命胴衣着用法 =
これは重要です。
よく見ておきましょう。

= 救命消防設備及び脱出経路図 =
これも重要です。
かなり精巧な図面ですね。

=青森タクシー直通電話=
青森下船の場合、青森タクシーの予約配車が可能です。
🚖青函フェリー利用者限定のお得なタクシー定額料金プラン。
これまで青森側だけでしたが、2022年11月5日から函館側(相互交通)も新設されました。
詳しくは➡青函フェリーdeお気軽タクシー。

貨物フェリーを改造したシンプルな船内。
左側に、洗面室・トイレ・シャワー室があります。
洗面室・トイレ・シャワー室

=洗面室=
トイレの手前にあり、男女共用です。
アルボース液体石鹸を常備。

以前はこの奥全てが男性用トイレで、女性用トイレは別に個室が1つあるだけでした。
女性用トイレを増設する策として、元の男性トイレの中央に仕切り板を入れて男女別にしたみたい。

男性用トイレ。
昔懐かしい朝顔形男性用小便器。
配管剥き出しで、いかにも船のトイレと言った感じです。

個室はウォシュレット付きにリフォームされていました。

=シャワールーム=
シャワールームは3ブースあり、男女別になっていません。
女性の利用はちょっと無理かな‥

配管むき出しの天井‥
かつては乗客を乗せない貨物フェリーだったので、内装はいたって質素です。
2等室

= 2等室 =
これぞ、船旅の基本。
大部屋雑魚寝の和室です。

船室は2等3室のみとなり、自由席(早い者勝ち)です。
富裕層も平民も平等で格差がありません。←(富裕層は青函フェリーに乗らないと思いますが‥)

ステンレス製のゴミ箱。
アメリカンチックだ。

=遊歩甲板=
潮風を浴びながら快適な船旅を満喫‥
~と言いたいですが、寒いよー。

救命浮輪。
25年間、大きな事故がなくて良かった。

1月のこの日、気温マイナス5度‥
遊歩甲板には雪が積もっていました。
立っているだけで凍え死にそう‥
あさかぜ5号乗船記 (航海編)
青函フェリー/あさかぜ5号乗船記(航海編)は、☝コチラ。
ご覧頂けたら幸いです。
元々は旅客扱いをしないRORO船(貨物フェリー)として就航したあさかぜ5号。
旅客フェリーに改造し一般旅客定期航路事業参入した船舶なので、旅客設備はいたって簡素です。
バリアフリー未対応に加えてトイレも男性トイレを仕切って男女別にするだけ、寝ると背中にエンジンの振動がモロに伝わってくるなどなど、今日のフェリーとしては十分と言えない設備でしたが、これはこれで味があって、貨物船に乗せてもらっている気分になれる船でした。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。