■0299・2023年1月20日-1月23日..大分&青森.4泊5日-13
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JR九州ではICカード/SUGOCAを使うと、SUGOCAエリア内の乗車は最短区間で運賃が引かれる制度がある事を知った筆者。
大分県/鶴崎から九州を横断して、博多、炭鉱で栄えた田川後藤寺、日豊本線で別府へ
ぐるっと九州半周する鉄旅を運賃480円で楽しみました。
本記事は、鶴崎→大分→鳥栖→博多の前編です。
※記事中[拡大]または◎を記している画像は、クリック・ドラッグすると拡大します。
※記事中の価格等は、2022年12月取材時のものです。
ここは大分県大分市、日豊本線/鶴崎駅です。
これから、温泉地として有名な大分県別府に向かいます。
ちなみに、鶴崎→別府の距離は20kmほどです。
夕方出航のフェリーに乗るので、フェリーのりばに近い別府大学まで行くのですか‥
鶴崎を7:22発の普通列車に乗ると、別府大学に着くのは8:03。
早く着き過ぎちゃうので‥
ジャン!
JR九州の交通系ICカード/SUGOCAの登場です。
なんと!
JR九州では、SUGOCAを使うとSUGOCAエリア内の乗車は、最短区間で運賃が引かれるのです。
てな訳で‥
鶴崎→(日豊本線)→大分→(九大本線)→久留米→(鹿児島本線)→小倉/西小倉→(日豊本線)→別府大学/367.9kmと、大回りルートを作成しても‥
ほら、SUGOCA利用だと運賃は最短距離が適用され、480円!なのです。
ちなみに乗車券購入だと7,040円となります。
注意点を申しますと‥
東京・大阪・福岡・仙台・新潟などの近郊区間に適用される大回りと同じで、途中下車(改札から出る)はダメです。
ただ、ひたすら乗っているだけなのをご理解願います。
今日は、SUGOCAを使ってこのルートで向かうことにしましょう。
特急ゆふと特急ソニックを博多で乗り継ぐことを覚えておいて下さいね。
本記事では、鶴崎→大分→鳥栖→博多までを紹介します。
では、レッツゴー!
鶴崎→大分は普通列車で移動。
🚋普通1622M.中津行
鶴崎.7:22→大分.7:34
[乗]JR九州:クモハ815-21
乙津川を渡ります。
乙津川は、大分県/宮崎県境をなす祖母・傾山の祖母山を源流とする大野川から分流する一級河川です。
鶴崎から12分。
大分県の県庁所在地、大分に到着。
おぉー!
キハ185系.特急形気動車だ。
国鉄が開発し、昭和61年から四国地区に投入された特急形気動車です。
国鉄の分割民営化を控えた昭和61年に、経営基盤の脆弱が予想されるJR四国の経営安定化を図る目的で開発され、昭和62年4月の国鉄分割民営化の時は、キハ185系全車がJR四国に引き継がれ、その後、一部の車両がJR九州に譲渡されました。
昭和62年.鉄道友の会/第27回ローレル賞受賞車両でもあります。
特急ゆふ2号(大分→博多)。
特急ゆふは、1992年7月15日まで運転していた急行由布を格上げして特別急行列車になった出世列車で、大分-久留米を九大本線・久留米-博多を鹿児島本線経由で運転しています。
シンプルなヘッドマークが健在ですね。
ジャ.ジャーン!
ゆふ号に乗ろうと、大分→鳥栖の特急券を買っておいたのだ。
大回り乗車でも、特急券を購入すれば乗車可能です。
¥B自由席特急券(大分→鳥栖) 1,800円。
この車両は、九州横断特急の塗装をベースにしたAROUND THE KYUSHU仕様。
では、乗りましょう。
🚈特急82D ゆふ2号.博多行
大分.8:20→鳥栖.10:54
[乗]JR九州:キハ185-3
4号車/普通車自由席。
リクライニングシートが並ぶ車内です。
木目調の車内が九州の列車らしい。
座席は、背面大形テーブルを設けたR-55系フリーストップ式リクライニングシート。
シートピッチは940㎜です。
ここに座りましょう。
冷房装置はAU26と言うバス用のエンジン直結式冷房機を流用したもので、吹き出し口も観光バス等に用いられたものです。。
これらの部品はバス用汎用部品を活用し、徹底した部品点数の削減を行うことによって製造コスト削減を図りました。
換気扇も観光バスと同じだ。
あぶない!Watch Out!
