【船旅】【船旅】2023年4月《祝》新造船就航 青函フェリー/はやぶさⅡ (船内編)

■0368・2023年9月6日~8日.北海道2泊3日-2/13

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青函航路を運航する青函フェリー㈱の就航船がリプレース。
2023年4月4日に新造船/はやぶさⅡが就航しました。
これまでの青函フェリーは簡素な旅客設備でしたが、はやぶさ(2014年就航)に続き、旅客設備を充実させ、地元函館で建造されたフェリーとしてデビュー!

就航から1年経っての配信で恐縮ですが‥
本記事は、新造船/はやぶさⅡの船内レポートです。

※記事中の価格等は、2023年9月現在のものです。

出典・青函フェリー株式会社

皆様、朗報です。
青函フェリーの新造船/はやぶさⅡが2023年4月4日に就航!
これまでの青函フェリーはRORO船(貨物フェリー)を改造した簡素な旅客設備でしたが、3,000t級に船舶の大型化と共に居住性が格段に向上し、貨物輸送と旅客輸送を両立させました。

青函フェリー「はやぶさⅡ」
あさかぜ5号の後継船として、2023年4月に就航した最新鋭船です。(2023年9月現在)

= はやぶさⅡ =
総トン数‥2,990t
全長‥115.0 m
型幅‥19.00 m
船種‥フェリー
船籍‥日本/函館
航海区域‥沿海
所有/運用者‥青函フェリー㈱
建造所‥函館どっく函館製作所
就航‥2023年4月4日

はやぶさⅡの船客区画は、1F~2Fの2層となっております。
こうして見ると、2014年就航のはやぶさと船内は変わりないみたいですね。

では、恒例の船内視察を始めましょう。

青函フェリー/はやぶさ(2014年就航) 船内記事

はやぶさ(2014年就航)の船内記事は、☝コチラ。
本記事と大差ないことがわかりますよ。

徒歩乗船の場合でも、車両乗降ランプから乗船し車両甲板を歩き‥

狭い急な階段を上がります。

急な階段が不安なお客様には、エレベーターがあるのでご安心下さい。

= 船内のご案内=
車両甲板・1Fと2Fが旅客設備です。

エントランスホール

=エントランスホール=
これまで青函フェリーの船内は簡素な船内設備でしたが、はやぶさシリーズは旅客設備にも力を入れ、明るいホールが船客を迎えます。

2層の吹き抜けは開放感がありますね。。
はやぶさⅡのインテリアモチーフは函館。
ロビー階段のガラスフィルムは五稜郭、壁は函館市木/おんこの木がデザインされています。

青函フェリーには旅客掛の乗組員はおらず、案内所はありません。
緊急時は、壁にかかっている黒い電話機で乗組員様に連絡できます。

白い電話機はタクシー直通電話です。
青森側/青森タクシー・函館側/相互交通の予約配車が可能。
青函フェリー利用者限定のお得なタクシー定額料金プラン、青函フェリーdeお気軽タクシーがありますよ。

