【船旅】2023年4月《祝》新造船就航 青函フェリー/はやぶさⅡ (青森→函館/航海編)

■0367・2023年9月6日~8日.北海道函館2泊3日-2/13

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青函航路を運航する青函フェリー㈱の就航船がリプレース。
2023年4月4日に新造船/はやぶさⅡが就航しました。
これまでの青函フェリーは簡素な旅客設備でしたが、はやぶさ(2014年就航)に続き、旅客設備を充実させ、地元函館で建造されたフェリーとしてデビュー!

就航から1年経っての配信で恐縮ですが‥
本記事は、新造船/はやぶさⅡの乗船レポートです。


※記事中の価格等は、2023年9月現在のものです。

出典・青函フェリー株式会社

青函航路を運航する青函フェリーに待望の新造船「はやぶさⅡ」が2023年4月4日に就航。

この情報を聞きつけた筆者。
青森へ向かいました。

23:42
深夜の新青森駅。
最終の新幹線に乗って、東京からやって来ました。

青森港フェリーターミナルは新青森駅から3kmほど‥
この時間では、公共交通機関のアクセス手段はありません。
タクシーに乗るお金もないので、43分ほど歩きましょう。

GoogleMap先生の指示で、深夜の青森市内をテクテク‥

大衆食堂/半田屋 (青森石江店)

= 大衆食堂/半田屋(青森石江店) =
朝6時から深夜0時まで営業中。
青函フェリーは、ターミナル・船内共に食堂がないので、ここで食べていくのもいいかも。
駐車場完備です。

半田屋/青森石江店の位置は、☝コチラ。

青森港フェリーターミナルに着きました。
このターミナルは、青森県フェリー埠頭公社が運営しています。

青森港フェリーターミナルの位置は、☝コチラ。

青森駅・新青森駅から、あおもりシャトルdeルートバス.ねぶたん号でアクセス可能。
または、青森駅西口の青森市営バス駅西口バス停からW53系統.野木和団地行・W54系統.後潟行に乗って新田下車、700m/徒歩9分ほどです。

青森-函館の青函航路は、津軽海峡フェリー青函フェリーの2社が競合しています。

青函フェリーの窓口。
昔はこのターミナルに2社の窓口がありましたが、津軽海峡フェリーは隣接地に独自の新ターミナルを建設したので、今は実質上青函フェリーのターミナルとなっています。

青函フェリーネット予約できます。
WEB予約割が適用され、繁忙期片道運賃2,700円が2,000円となりました。

青函フェリーには‥
・はやぶさ
・はやぷさⅡ
・3号はやぶさ (2024年1月引退)
・あさかぜ21
上記4隻が就航しています。

これから乗る2:00出航01便は、お目当ての「はやぶさⅡ」です。

ターミナルには、ミニねぶたを展示。
題名「火牛の計 木曾義仲」ねぶた制作者:板垣 大地氏だそうです。

飲食物の購入はターミナルに隣接したファミリーマート/フェリー埠頭前店(24時間営業)で可能です。
船内にはカップ麺と清涼飲料水の自販機しかないので、こちらで買っておくと良いでしょう。

これから乗船する、青函フェリー/はやぶさⅡ

青函フェリーは2000年10月の海上運送法の改正により、自動車航送貨物定期航路事業を一般旅客定期航路事業に事業変更した共栄運輸と北日本海運が共同運航。
2022年3月24日に両社が合併し、青函フェリー(株)となりました。

安さを売りに、簡素な船内設備だった青函フェリーですが、はやぶさ・はやぶさⅡは船内設備に力を入れています。

🚢青函フェリー:はやぶさⅡ.函館行
青森.2:00→函館.5:50

青函フェリー「はやぶさⅡ」
あさかぜ5号の後継船として、2023年4月に就航した最新鋭船です。(2023年9月現在)

= はやぶさⅡ =
総トン数‥2,990t
全長‥115.0 m
型幅‥19.00 m
船種‥フェリー
船籍‥日本/函館
航海区域‥沿海
所有/運用者‥青函フェリー㈱
建造所‥函館どっく函館製作所
就航‥2023年4月4日

引退したあさかぜ5号

= あさかぜ5号 =
1988年(平成10年)4月、北日本海運㈱のRORO船(貨物フェリー)として青函航路に就航。
新造船/はやぶさⅡの就航に伴い、青函航路で25年活躍したあさかぜ5号は、2023年3月25日青森8:10出航便をもって引退しました。