特急あそぼーい!のキャラクター犬’くろちゃん’がキハ185系に出張中。
ドアは、ディーゼルカーとしては珍しい折り戸のドアです。
ドアもバス用汎用部品で、コストカットを図っています。
シンプルな洗面室。
かつて特急等の優等列車に備えられていた石鹸は消滅してしまいましたね。
トイレは洋式。
元は汽車便と呼ばれた和式でしたが、洋式に改造されました。
ウォッシュレットはついておりません。
グオォォォー
ディーゼルエンジンを唸らせて、定刻に大分を発車。
日豊本線と分岐し、九大本線に入りました。
九大本線/向之原→鬼瀬。
九大本線は、大分-久留米/141.5kmを並走する国道210号線と共に九州を横断する地方交通線です。
九大本線/庄内→湯平。
250馬力のDMF13HS新潟鐵工所製直噴式エンジンを2基搭載するキハ185系。
湯布院へ向けて力強く勾配を登っていきます。
湯平に停車。
湯平温泉の温泉街が渥美清主演/男はつらいよ第30作「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」の舞台になったことから、湯平観光協会が2番ホームの待合所を「寅さん思い出の待合所」として改装し、ロケ時に使われた写真などを掲示したとして公開しています。
実際にロケ時に渥美清が使用したベンチ「縁結びのベンチ」をホームに設置しているそうです。
九大本線/湯平→南由布。
別府湾に注ぐ大分川(右の川)がだいぶ細くなってきました。
大分川は由布岳の南西麓を源流とする延長55kmの一級河川です。
九大本線/南由布→湯布院。
あっ!
由布岳が見えて来ましたよ。
湯布院のランドマーク的存在の由布岳(1,583m)。
みごとな山容をしています。
湯布院駅からは、訪日観光客が多数乗車。
豊後中村に停車。
当駅は九重町の中心駅であり、九重山・筋湯温泉・飯田高原への玄関口です。
茅葺き屋根の駅舎は古くからの歴史ある駅舎かと思いきや、2010年に落成された新駅舎なんたとか。
九大本線/引治→恵良。
鳴子川を渡ります。
川の流れの向きが変わりましたね。
列車は、大分県由布市と九重町の境界&分水嶺となる水分トンネルを越えています。
水分トンネルより西側となるこの鳴子川は有明海に注ぎます。
九大本線/恵良→豊後森。
車窓に見える山は、万年山(1,140m)です。
九州百名山のひとつで、下万年と上万年に分かれる珍しい2段のメサ(卓状台地)です。
玖珠二重メサとして、日本の地質百選に選定されました。
昭和9年築、九大本線開通と共に落成された豊後森扇形機関庫。
蒸気機関車21台を収容し、豊後森機関区が廃止される昭和46年4月まで運用されました。
機関庫及び転車台は‥
旧豊後森機関区の関連遺産として、平成21年(2009年)2月6日認定。
旧豊後森機関庫及び旧豊後森機関庫転車台として、平成24年(2012年)8月13日に国の登録有形文化財に登録されました。
かつて、九州各地にあった扇形機関庫で残っているのは、ここだけなんだそうです。
旧豊後森機関庫の位置は、☝コチラ。
豊後森に停車。
昭和4年(1929年)12月15日に開業した豊後森駅。
木製柱とホーロー製駅名版が歴史を物語っていますね。
九大本線/豊後森→北山田。
またまた特徴的な形をした山が見えてきました。
伐株山(685.5m)です。
この山は、先程の万年山で出たメサが浸食されてできたビュートと呼ばれる地形なんだそうです。
九大本線/杉河内→天ケ瀬。
築後川水系の支流、玖珠川を渡ります。
玖珠川は、九重山北麓の飯田高原を水源とする一級河川です。
九大本線/天ケ瀬→豊後中川。
玖珠川に沿ったり渡ったりしながら列車は進み、ローカル線の旅は続きます。
九大本線/天ケ瀬→豊後中川。
おっ!