右にある船舶用衛星公衆電話は、2024年6月30日をもって撤去されました。

= 船内モニター =
船舶の現在地がわかるようになっております。

青函フェリーFREE Wi-Fi。
一部海域によってはつながらないこともあります。

= 救命胴衣着用法 =
これは重要です。
よく見ておきましょう。

= 救命消防設備配置および脱出経路図 =
これも重要です。
避難経路を確認がてら、船内を見てまわりましょう。

= AED =
自動体外式除細動動器/Automated External Defibrllator‥略してAEDを搭載しています。

ホール階段下には、新たにベンチが設けられました。
また、窓に沿ってカウンター席と車いす置き場が設置されています。

バリアフリー椅子席

= バリアフリー椅子席 =
ゆったりとした、ベンチ状座席と大型テレビを設置。
車いす置場は各所にあります。

はやぶさⅡのバリアフリー設備は、交通エコモ財団の助成で設置。
海上交通バリアフリー助成対象施設に認定されております。

飲食カウンター席

= 飲食カウンターコーナー =
津軽海峡を眺めながら、お食事がとれるスペースです。
窓間にコンセントがあり、こちらでもPC作業ができます。

パントリー/給湯コーナー

= パントリー/給湯コーナー =
電子レンジ・給湯器・水道シンクを設置。

自販機コーナー

= 自販機コーナー =
カップ麺と清涼飲料水の自販機を設置。
はやぶさⅡには、食堂/売店がありません。

清涼飲料水の自販機は‥
・缶コーヒー各種 130円
・ペットボトル飲料各種 110~180円
・缶飲料各種 110~210円

カップ麺はカップヌードル/230円を筆頭に、日清食品の商品を販売。

= パン・菓子の自販機 =
1・2 ポテトチップス 150円
4・5・6 SLOWBAR各種 100円
7・スティックポテトのり塩 110円
8・11 カラムーチョ 110円
9・11 すっぱムーチョ 110円
10・じゃがいも心地 110円
12・素材のご馳走 110円
13・メープルキャラメルパン 130円
14・クリームパン 130円
15・いちごジャムパン 130円
16・北海道クリームデニッシュ 140円
17・北海道の豆パン 140円
18・北海道のパンショコラ 140円
      ~と、いったところですね。

1Fホールから後部への通路。
ドライバールーム・シャワールーム・喫煙室がある区画です。

ドライバールーム

= ドライバー室 =
我が国の物流を守るトラック運転手様用の客室です。
12名定員階段式2段ベッドの部屋が2室用意されており、A室はトラックドライバー様専用。
B室は空きがあれば一般旅客も利用可能となっております。

洗面室・トイレ・シャワー室

白を基調とした洗面室。
ぴかぴかですね。

個室はウォシュレット付き。
念入りな清掃で清潔です。

= 多機能トイレ =
はやぶさⅡは、バリアフリー対応船です。

= シャワー室 =
男女別シャワールームがあり、無料です。
アメニティは用意されていないので、各自でご用意願います。

喫煙室

= 喫煙室 =
船内及び甲板は禁煙です。
喫煙は指定された場所でお願い申しあげます。

1Fホールから前部への通路。
2等室・2等女性専用室・ステートルームがある区画です。

2等和室

= 2等室 A・B =
船旅の基本とも言える、大部屋雑魚寝の和室でA・B室は男女共用。
自由席なので、早いもの勝ちとなります。

= 女性専用2等室 =
女性のお客様専用の2等室です。
こちらなら相部屋でも安心ですね。

授乳・着替えのできる安心スペースもあります。

ステートルーム

= ステートルーム =
はやぶさシリーズには個室の上級船室/ステートルームが設けられています。
下級船客の筆者はステートルームに入る資格がないので、公式サイトの画像で見てみましょう。

ステートルームは、1Fと2Fに各2室ずつ設けられ‥
1Fの2室は、ベッド2台にソファがある2名定員のツインルーム。
2Fの2室は、2段ベッド+洋間の洋室と2段ベッド+座敷の和洋室が1室ずつあり、共に4名定員。

料金は共にルームチャージ1室6,500円となっており、おひとり様利用でも定員での利用でも料金は同じとお得な設定になっております。

次は、2階に上がってみましょう。

階段ホールにデザインされた青函フェリーが属する栗林商船グループの社章「丸+七」。

2000年10月の海上運送法の改正により、自動車航送貨物定期航路事業を一般旅客定期航路事業に事業変更した栗林商船グループ/共栄運輸㈱と日本通運傘下/北日本海運㈱が共同運航する青函航路の総称が青函フェリーと呼ばれておりました。
また青函フェリーと言う名は、両社の窓口業務などを担う㈲青函フェリーと言う会社名でもあり、2020年9月、栗林が北日本の全株式を取得した事から2022年3月24日(4月1日付)で両社が合併。
青函フェリー(株)となりました。

エントランスホールからのY字階段。
吹き抜けになっていて、解放感があります。

2等椅子席

2Fの後方左舷側です。
津軽海峡を眺められるテーブル席と‥

= 2等椅子席 =
足もと広々のリクライニング仕様、椅子席があります。

2等和室

= 2等室 C =
2Fの後方右舷側に2等和室が1室、男女共用のC室があります。

遊歩甲板

= 遊歩甲板 =
ベンチが用意されていて、暖かい季節は潮風を浴びながら快適な船旅を満喫できます。
冬期は冷凍庫にいるみたいで激寒ですぞ。

青函フェリーとしては8年ぶりとなる新造船/はやぶさⅡ
2014年就航のはやぶさ型フェリー2番船となる3,000t級フェリーです。
メイドイン函館のニューフェイスとして、今後の活躍が期待されますね。
2024年1月には、はやぶさ型フェリー3番船/はやぶさⅢが就航する予定です。

青函フェリー/はやぶさⅡ乗船記・航海編は、☝コチラ。
ご覧頂けましたら幸いです。

ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。