あさかぜ5号〈惜別〉乗船記は、☝コチラ。
ご覧頂けたら幸いです。

1:35
徒歩乗船が始まりました。
車と同じスタンランプから乗船します。

ドライバールーム

はやぶさには、12名定員2室のドライバー室があります。
A室はトラックドライバー様専用。
筆者はB室に入ってみました。

階段式2段ベッドのドライバー室。
ドライバー様優先ですが、B室は空いていれば一般船客も追加料金不要で利用できるんです。

おっ!
空いていますね。

てな訳で、コチラの下段を今夜の城とします。
寝具も用意されていて、これは快適そうだ。

他社の2等寝台同様、各ベッドには寝台灯とコンセントがあります。

はやぶさⅡ 船室

一般船室(2等)は和室と椅子席を用意。
先着順自由席となります。

出典・青函フェリー株式会社

船内は、2014年就航のはやぶさとほぼ同じですね。

はやぶさⅡの船内は、別記事☝にしました。
ご覧頂けましたら幸いです。

出航の儀 (単に眺めるだけ)

間もなく出航時間です。
神聖なる出航の儀(単に眺めるだけ)に参列しようと、遊歩甲板に出ました。

2:02
ゴゴゴゴォー

あれっ?
ホーサーがビットにつながれたままですよ。
でも、大丈夫。

・ホーサー‥係留用ロープ
・ビット‥係留用鉄杭

船体全体が離岸したところで‥
ホーサーがビットから外されました。

後進で離岸成功。
パチパチパチ‥

津軽海峡フェリー/ブルーハピネス

青森港フェリー第1バースには青函フェリーのライバル!
津軽海峡フェリー/ブルーハピネス(8,851t)が着岸中。

格安を売りにする青函フェリーに対し、津軽海峡フェリーは「カジュアルクルーズ(上質)」仕様の大型船舶で、時間的にも価格的にも魅力的な船旅を提供しております。

ブルーハピネスは、カジュアルフェリー.第3番船として、2017年3月11日に就航しました。

〈ブルーハピネスの乗船記・4トラベル〉
🚢津軽海峡フェリー/ブルーハピネス乗船記 前編
🚢津軽海峡フェリー/ブルーハピネス乗船記 後編
☝ご覧頂けたら幸いです。

深夜早朝の津軽海峡を航行

青森→函館 113km/3時間50分の船旅が始まりました。

青森よ。
さらばじゃ。

やることもないし、寝ましょう。
就寝。

おはようございます。
夜が明けましたね。

津軽海峡を航行するはやぶさⅡ。
少し波がありますが、動揺が少なく快適なクルーズです。

はやぶさⅡには、フィンスタビライザー(動揺軽減装置)が装備されているんですよ。

5:30
あっ!
日の出だ。

おぉー
これは美しい!

右舷前方を眺めると‥
函館山が見えて来ました。

あっ!
沖に見えるフェリーは‥

青函フェリー/はやぶさ

ズームしてみましょう。
函館を4:30に出航した青函フェリー/はやぶさ(2014年就航)ですね。

青函フェリー/はやぶさ乗船記(航海編)は、☝コチラ。
ご覧頂けましたら幸いです。

函館山

はやぶさⅡは航海速力14.4ノット(26.7km/h)で航行中。
函館山が近づいてきました。

=函館山=
北海道函館市の西端に位置する周囲約9km陸繋島で、展望台のある標高334mの最高峰/御殿山をはじめとし、薬師山・つつじ山・汐見山・八幡山・水元山・鞍掛山・地蔵山・入江山・エゾダテ山・観音山・牛の背山・千畳敷の13の山々の総称を函館山と言うんだとか。
へぇー。

青森から3時間18分。
はやぶさⅡは函館湾に入りますよ。

は~るばる来たぜ~ はこだて~♪

今日は好天。
絶好の旅日和だ。

函館山を眺めます。
山麓にある函館どっくには‥

はこだてどっく・高速船/ナッチャンWorld&青函フェリー/はやぶさⅢ

津軽海峡フェリーの前身となる東日本フェリーが青函航路で運航していた、高速カーフェリー/ナッチャンWorldが入渠中。

オーストラリアのインキャット社が建造したウェーブピアサー カタマラン(波浪貫通型双胴船)。
平成20年5月、青函航路定期便として就航したのですが、採算が悪化!
同年11月に定期運用を終えてしまいました。