沈下橋だ。
この近くに、となりのトトロ/ネコバスの苔アートがあるそうです。
となりのトトロ/ネコバスの苔アートの場所は、☝コチラ。
九大本線/天ケ瀬→豊後中川。
引き続き、玖珠川です。
玖珠川はこの下流、日田市内で三隅川と名を変えます。
大分県の小京都といわれる日田に停車。
この黄色のディーゼルカーは、水戸岡鋭治氏率いるドーンデザイン研究所がデザインしたキハ125形です。。
九大本線/夜明→筑後大石。
玖珠川から名を変えた三隅川に沿って走ります。
対岸は福岡県です。
筑後大石を通過。
駅名が豊後〇〇から筑後〇〇に変わりました。
大分/福岡県境を越え、福岡県に入ったようです。
九大本線/筑後大石→うきは。
線路は続くよ~
ど~こまでも~♪
うきはで列車交換の為、3分停車。
あっ!
あれは‥
おー!
キタキタ。
博多からの特急ゆふいんの森1号.湯布院行が来ましたよ。
力走するキハ72系特急形気動車。
JR九州のD&S列車/特急ゆふいんの森用車両の3代目として、平成11年から活躍しています。
※D&S列車=デザイン&ストーリー列車。
特急ゆふ2号と特急ゆふいんの森1号が並んでいるところをカシャ。
ありゃりゃ。
こりゃ、失敗!
九大本線/うきは→筑後吉井。
平地になり、住宅が増えてきました。
列車は筑後平野に入ったようです。
大分から148.6km/2時間34分。
鳥栖で下車します。
鳥栖駅ホームにある中央軒。
昭和31年から営業を始めた、九州初の立食いうどんがこのお店だそうです。
名物駅弁の焼麦(しゃおまい)弁当を購入。
シュウマイ駅弁東西のコラボ。
これ、並べてみたかった。
焼麦(しゃおまい)弁当の記事は、☝コチラ。
ご覧頂けたら幸いです。
鳥栖から区間快速列車で小倉へ向かいましょう。
811系近郊形電車です。
北九州/福岡大都市圏における快速列車の増発と、国鉄時代から在籍する421系の置き換えを目的として平成元年のアジア太平洋博覧会「よかトピア」の開催にあわせてデビューしました。
🚋区快4230M.小倉行
鳥栖.11:02→博多.11:31
[乗]JR九州:クハ810-1511
さて、博多で特急ソニックに乗り継ぐと、SUGOCA使用で運賃480円なのですが‥
ちょっと気になることがあって‥
鳥栖から区間快速に乗って、小倉で特急ソニック乗り換えで検索してみると‥
あちゃー!
運賃が、7,450円になってしまいましたよ。
実は、鹿児島本線と日豊本線の分岐駅は小倉ではなく、西小倉なのです。
大回り乗車はひと筆書きが原則で、同じ駅を2度通ってはいけません。
博多から西小倉に停車しない特急に乗ると小倉経由で通し扱いになるのですが、もしかしたら快速や普通列車だと西小倉で乗り換えないと大回りは成立しないと言う予感が当たりました。
あちゃー!
これではダメです。
博多から特急ソニックに乗れば良いのですが、スマホ検索をしまくっていると‥
鳥栖→(鹿児島本線)→吉塚→(篠椎線)→新飯塚→(後藤寺線)→田川後藤寺→(日田彦山線)→城野→(日豊本線)→別府のルートを発見しました。
これだと、運賃が480円で済みますね。
ちなみに路線図で見ると、こんなルートとなります。
実は、小倉→杵築の特急券を持っていたのですが‥
新飯塚駅で行橋→別府の特急券に変えて頂きました。
鳥栖から28.6km/29分。
博多に到着。
後編に続きますよ。
SUGOCA大回り乗車(後編)の記事は、☝コチラ。
ご覧頂けたら幸いです。
JR九州のICカード/SUGOCAの特例運賃規則を使って、鶴崎→大分→別府を大回り乗車。
途中下車できず、ひたすら乗っているだけです。
別途特急券を購入すれば特急列車に乗れるので、特急ゆふ号で九州横断を楽しみました。
鳥栖で焼麦弁当を買って、快速で小倉に行って、小倉から特急ソニック号に乗り換えようと試みたところ、快速は西小倉に停車するので小倉まで乗ってしまうと、西小倉を2回通るので大回りが成立しないことが判明!
慌てて、ルート変更しました。
ちなみに、博多から特急に乗れば西小倉に停車しないので、大回りが成立します。
この点には注意が必要ですね。
ご覧下さいまして、誠にありがとうございました。