あっ!
はやぶさⅡに続く、青函フェリーの新造船を建造しているのが見えるよ。

今乗っているはやぶさⅡ函館どっく函館造船所で建造されました。

はやぶさⅡに続く新造船‥
青函フェリー「はやぶさⅢ」と命名され、2024年1月20日に就航しました。

着岸の儀 (単に眺めるだけ)

着岸地点となる、函館港北埠頭が近づいてきました。
青森は津軽海峡フェリーと青函フェリーほぼ同じ場所ですが、函館は両社のターミナルが離れています。

前進で着岸態勢にはいりました。

あぁ~
楽しい船旅がおわっちゃうよ~

ホーサーがビットにつながれて‥

6:00
着岸完了。
パチパチパチ‥

青函フェリーは車両の後、徒歩船客の下船となるので、着岸してもすぐに下船できません。

あっ!
あれは‥

津軽海峡フェリー/ブルーマーメイド

ズームしてみましょう。
青森を2:40に出航した津軽海峡フェリー/ブルーマーメイドが函館港に入港してきました。

では、名残惜しいですが下船しましょう。
車両と同じバウランプから下船します。

「函館港北埠頭地区複合一貫輸送ターミナル整備事業」として、約40億円をかけて建設し、2014年3月28日に供用開始された耐震強化岸壁(190m×1バース)に着岸したはやぶさⅡ

この耐震強化岸壁の完成によって、接岸作業の時間短縮による輸送効率の向上・船舶の大型化への対応・災害時の海上緊急物資輸送の確保が実現しました。

青函フェリー/はやぶさⅡ

8:13
ゴゴゴゴォー
折り返し、青森へ向けて出航するはやぶさⅡ
撮影の為、出航の儀(単に眺めるだけ)に参列します。(笑)

後進で出航するはやぶさⅡ
ピカピカの船体が輝かしいですね。

沖合で回頭中。

あっ!
右に見える船は‥

津軽海峡フェリー/大函丸

ズームしてみましょう。
函館-大間航路に就航する津軽海峡フェリー/大函丸ですね。

下北半島北部は青森県と言えど、地元の方の通院などは150km離れた青森市へ行くよりフェリーで函館の方が近く、函館に行くという方が大勢いることから、一時は廃止が危ぶまれた大間航路でしたが、行政の負担によって大間町所有の大函丸を建造し、津軽海峡フェリーが運航する公設民営方式によって航路廃止を免れ、運航されています。

回頭を終え、青森へ向けて出航したはやぶさⅡ
青森着は12:10です。

ご安航をお祈り申しあげます。

あっ!
あれは‥

ズームしてみましょう。
青森を4:30に出航した3号はやぶさと、はやぶさⅡが沖合で反航していますぞ。

青函フェリー/3号はやぶさ

3号はやぶさをズーム!

2000年竣工、ミレニアムファルコンとして親しまれた3号はやぶさ(2,107t)。
新造船/はやぶさⅢが就航すると引退となります。

3号はやぶさ〈惜別〉乗船記は、☝コチラ。
ご覧頂けたら、幸いです。

=青函フェリー函館ターミナル=
北日本海運㈱本社を兼ねた手狭なターミナルは‥
2014年3月に新築された現ターミナルに移転しました。

函フェリー函館ターミナルの位置は、☝コチラ。

日中帯はフェリーターミナルから北海道バス㈱が運行する、函館駅・湯の川温泉方面へ行く路線バスがあります。

2023年9月の時点。
青函フェリー前からのバスは、1日1本に大減便中だったので‥

フェリーターミナルから4.2km、1時間弱歩いて五稜郭公園前電停へ歩きます。

GoogleMapだとフェリーを背にして左へ進むように案内されますが、フェリーから一直線に延びる道を進んだ方が近道です。

では、歩きましょう。

函館市のマンホールは、特産物/イカのデザイン。
他にも色々なデザインマンホールがあります。

函館 – 長万部 – ニセコ – 小樽 – 札幌 – 旭川 / 423kmを結ぶ、函館本線を渡ります。

おっ!
五稜郭タワーが近づいてきましたよ。

=丸井岩井 函館店=
明治期に北海道唯一の呉服店から始まった百貨店です。

北海道随一の百貨店グループとして、最盛期には道内7店舗を展開しましたが、経営不振から2009年に倒産。
現在は三越伊勢丹ホールディングスが、札幌と函館の2店舗を完全子会社2社に分けて運営しています。

青函フェリー函館ターミナルから/徒歩55分。
函館市電/五稜郭公園前電停に着きました。

函館市電/五稜郭公園前電停の場所は、☝コチラ。

ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。